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魔龍石(いし)  作者: 雷田十字郎
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葛藤

パーティ終了後。

雄大の言ったあの言葉が、

悠介の頭の中で渦巻いていた。

「怪物、まだでるらしいんだよ。」

この前の戦いも、1体相手にギリギリだった。2体、3体と出てきたらヤバい。


強くならなきゃ。悠介は思った。

でもどうやって?

魔龍石あいつは恐らく、もう

俺に語りかけてくることはない。


じゃあ一人でやればいい。

でもどうやって?

魔龍石いしの力があれば、

多分殆どのことは出来てしまう。

自分のレベルアップは図れない。


じゃあ石を持たずにやればいい。

でもどうやって?

魔龍石あれがなければ俺の身体能力

じゃ修行もままならない。


怪物を相手に鍛えるしかないのか。

でもどうやって?

レ○ジャーものみたいに、

俺のレベルにあわせて、

相応しいレベルの怪物が出てくるのか?

いや、ないだろう。

相手は、今現実にいる怪物。

レ○ジャーものとは、わけがちがう。



じゃあ、どうすれば、俺は………

俺は、みんなを護れるまでに、

強くなれるのだろうか。

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