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イヴィルゲート ONE
「イ…イヴィルゲート?」
奇抜な名前だな。悠介は思った。
「そう、ここには初心者レベルでは
魔龍石でも『唱』でも
掠り傷1つつけられない物や、
同じく初心者レベルでは
魔龍石でも『唱』でも
防ぎきれない攻撃を仕掛ける物ばかり!
訓練には、最高の環境だと思いませんか?そう思うでしょう?」
暴走中の橘を見て、悠介は思った。
(こいつみたいな大人になっちゃ、
いけねーな…)
「で、具体的には何するんですか?」
「主に、毎日のメニューを
こなしていただきます。
ですが、ここに初めて来た人には、
まず瞬間移動の習得を
してもらいます。」
「それ、何なんですか?ワープって。」
「簡単に言えば、瞬間移動です。
なにせ毎日我々が送り迎えするのは、
面倒だし嫌でしょう?」
確かに。毎朝家を出る度に
同じ人がいたら、近所の人も
流石にびびるであろう。
「よって、瞬間移動習得まで、
あなたにはイヴィルゲートで寝泊まりしてもらいます!
えええええええええええええええええ!




