7 ◇ 優勝者の帰還と次回大会
ウィル様が帰ってきた!!!
ウィル様が!無事に!生きてお戻りになった!
ロード・オブ・ファイターの称号を手に入れて!!!
私は興奮しながら城に向かう車の中で何度も何度も爺やに繰り返し言い続けた。
「爺や!ウィル様がお戻りになったわ!……っ、本当によかった!!
ねえ、これでウィル様の国内でのお立場も少しは良くなるのかしら?ロード・オブ・ファイターの称号を持つ者には、敵も下手に手出しなんてできないわよね?」
「ほっほっほ。そうでございますね。」
「そうよ。よく考えたら当然よ!他でもないウィル様が『必ず優勝して国に帰る』とおっしゃったんだもの!
世界最強のウィル様が簡単にやられてしまうわけがないわよね。ウィル様のお言葉を一瞬でも疑ってしまったわたくしが恥ずかしいわ。
お会いしたらまずは謝罪をしないと。ウィル様の御前でみっともなく取り乱してしまったの。
……ああ、準々決勝後のわたくしの失態……!今でも思い出すだけで顔から火が出そう!」
爺やは笑って「お相手の身を案ずることは至極当然でございます。お嬢様の御心はウィリアム様にも伝わっておられますよ。」とフォローしてくれた。
「そうよね、ウィル様なら許してくださるわよね。懐が深すぎる御方だもの。
泣いて取り乱していたわたくしに優しく声を掛けてくださったぐらいだもの。」
そして私はあの準々決勝のことを振り返る。
…………そう。あのときウィル様は、ゲームの勝利ボイスとは違って、こうおっしゃった。
『泣かないでくれ、ラスティーナ嬢。俺は死なない。必ず優勝して国に帰ると約束する。』
『帰ったら貴女に話したいことがある。どうか信じて待っていてくれないか。』
わたくしはあのとき、ただの見苦しい敗者だった。
でも、そんなわたくしにウィル様は優しく、力強く言ってくださった。
──帰ったら貴女に話したいことがある。
って。
あのときは「死亡フラグ!!」って思ってただただ焦ってしまったけれど、ウィル様が無事に生還した今なら…………もしかして、これは別のフラグなんじゃない?
前世では乙女ゲームこそやっていなかったけれど、そうでなくとも映画や小説、ドラマに漫画……一度は絶対に見たことがある台詞。
その発言はほぼ100%「片想い相手に愛の告白」か「大切な恋人にプロポーズ」の予告でしかなくない?!
それで、発言した人が死んじゃって切ない結末になるか、生きて帰ってきて二人が結ばれてハッピーエンドになるか。ほぼ100%その二択じゃない?!
もう、これしかなくない?!
今日ウィル様にお呼ばれしてる理由って……もう、そんなの、アレじゃない?!
もしかして……ウィル様と両想いだったりする?!
──私……っ、わたくし、今からウィル様に告白されちゃったりする!?!?
「キャーーー!!どうしよう!どうしましょう爺や!わたくしまだ心の準備ができていないわーーー!!!」
わたくしは思わず車の中で奇声を上げてしまった。
なんとか王城に着いて車から降りるまでに最低限顔を取り繕って、それでも思いっきり浮き足立ちながらウィル様の元へと向かった。
◇◇◇◇◇◇
「──っ、ウィル様!!よくぞご無事で……!!」
なんとか取り繕ったのも束の間。
わたくしは2週間ぶりに生のウィル様を見た瞬間、安堵と歓喜で膝から崩れ落ちた。
「っ、良かった!……ウィル様が生きて帰ってきて……!本当に良かったぁあー!!」
わたくしは両手で顔を覆って泣いてしまった。
後ろで爺やが温かく見守っている気配と、前の方でガイルがわたくしにドン引きしている気配を感じる。
そんなわたくしを見たウィル様は、いつものように冷静で知的で美しい世界一素晴らしいお声で、わたくしが謝罪をするよりも先に声を掛けてくださった。
「心配をかけてしまったようで、すまなかった。
……そして何より、私の未熟さ故に、貴女に重い傷を負わせてしまった。決して許されることではないと思っている。……申し訳なかった。ラスティーナ嬢。」
そう言って深く頭を下げるウィル様。
「なっ、ウィル様!?!?そんな……!どうか頭を上げてください!!
