『ホモえもん』〜王様✕(罰)ゲーム〜
ヒロ太「未来では、人は死なないんだよね?ロボットになってるんだよね?ハートは鉄でさーー」
ホモえもん「え?人は死ぬよ? 過去でも現代でも、未来でも。」
そう言って、ホモえもんは一笑に付し、TVをつけた。キンツバもぐもぐ。
ニュース番組。『電車事故168人死亡』嫌なニュースだった。きっと家族が居た事だろう。
『王様✕(罰)ゲーム』 作・フジタカ
ヒロ太「うちには、お母さんとお父さん、ホモえもん、そして年老いたおばあちゃんが居ます。」
ヒロ太「おばあちゃんは、いつも優しくて何でもしてくれます。家族が敵になっても、おばあちゃんだけは味方です。」
ある日〜
ヒロ太「あーん、テストで0点取っちゃったー。ママー!」
ママ「こら、ヒロちゃん、最近ずっとゲームで遊んでるから!今日からしばらくおやつ抜きです!」
ヒロ太「あーん。イヤだー!」
パパ「うむ。反省しなさい。」
おばあちゃん「あらあら。」
部屋〜
ヒロ太「ホモえもん、ママったら酷いんだよ。こうなったら、とって置きの道具を出してよ!」
ホモえもん「良いよ。はい、『王様✕(罰)ゲーム』。これを使うと誰でも、どんな事でも言う事を聞くよ。
使い方には気を付けてね。」
ヒロ太「はーい。」
台所〜ママが居る。
ヒロ太「ママ、裸になってダンス踊って。」
ママ「え?あ、はい。王様。裸になります。ダンス踊ります。」
そういうと、ママは裸になり、いきなりダンスを踊り出した。
「羞恥心!羞恥心!俺たちは〜♫」
ヒロ太「あはは。面白い!傑作だね。写真も撮ってあげる!」
パシャッ、パシャッ。
パパ「あ!こら、何やってる!ヒロ太!さては、またホモえもんの道具だな?!」
ヒロ太「あはは。パパ、鋭いね!じゃあ、パパには裸になって、道端の女の子(小学生)でも犯して来て貰おうかな?」
パパ「はい!仰せのままに!王様!」
パパは、そう言って裸になり、外に出ると道端の登下校中の女の子に抱きついた。
女の子「きゃああああああ!!?」
パパ「SEX!SEX!小学生とヤれるなんて、夢みたいだぜ!ハッハッハッハッ(犬のように)」
ヒロ太「あは!最高♥️2人ともいつも僕を叱るからだぞ?天罰を食らったんだ。ざまあみろw」
おばあちゃん「…………。ヒロちゃん、ちょっとこっちに来なさい。」
ヒロ太「ん?おばあちゃん、なあに?」
ばしんっ。張り手だった。
初めてのおばあちゃんの張り手。
痛い。ジンジンする。痛くて、痛くて。痛くて。
ヒロ太「わあああああん。おばあちゃんの馬鹿ぁあああ!!おばあちゃんなんて死んじゃえ!!!」
おばあちゃん「はい。解りました。おばあちゃん首吊って死にます。」
「さようなら、ヒロ太。」
そう言うとおばあちゃんは庭の木にロープをくくり、首を吊って自殺した。
ヒロ太「え…?あれ?嘘…でしょ?」
ピーポーピーポーピーポー……
お葬式〜
ママとパパは、ホモえもんに泣きついて元に戻して貰った。
人が亡くなった時は、道具の『緊急解除』が義務付けられている。
未来でも、人の命は崇高で、弔いは絶対なのだ。
ホモえもんも、危険な道具を小学3年生に渡した罰で弾劾裁判にかけられるらしい。
ホモえもん「…………。」
彼は黙して、語らなかった。
ママ「さあ、ヒロ太もおばあちゃんに最期のご挨拶をするのよ?」
パパ「母さん、ありがとう。」
ヒロ太「うわああああああん!おばあちゃん、ごめん。ごめんよう。
嘘だったんだよ!「死んじゃえ」なんて、嘘だったの!
いつも優しいおばあちゃんに、僕が本心からそんな酷い事、言う訳ないじゃないか!?許して!許してよう!ううううう……。」
ヒロ太「生き返って?頼むから。
そうだ!ホモえもんに人を生き返らせる道具を出して貰おうよ!
未来の技術だよ?!DNAとか。きっと!きっとあるよ!
皆が望んで止まない道具!!あるよね?!ホモえもん!?」
ホモえもん「残念ながらーー。」
パパ「そうだ。人は生き返らない。いやーー、生き返っちゃいけないんだよ。」
ママ「パパの言う通りよ。私だって、何度夢見た事か。」
パパ、ママ「「人は生き返らない。」」
ホモえもん「……。あるよ。『ゾンビパウダー』。使う?」
ヒロ太「ほら!あるんじゃない!!さっさと言えよ!ホモ!あは、あははは!
これで当たり前の毎日が!当たり前の日常が帰って来る!!あはは!あはははははは!イエーイ!」
ヒロ太「……。ーーなんて、僕が言うと思った?おばあちゃんは死んだ。もう居ない。それも僕のせいで。
……。一生をかけて償っていくよ。
強力な道具はもういいよ。使う者の力量とモラルが試されるんだね。あはは……僕には到底無理だ。」
ホモえもん「……。良かった。これで君を未来警察に売り渡さずに済む。
元はと言えば、僕の責任だからね。しばらく、僕は裁判で居ないけど、達者でね。
君の成長を期待する。命はひとつ。失った命は二度と返らない。君はまたひとつ、大人になった。アデュー。」
そう言うと、ホモえもんは、未来に(一時的に)帰って行った。
ママ「キンツバ、用意しとくからね。」
パパ「また、将棋一緒に指そうな。」
ヒロ太「ありがとう。ホモえもん……」
君の居なくなった部屋は、僕には少し広過ぎるよ。
ヒロ太「おばあちゃん。ありがとう。僕をあの時、叱ってくれて。初めてのビンタ、痛かったなあ。」
おやすみ。おばあちゃん。永遠にーー。
To Be Continued…
覆らない。くつくつくつ、還らない。




