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ストグラ 安城とゆきんこ 彼女の存在 BOSS

作者: 佛 弥白

たまの楽しみ

水上戦闘(お遊戯会)

暇をするよりはいい


そう思っていた。



前半戦の先頭も遊ぶにもちょうど良かった。他のBOSS達はもちろん強い

強いだけじゃなくて、一人一人の強さを上手く束ねていると思う

暇よりは楽しく過ごせた。



後半戦、始まってすぐにヘルアンからの無線で救援に向かう

けれど、無線の声にAKAの声も微かに聞こえた。

アイツはバカだ

パニックを起こせば、周りを見ずに突っ込んでいく

少しのため息をつく


無馬がなんとなく理解したのか、声のない笑いを浮かべた。



少しもすれば、ヘルの船が見えてくる。ヘル達を追う敵の船を仕留めにかかった。

この距離なら、問題ない

次々と撃ち込む

エイムも近くの船に気付かれたタイミングで撃っていく

これでヘル達が逃げれば

そう思っていた


ドボンと大きな音を立てて水飛沫が上がる。

無馬が敵が来たことを知らせる。

チラリとヘルの船を見れば、銃を持ったAKAが座り込み、ヘルの姿はなかった。

俺が見たのはそこまでだった。



そこからは少しずつ削っている

でも、すぐ回復して帰ってくる

埒が明かないな


ポツリと溢したとき、

ヘルからの救援を受けていたナリエルから俺へと報告を受ける。


BOSS~安城が思った以上に傷付いているので、離脱の許可をおねがいします


まぁ、お遊びだしいいか


わかった

返事をして、周りの戦況を把握をしていた。



BOSS、今のうちに船の修理しちゃおうか


そうだな



無馬の提案を聞いて、頷いた

空いた時に休憩するのも悪くない

エイムも疲れた様子で腰を下ろしてリロードし、点検を始めていた


程なくして修理場所に着くと無馬がさっさと船から降りて行く



ちょっと行ってくるね



そう言葉を残して、走る

走った先はアンナル

治してもらっているが、衣服などがボロボロだ


AKAの犠牲者か

そう思って、船を降りて直してもらっている間に武器や弾の補充をした。

食べ物も飲み物も食べ終わった時には、船も直っていた。

船に乗り込み、アンナルに目を向ける


無馬はアンナルから離れてこっちに走ってきていた。アンナルと目が合う


BOSS、と声をかけて来た無馬に振り向く


コレ

小さな声で先程のチェーンを俺に見せた


これはいつかハウジング部屋でソファーに座っていたアンナルが眺めてたペンダントのチェーン

もう一度アンナルに目を見ると、握りしめた右手を開いた。何かを見ている


ああ、そうか

ペンダントの中身を知っている

写真だ

アンナル、白井、ゆきんこの三人の笑った顔

眺めていた時、たまたま見つけた


ゆきんこ

不思議なやつ、

BOSS、BOSS言っておはようを返すまで繰り返す。返せば嬉しそうに喜ぶ

のだ、のだ、と変なしゃべり方するやつ

自分が貰って嬉しかった物を分け与える

最後にALLINのカクテルまで作った変わったやつ(酒じゃなかったけどなw)


素直でよく笑う子供

病気じゃなかったら、ずっといた存在


帰ってくるまで待つ


そう、約束した




勝つぞ



アンナルから目を離して、船へと座り戦闘準備を行う。

そうだね、と無馬は返事を返して、エイムに行こうか、と言っていた。


エイムはワケわからんって顔していたけど、すぐに


絶対一番、取りましょう!

ALLINの勝利もそうですけど、僕ら四番隊が活躍しないと、ゆきちゃんに自慢できないですから!



エイムはそう言った。

目を輝かせて


無馬さん、お腹空いてないですか?さっき、食べ物と飲み物も余分に取ってきました。

あ、ありがとう~、と無馬は受け取り、エイムはいそいそと準備を整え、ワクワクしたような感じもする。それだけじゃなくて、一人でも多くを狙う獰猛さも見える。


俺はフッと笑ってしまう。

そして、

絶対に勝つ


遊びだったけど、

カッコ悪い姿見せられないよなぁ~


胸?気持ち?がバチバチする




その後はもちろん勝った。

ヘルやCPU、千代たちの士気の高さも更に上がった気がする。



勝負が終わってすぐに解散

旧アジトに向かう

着くと、他のメンバー達が集まり、今日の戦果を話して盛り上がってる

その中にアンナルはまだいない


遅れて、ヘルの車からAKAを担いだアンナルを見つけた。AKAを下ろすと、よろけたように見えた。

大丈夫か?

そう思うもそのままアンナルは倒れた。


駆け付けたナリエルの声が聞こえてくる

病院

すぐに頭に過り、車を用意すると、メンバーたちがすぐにアンナルを後部座席へと運び入れる。

その間、ナリエルは助手席へと乗り込んできた。準備はすぐに整い、病院へと車を走らせた。


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