動揺
「こっちですよー」
僕は素直に彼女に付いていく
ちなみにパンをさっき食べたので腹の具合 は良好だ
「なにボケッとしてるんですか?
早く歩いてください!置いていきますよ?」
いや、早く歩けと言われても……
「ちょっと、へその緒さん
どこまでいく気なんですか?」
かれこれ20㎞は歩いただろう
さすがに足はパンパンだった
「私はへその緒じゃなくて
リリーです!覚えてくださいね!」
正直どうでもいい
「後少しですから頑張って下さい!」
ていうか何処へいくんだろう?
それすら教えてくれない
~15分後~
「さぁ、着きましたよ」
目の前には天国と書かれた門
「ひょっとして、僕って死んでたりしちゃいます?」
恐る恐る聞いてみた
「何を言っているんです?それを今から決めるんじゃないですか」
うわぁ、通りたくないわぁ
ここまで通りたくない門は中学校の入学式
以来だわぁ
「帰っちゃダメ?」
「ダメです!」
そうして半ば無理矢理のかたちで門をくぐ
らされる
「ら、らめぇぇぇぇ」
神に祈るも願いは虚しく届かない
そりゃそうだ
だって僕の予想が正しければだが
目の前に立っているこの少女こそが
神なんだから
根拠?
あるよ
彼女の胸元に……
6ー2組 リリー マーリー
学科 神系
そんな学科、初めて聞いたわ!!