試合中での負傷など、武闘家であれば当然のこと!無様に取り乱し泣き喚いたわたくしがいけないのです!
あのような見苦しい行為!不敬な発言!ウィル様の御前で……っ、わたくしは最低でしたわ!本当に申し訳ございませんでした!!」
わたくしはその光景に動揺して涙を瞬時に引っ込ませた。
そしてその勢いのまま、無我夢中で深々と土下座する。勢いがつきすぎて「ゴスッ!」と床に頭がぶつかる音がした。
土下座なんて前世でもやった記憶はないし、今世のこの国にはそもそも土下座なんて文化はない。完全に奇行に走った謎の令嬢になってしまった。
ウィル様の後方に控えるガイルから「うわっ……」とドン引きする声がした。
でも、ガイルとは違って人間性が出来すぎているウィル様は微塵も私の奇行に動揺せずに、わたくしに気を遣ってくださった。
「そこまで気に病まないでくれ。ラスティーナ嬢。
……そのように床に座り込まず、普通に椅子に座ってくれ。」
「──……ハッ!!しっ、失礼いたしました!!」
わたくしは慌てて立ち上がり、用意されていた椅子に腰掛ける。
そんなわたくしを見たウィル様は、いつも通り微塵も表情を変えずに淡々とお話を始めた。
「……そうだな。
これ以上、準々決勝での出来事を振り返っていても、互いに謝り続けることしかできないな。であれば、もうその話は終わりだ。
それでよいか、ラスティーナ嬢。」
「あっ、アッ……はい!ももっ、もちろんでございます!」
椅子に座って向き合って少しだけ冷静になって、わたくしは今さらまた改めて緊張してきてしまった。
わたくしの返事を聞いたウィル様は静かに頷いた。
「では、本題に入るとしよう。
決して長い話ではないが、こういったものは面と向かって伝えるのが礼儀だと思い、呼ばせてもらった。
ラスティーナ嬢。私が準々決勝後に『帰ったら貴女に話したいことがある』と言ったのを覚えているだろうか。
これから話すのはその件についてだ。」
──きた!!
わたくしは人生で一番の緊張で、顔がものすごく熱くなってしまった。膝の上に置いた両手まで赤くなっている気がする。
もしかしたら、わたくし、今思いっきりニヤけているかもしれないわ。
……いえ、やっぱり引き攣っているのかも。
とにかくありとあらゆる緊張で、自分がどんな顔をしているかすらも分からなかった。
顔面も心臓も破茶滅茶になっているわたくしを、ウィル様は真顔のまま空色の瞳でしっかりと見据えて口を開いた。
「……ラスティーナ嬢。私はこれまで貴女を見てきた中で、充分に理解していたつもりだった。
貴女の武闘家としての強さも、王子である私に対する想いの強さも。」
──……っ!!
一言も聞き逃さないように全力で集中する。
ウィル様はわたくしの視線を受け止めながら続けた。
「だが私はまだ甘かった。
先のロード・オブ・ファイターでの戦いを通して、私は貴女の真の強さを感じた。
貴女の──……王国のために命を懸ける、その強さ──私にも引けを取らない、揺るがない献身の心と忠誠心の強さを。」
──…………ん?
