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絶滅種  作者: てつまる
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プロローグ:2008年 冬

2008年11月。

中国を発症の地として世界中でインフルエンザのパンデミックが発生した。

大方の専門家が予想していた、鳥インフルエンザではなく、豚インフルエンザの突然変異であった。

非常に高い毒性を持ち、発生から僅か3週間で地方を中心に中国全土で人口の半数に近い6億5千万人が死亡した。


感染から発症までの潜伏期間が3週間と長く、発症すると、僅か1日で40度を越す発熱とコレラ並みの下痢を引き起こし、極度の脱水と高い毒性物を血中に発生させ、最短で2日程で死に至しめる最悪のインフルエンザであった。


中国で一気にエンデミックが発生し、全世界に知れ渡ったと同時に、各国のあちらこちらで死のインフルエンザが息を始めた。


日本も例外ではなく、全国各地で広がりをみせているなか、長野県だけが非常に発症率が低く、通常の1/100程度であることが判明した。


長野県では、県下にある製薬会社、ワールドフューチャー製薬(国内1位、世界7位)が全社を挙げて解明に乗り出したたところ呆気なく原因が判明した。

長野県で一大ブームになり95パーセント以上の県民が飲んでいた、県下の美味しい山水(地下水)の成分が、劇的にインフルエンザウイルスを破壊(無効化)していたのであった。


その地下水に含まれていた成分は、現在の化学界では未知の分子構造であり、ワールドフューチャー製薬の取締役副社長であり世界的なウイルス研究者である、金本かねもと ふとしは未知成分が人にもたらす副作用を懸念し、慎重な臨床を主張したが時の政府やWHO、並びに列強の国々はその事実を隠蔽し、全世界に地下水を配布した。


その英断で人類は一度は助かったのである


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