イヴィルゲート END
とりあえずイヴィルゲートに戻った。
あと2回やろう、と橘が言ったので、
別の写真を使い、2回やって、
「3回やって、3回とも合格!
よって、君を瞬間移動合格とする!
家に帰ってよろしい!」
「ありがとうございました!」
「待った!」
え!?
「最終試験として、瞬間移動で!」
「勿論、そうするつもりでしたけど。
ここにも瞬間移動で来たんで。」
「あ、そうでしたね。
送ってきたんでした。
僕自身が忘れていましたよ。」
この人、生真面目なのに。それなのに。
馬鹿なんだよなあ。
「学校は?」
「今日は雷のため、大事をとって休む、
てことにしときますよ。」
「そうですね。折角のヒーロー象を、
壊したくありませんでしょうし。」
ちなみに、ここでは
ここからどこかに行く瞬間移動は
出来るものの、どこかからここに、は
機密保持の関係で出来ないらしい。
「最終試験は、形だけですが
既に覚えた場所に瞬間移動する、
という試験です。」
「私も行くので、誤魔化しは駄目ですよ。」
どう誤魔化せと言うのだ。
俺は瞬間移動より早い
移動方法を知らないぞ。
てかこの世にないんじゃねーか。
「じゃ、行きます。」
「では始めましょう。
最終試験、START!」