「私はこれまで、貴女を王家の問題に巻き込むまいと思っていた。だが、それは間違いであった。
私はこれまで、一人で戦えると驕っていた。しかしそれでは足りないということが、今回のロード・オブ・ファイターでようやく理解できた。
優勝したところで、私一人の手では、王国を……我が国の民を守り抜くことはできない。私には共に戦う仲間が必要なのだと、そう痛感した。
……私は貴女の強さを信頼し、同じ王国を愛する民として頼るべきであった。」
──……………あっ、
わたくしが察したところで、ウィル様はわたくしの目を真っ直ぐに見つめながら、力強く言い切った。
「ラスティーナ嬢。
王国を悪き者の手から守り抜くために、そして世界の混乱の元凶であるZxを壊滅させるために、どうか貴女の力を貸してくれ。
私の『戦友』として、これからは私の隣に並び立ってくれないか。
次回──4年後のロード・オブ・ファイターでは、私とともに王国のために戦ってほしい。」
……ッ、スゥー…………………。
「………………ですよね。」
わたくしは静かに息を吐いた後、冷静になって頷いた。
………………ですよね。そうですよね。ウィル様はそういう御方でしたよね。
私が……わたくしが間違っていた。
ウィル様ご本人の直々のお言葉を聞いたら、もうそれが正解だとしか思えない。
もはや今この瞬間、わたくしの中ではさっきまで思い描いていたウィル様の方が解釈不一致になっていた。
ああ、一刻も早くさっきまでの記憶を消し去りたい。ウィル様はそんな浮かれたお花畑みたいなこと言わない。ウィル様はストイックなの。真面目すぎて優しすぎる芯のブレない御方なの。王国の抱える問題が解決していないっていうのに呑気に婚約者を作って裏切り者に隙を与えるような考え無しの愚かな王子な訳がない。無理無理ムリムリ。解釈不一致。わたくしが間違っていた。
何であんなこと考えちゃったんだろう。何を期待していたんだろう。
もしかして、ウィル様と両思いかも──って?
「帰ったら伝えたいこと」って、アレしかないわよね──って??
ウィル様、もしかしてわたくしに告白してくださるかも──って???
ああ……ああぁ…………、もう、もう……っ!!
「……はっ、恥ずかしい……っ、馬鹿みたい……っ!」
勘違いがひどすぎて自分があまりにも惨めすぎて、羞恥心で爆発しそうになる。
わたくしは頭を下げながらそっとウィル様にバレないように呟いて、涙をほんの一粒だけ手の甲の上に零した。
そうでもしないと、感情がコントロールできそうになかったから。
そして私はウィル様にバレる前になんとか気持ちを切り替えて、笑顔で顔を上げた。
そして嘘偽りのない、わたくしの本心を全力で宣言した。
「──はい!ウィル様から直々に一戦力として認めていただけるなんて、この上ない光栄ですわ!
このラスティーナ・ハイツェンベルン。命を懸けて!粉骨砕身!ウィル様の悲願達成のために!4年後の『ロード・オブ・ファイター』に全てを尽くし捧げることを誓います!!」
ウィル様はわたくしの宣言を聞いて、静かに目を伏せて頷いた。
「ありがとう、ラスティーナ嬢。頼もしい限りだ。
…………戦友として、これからもよろしく頼む。」
改めて突きつけられた「戦友」という単語に、また無性に泣きたくなった。
……でもそれは、さっきの勘違いからくる羞恥ではない。
ウィル様に……前世からずっと惚れて憧れて追い続けてきたウィル様に、一人の武闘家として、一人の友として認められたことに対する歓喜からだった。
「はい!必ずやご期待に応えてみせますわ!」
わたくしは固い決意とともに頷いた。
そうと決まったら一分一秒たりとも無駄にはできない。わたくしはウィル様に戦友として認められ、頼られた武闘家なのだから。
「爺や!行くわよ!車を出して頂戴!
時間が惜しいわ。強くなるために、わたくしはやれることをすべてやらなければ!!」
わたくしは爺やにさっそく指示をする。
4年後、ウィル様が優勝することはもう確定事項だとしても。
わたくしもそのときには最終決戦の場に手が届くくらいの実力者でありたい。
そう。乙女ゲームでも映画でもドラマでもない。ここは「格闘ゲーム」の世界なのだから。
恋も愛も──フラグも全部、すべては戦いのもとにある!
浮かれていないで、今日からまた修行よラスティーナ!
