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笹塚学園 学園長室
「よくやったよ。雷田君。」
「は…はい。ありがとうございます。」
「やはり儂の見込んだ通りだったな!
流石は十字郎のせがれじゃ!
相手の妙な口調から分かると思うが、
今ここは学園長室。そして今ここで俺が
話しているのが、笹塚学園学園長であり、
俺の親父、雷田十字郎の友人である、
田沼総司である。
彼は魔龍石で鋳られた刀を持っており、
透也によると魔龍石で
刀を鋳るのには、相当高度な技術が
要るらしい。
でも俺は、技術もそうだが刀を鋳るには
魔龍石が相当要ると思う。
おっと、その前に。
俺が何故、学園長室にいるかを説明しよう。
─六時間目終了後。
「雷田君!」
「はい!」
「放課後、学園長がお呼びです!」
─怒られそうだ。
俺がそう思う理由は1つ。
非能力使用者の前で瞬間移動したからだ。
ばれちゃいけないし、
基本見せちゃいけない。
そう思った矢先だった。
よくやったといわれた。
ほっとした。だが、一応の注意はされた。
─やっぱり、注意しないとな。




