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絶滅種  作者: てつまる
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序章:覚めぬ危機

2008年 11月に中国を発症の地とした、インフルエンザ、パンデミックは、「チャイナ・インフルエンザ」として人々の記憶に残され、中国は人口の半分を、それ以外の国々も人口の20パーセント~35パーセントを失った。


『中国某省』  2009年4月。


皮肉な話しではあるが、人口の半分を失った中国は慢性的な食料不足から抜け出すこととなった。


反面、世界一の人口を背景とした市場力は低迷し国民の所得は大きく低迷し、世界各国からの援助なしでは国が成り立たない状態であり、地方では、貧困と飢えで慢性的な暴動が頻発していた。


中国政府は、チャイナ・インフルエンザの鎮静化の後に、当該地域の「豚」は全頭処分したと声明を出していた。


しかし、某省内に駐留していた人民解放軍の高官が韓国経由で米国に亡命し、中国革命軍自体がチャイナ・インフルエンザの影響で兵員が確保出来ないことや、豚を飼育していた農村の農民が感染死亡してしまい、村は廃村となり、家畜が野生化してしまい全頭処分など到底不可能であることを米国議会で証言したのだ。


その証言を元に、WHOの組織を中心とした、化学医療研究隊が米軍主導の国連軍に警護され、チャイナ・インフルエンザ最初の発症地と推測される中国某省に調査に赴いていた。


野生化した豚が捕獲され調べられた結果、中国では依然として、豚からチャイナ・インフルエンザが発症する危険性が非常に高いことが判明した。


しかも、中国国内の田舎町では以前にもまして貧困は深まり、餓死を待つか野生豚を捕獲し満腹になり、インフルエンザに怯えるかの選択肢しかない状態であった。


世界各国からの食料援助も、中国国内の内政腐敗で100の物資が田舎に届く時点で5にも満ず、野生豚を食するしか生きる術がなかった。


これらのことから、WHOは、チャイナ・インフルエンザの再発生を撲滅する活動と平行して、新型インフルエンザワクチンの開発に乗り出した。


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