はしゃいでいた行きの車の中とは打って変わって、わたくしは帰りの道中、自分に与えられた使命を重く受け止めながら静かに精神統一をし続けた。
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
騒がしいラスティーナ嬢が去って、静寂が訪れる。
ウィルは椅子から立ち上がることも、背後に控えているオレの方へ振り返ることもしなかった。
…………いや、分かってたけどさぁ。ウィルの言いそうなことくらい。
でもさすがに今のは可哀想すぎじゃね?ラスティーナ嬢完全に泣いてたじゃん。
アレ絶対、ウィルからの告白期待してただろ。いい加減に察してやれよ。あそこまで命を懸けてウィルのために戦ってくれてる奴なんだから。
準々決勝ではあんな思わせぶりなこと言っといてさ。その気がないならわざわざ誤解を招く言い方すんなよ。
オレは珍しく……さすがに今回はラスティーナ嬢に120%同情した。
そして人の感情を理解しなさすぎるウィルに腹が立ったから、無言のまま微動だにしないウィルを怒ろうとした。
「おい!ウィル!
お前、いくら何でももうちょっと人並みの感情ってもんを──「うるさい。」
オレが言いかけた文句を、ウィルが珍しく遮る。
普段ならオレの小言は黙って聞き流すか「そうだな。」って一言で受け止めるだけのウィルが。
オレは「……ウィル?」と声を掛けながら、ウィルの顔が見える位置にそっと移動した。
ウィルはオレが視界に入る位置にきても、こっちを見ることもせず、ただラスティーナ嬢とセヴ殿が去っていった後の、閉まった扉を見つめていた。
「そのくらい、お前に指摘されずとも分かっている。」
オレと目を合わせないまま、そう言うウィル。
オレはその顔を見て──オレと合わせる気のないその目を見て、そこでやっと理解した。
「そっか。……だよな。ごめん、ウィル。悪かった。
…………だからさ、そんなに泣くなよ。」
ウィルの目からは涙の一滴も零れていない。
ただ、魔法を解いたウィルの瞳は、まるで土砂降りの雨のように暗く曇りきっていた。
……そうだよな。ごめん。
さすがにもう、ウィルだって分かってないわけないよな。
ただ「ウィルを助けたい」って一心でロード・オブ・ファイターまでついて来られて……あんなにも「ウィルが好きだ」って、「だから死なないで」って、強く想われて…………そんなの、オレに言われなくたって、もう痛いくらい分かってるよな。
あのロード・オブ・ファイターの場で、戦ったんだから。
遠くから見てただけのオレなんかより、剣を交えたお前が一番よく分かってるに決まってるよな。
そんな一途な彼女を、他でもない自分が全力で傷つけてしまったこと。
その想いを知りながら、少しでも彼女を命の危険に晒さないよう、気付かないふりをし続けなきゃいけないこと。
そのくせ中途半端に「彼女を味方戦力としてまた死地に向かわせる」って決断だけは、どうしてもせざるを得なかったこと。
──「俺も貴女が好きだ」って一言すら、彼女に伝えられないこと。
そんなの……お前が一番辛いに決まってるよな。
ウィルは今だってちゃんと気付いてたんだ。
ラスティーナ嬢が何を期待していたのか。そして自分がそれをどう裏切ったのか。
ウィルがあの準々決勝の後に思わせぶりなことを言ったのは、ウィルが鈍感だからじゃなかった。
あのときはウィルも必死で……つい無意識に本音が出ちまっただけだったんだ。「帰ったら話したいことがある」って。
……ウィルだって、わざとじゃなかったんだ。
ただ、国に帰ってきて冷静になって、そこで「言っちゃいけない」って気が付いたから……だから今、頑張ってラスティーナ嬢に違うことを言ったんだよな。
──……【ウィル】としてじゃなく、【第一王子ウィリアム】として。
ウィルの瞳を見て分かった。……じゃなきゃ、ウィルがこんなに泣いてるわけがない。
オレは王妃様が亡くなったとき以来の大泣きを瞳の中だけでしているウィルに、なんとか励ましの言葉をかけまくった。
「……なあ、ウィル。大丈夫だって。
今回ようやく裏切り者の尻尾を掴めだんだろ?王妃様のことも……お前のその血筋の謎も、少しだけ分かってきたんだろ?
