表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔龍石(いし)  作者: 雷田十字郎
36/46

考え、駄弁る

二人が瞬間移動理論の講義を受けている間、

俺は突きをするよう、ししょうに言われた。

俺は今、魔龍石いしなしでの

肉体のトレーニングをしている。

魔龍石いしは、特殊な布に包み、

ポケットの中だ。

魔龍石いしは、握らなくても

効果を発揮する。衣服や体に触れていれば。

だが、イヴィルゲートの中とはいえ、

魔龍石いしには希少価値がある。

念のためポケットには入れておきたい。

というわけで、効果を発揮しないための

コーティングのなされた布で包み、

ポケットに入れている。

「では、休憩後、実践訓練です!」

どうやら講義は終わったようだ。

透也は普通の顔をしているが、

今度ばかりは雄大がヤバい。

「~¢§〆仝~」

ハッ、そうだった。

二人とも、魔龍石いしがないぶん、

持ってる俺より大変なんだ。

俺だって瞬間移動ワープの呪文は

暗唱できるけど、雄大の頭には

入りきらないらしい。

─それにしてもあいつ。精神的には

超弱いくせに、暗記関係になると得意気だな。

どうやら透也と雄大の性格は、正反対らしい。

「お疲れ。」

「そっちこそ。」

「どうだい、調子は。」

「もう疲れた。」

「そうか。でも頑張んないとな。」

「そうだな。なにしろ俺達、防衛委員だし。」

「強くなって、

今度はみんなでヒーローになろうぜ!」

「できれば今後怪物が出てこないことを

願いたいが。」

「ごもっともなご意見でございます。」

はははははははははははははははははは…

─そうだ。そうだな。

強くなって、みんなでヒーローか。

「よし、まだまだ訓練、頑張るぞ!」

「オーッ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