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灰春論理  作者: 透瞳佑月
5/5

5話

 僕はその日の晩にいーくんの病院から親父を強請った。


 家に帰ると捜査資料が郵便受けの中にある。


 サンキュー伊坂美琴&正義の暴走。ジーザス不正捜査。あのマザーファッカーについて詳しく教えろ。


(警察が模倣犯を防ぐ為に隠していたこと)


 ・犯人は黒いマスクで顔の下半分を隠す。


 ・コスプレしているキャラクターは七人だったが現在は四人のキャラクターしか確認されていない。


 ネットではま〇か、め〇〇ん、〇んま、〇リア、〇色の〇、〇ャ〇子、ア〇ナのコスプレで犯行が行われることが確認されていたが、現在は〇どか、め〇〇ん、〇リア、〇ャ〇子しか確認されていない。


 ・死亡した3名は全身を切断された上で美少女フィギュアのケースに分割して納められ、頭蓋骨から引きずり出した脳味噌が持ち去られている。この時、一人目の死亡者は「R」、二人目の死亡者は「A」三人目の死亡者は「I」


 とアルファベットが残されていた。


 ・必ず被害者の財布、あるいは学生手帳などが抜き取られて現場に落ちているが、現金やクレジットカードなどが盗まれた痕跡は無い。


 僕は全ての捜査資料をスキャンして僕らのDiscordのサーバーにアップロードする。


 市川がなんのモザイク処理もされていない死体の画像を見て爆笑した。


「想っ像以上だわ。通り魔って言わねえよこれは。シリアルキラーって言うんだよこういうのは」


「一人目はクリスマスイブに彼氏の家から帰る途中襲われた、ってこれ秋元直美でしょ?隣のクラスの。誕生日に死ぬなんてちょっとかわいそうだったなあ」


 御本真由はニュースを観ているかのようなテンションで、至極普通の感想を述べた。


 いや待て。今何かが引っかかった。


「クリスマスイブが誕生日だったん?」


「そう」


「珍しいね」


 とハルヒは言ったが別に珍しくない365日中出しセックスが行われている以上どの日付けに子供が生まれても不思議じゃないなんだなんだなんだ何がひっかかっている。


 「コスプレのバリエーションが減りだしたのはこの後からだね。ヤ〇のコスプレが無くなってる。私はモ〇の方が好き。モ〇みたいにさあ、ねえサク、モ〇みたいに一番はレイでもいいから私も愛人にしてよ警察の不正捜査の証拠まで貢いでもだめなの」


 美琴の台詞の内、前半の部分が引っかかりをピースに変えていく音がする。


 僕は捜査資料の事件の経緯を何度も何度もスクロールしてもうそこまで来ているなにかから規則性を見出そうとしている。


「あー。夜中の3時っすよ。いーくんリタリンありがとうな。ドーパミン出さないと頭動かないから。コンサータは出されてるけど、一気にぶち上げないとね」


「は?市川リタリン買ったの?いーくんあんたリタリン流れたらハルヒに教える約束だったじゃん」


「お前とヤるの飽きてきてたからなあ」


「液晶越しにぶち殺してやる」


「ごめんね〜♪画面から出られないの〜♪私はニジ元の女の子」


『ニジ元の女の子』


 いーくんが口ずさんだ歌詞がなぜ脳内で二次元とすぐに変換出来なかったのだ?僕は。


 その瞬間、もう一つピースが頭に引っかかる。


「お前ら黙れ、いや黙るな。なんか喋ってみろ。ちょっと集中させろ」


 ニジ元の女の子。七種類。クリスマスイブが誕生日の死亡者。減ったコスプレの種類。


「絶対来てる。もう来てる。来た来た来た来た!!!!クソッタレファッククタバレ絶対殺す!死ね!ぶち殺してやるよ!!」


 今いーくんが口ずさんだ「RAINBOW GIRL」という曲のタイトルは昔二次元美少女のことを虹元、三次元の現実の事を惨事、惨事元と呼ぶことから名付けられている。


 犯人は七種類のコスプレを順々に減らしてる。


 クリスマスイブに誕生日だった被害者。


 僕は片っ端から数字を打ち込んで検索をかけて僕のイカれたアイデアが正解であることを確かめた。


「犯人はオタクのセブンスだ。『R』『A』『I』は『RAINBOW』を完成させようとしてるんだよ。Rの被害者は多分ヤ〇のコスプレをした変身バットにやられてる。あいつも誕生日が12月24日、クリスマスイブなんだよ。財布や学生手帳が抜かれてるのは誕生日を確かめる為だ。その時コスプレしているキャラクターと同じ誕生日だった場合に限り変身バットは惨殺するんだ。バットで殴ることそのものに殺意は無い。単に誕生日を確かめるためだ。」


 最初は突拍子の無いアイデアに皆困惑していたが、死亡した被害者の誕生日で検索をかけたのだろう。徐々に真面目な顔つきになっていった。死亡した被害者の誕生日は皆犯人が使わなくなったコスプレのキャラクターの誕生日と一致していたからだ。


 いーくんが頭を振って煙草に火を着ける


「いやいや……なんでこんなことを」


「こんなことに理由があってたまるかボケが。完全完璧パーフェクトにイカれたパラノイアのサイコパスとしか言いようがねえだろこんなのはよ。おいいーくん。レイを絶対退院させるな」


「いや、レイは誕生日が違ったから対象外なんだろ?」


「レイの誕生日はま〇かと同じなんだよ。ただ襲われたとき別のキャラだったから助かったんだ。巫山戯やがって。本当にぶち殺してやる」

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