英語と数字
※ラブコメです
「あ」
「ん?」
「…」
「ちょっ!ちょっと!」
「ん?」
「なんで逃げんの!?」
「い、いやぁ…
気付かなかったなぁ…」
「あって行ったじゃん!」
「いや…ごめん…
なんとなく…」
「なんとなくぅ!?」
「あのさ…」
「ん?なに?」
「なんで付いてくんの?」
「同じ方向じゃん!
なんか酷くない?」
「そう?」
「そうだよ!
前はもっとしゃべってたじゃん!」
「あー…
小学校の時の話?」
「うん!」
「あー………」
「………ねえ!
黙んないでよ!」
「あー…
テストどうだった?」
「英語はまあまあ
数学は…考えたくない…」
「明日は現国と公民だよね」
「うん、それは多分いける」
「ふーん…」
「てかあんたは?」
「まあまあだよ」
「うざ!
去年学年1位だったじゃん!」
「え…覚えてんの?」
「う、うるさいなぁ!
自己採点で難点だったの!?」
「えっと…
英語は100
数学は90くらい」
「うっざ!」
「キレるなら訊かないでよ…」
「うるさい!」
「はぁ…」
「ため息やめて!」
「…」
「黙らないで!」
「めんど…」
「めんどくさくない!
………そうだ
こんな話知ってる?」
「なに?」
「まずね、三つの扉があって、一つには高級車、残り二つにはヤギが居るの」
「モンティホール問題」
「………うん
もういいです」
「ごめんごめん
じゃあさ、誕生日のパラドックスって知ってる?」
「なにそれ、しらない」
「クラスに同じ誕生日の人が居る確率ってどれくらいだと思う?」
「え?
365分の1が30人でしょ?
わかんないけど確率は低いと思う」
「だいたい70%」
「え!?なんで!?」
「まあ出題もちょっといじわるだけどね
自分と同じ誕生日の人じゃなくて、実はこれ、誕生日が同じ人のペアを探す問題なんだ」
「ん?
同じじゃないの?」
「全然違うよ
二人目以降は外れの日付が当たりの日付になるんだ」
「そっか!
30人目なら当たりが29個もある!」
「いろいろ計算すると約70%になるよ」
「へぇー…
へんなの…」
「きゃっ!
いったぁ…」
「大丈夫?すごい音したね」
「なにこれ…人形?
でも石でできてて重い…」
「地蔵っぽくも見えるね」
「ヤバ…
祟りとかあるかな?」
「さぁ」
「反応うす!」
「考えても仕方ないでしょ?」
「もしあたしが呪われたらどうするの?」
「えー…
どうにもできなくなく?」
「ひどっ!」
「まあお線香くらいは…」
「もう死んでる!?」
「まさかこんなに早い別れになるとは…」
「インタビュー受けてる!?」
「こんなことするような子だなんて…
信じられません!」
「犯罪者じゃないし!」
「ははは、ツッコミうま」
「あ…
笑ってる…」
「よっと…
これでいいか」
「よく見たら祠もあったんだね
ホントにお地蔵さまじゃん…」
「なにしてんの?」
「いちおう拝んでおこうかなって…」
「蹴飛ばしといて?」
「だ、だからっ!
…ごめんなさいって…」
「ふーん…」
「な、なんであんたまで!?」
「健康で居られますように…」
「むぅ…」
「ついでに…」
「お…?」
「お母さんとお父さんとニノの健康も…」
「家族かい!」
「あとは…」
「お?」
「サンダースが長生き染ますように…」
「ペット!」
「それに…」
「いや欲張りだな」
「コイツは呪わないでやって下さい」
「あ…」
「できればでいいんで」
「優先順位!」
「俺もう行くわ」
「え、う、うん」
「ちゃんと勉強しろよ」
「わ、わかってるよ!
その…」
「ん?」
「が、学校でも話しかけていい?」
「あー…
いんじゃね?」
「そ、そっか…
じゃあさ!」
「まだなにかあんの?」
「こ、今度…
テスト終わったらさ…
………遊びに行かない?」
「………いいけど…」
「ほ、ホント!?」
「おまえ予定あんじゃない?」
「な、無い無い!
無いよ!?」
「赤点の補習」
「ひどっ!
そんなに悪くないよ!」
「ははは、じゃあセーフだったら行こうよ」
「う、うん!」
「あ!LINE聞けばよかった…
ま、明日でいっかな…」