──次の大会で組織Zxを壊滅させて、裏切り者から『鍵』を取り戻す。
そうすれば、やっとウィルは解放されるんだろ?
次は一人じゃない。今度はラスティーナ嬢も一緒に戦ってくれるって。よかったじゃないか。それに、きっとセヴ殿も動かざるを得ないはずだ。セヴ殿も出場してくれたら百人力だよな!
そうなればもう戦力はバッチリじゃん!この精鋭の王国勢力で、大会ごとぶっ潰しちまおう!もちろんオレも力になるぞ!
…………大丈夫だって。あとたった4年じゃん。
今まで19年間耐え抜いてきたんだ。あと4年、あともう少し頑張るだけだよ。それでさ、次の大会で決着をつけようぜ。」
ウィルはオレの言葉を聞いて、土砂降りの雨の瞳に一筋の光を差し込ませた。
ウィルの瞳の中の涙は、なんとか止まったようだった。
それからウィルは、オレの発言を静かに訂正してきた。
「そうだな。
だが、オレにはもう一つ、次の大会の目標がある。……その二つよりも、よほど大切なことだ。」
そしてウィルは、変わらずに扉を見つめたまま、準々決勝のあのときと同じ決意をした。
「──俺は死なない。次も必ず優勝して国に帰る。
帰ったら、彼女に話したいことがあるんだ。」
ウィルは変わった。
誰も何も信じられなくなってしまった、可哀想で大切な、ただの同い年の、オレの親友。
……でももうそれは過去の話。
今のウィルは、少しずつだけど感情を見せるようになった。人を信じることを覚えた。
そして、ようやくラスティーナ嬢の《重すぎる純愛》に救われて、前を向けるようになったんだ。
まだ言うことはできないけど。
ウィルの抱える問題が全部解決して、素直に口に出してラスティーナ嬢に想いを伝えられるようになったら──……そのときはきっと、ウィルは心の底から笑顔になれるはずだ。
今までずっと失くしてきた、最高の感情と、最高の幸せを手に入れられるはず。
「よっしゃ!じゃあオレたちも頑張ろうぜ!ウィル!!」
俺がそう言ってパチンと手を叩いて気合いを入れると、ウィルは静かに一息ついて、微かに口角を上げながら頷いて立ち上がった。
「……そうだな。ラスティーナ嬢とセヴ殿に負けぬよう、我々もやれることはすべてやらなければいけないな。時間が惜しい。」
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
──そして4年後。
わたくしラスティーナは、またもやロード・オブ・ファイターのコロシアムで既視感しかない叫びを上げていた。
「なっ何よこれ!!もう終わったの?!!おかしい、こんなの絶対におかしいわ!!
ウィル様…………
なんで、こんなっ…………
なんでこんな超絶チートバグレベルに強いのよ?!!!!」
最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
残虐非道な闇の組織が主催するのが、何故か一対一で正々堂々と戦う格闘大会。
世界を巻き込む壮大な野望も、ただの個人の願望も、何故か拳にすべて懸かっている。
特殊な血統や深い因縁を持つ背景激重キャラ、惚れた相手を追いかけてきただけの猪突猛進キャラ、組織に命を狙われている裏切り者キャラあたりはお約束。(セヴは実はゲーム「ロード・オブ・ファイター4」で新規参戦するキャラです。)などなど……
完全に個人の偏見ですが、自分なりに「格ゲーといえばこんな感じ」と思うものを好きなように詰め込みました。
キャラクタープロフィールや相関図を見ているだけでも面白い、あの格ゲーならではの雰囲気が少しでも出せたらと思いながら勢いだけで書きました。
少しでもお楽しみいただけていたら幸いです。