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寄り道(奈々)

作者: 狼花

 「私チョココロネとなににしようかな。奈々ちゃんは?」

「そうですね。どれも美味しそうで迷いますね」

今日は学校帰りに友達とパン屋さんに来ています。

友達にここのパン屋さんがすごく美味しいと言われてやって来たんですが

フルーツで色鮮やかなタルトだったり

2種類のチーズで幻想的な模様のついたパンだったり

美味しいというよりは芸術的な作品が多いパン屋さんです。

・・・それなのに友達はどこでも売ってるようなチョココロネを選びました・・・

チョココロネなんかファミリーマートでも売られてますよ。

まぁ何を選ぶかはその人の自由ですけど


 「このパイナップルを使っているのも美味しそうだし

   アップルパイも食べてみたいな」

「早く選んでよ。いつも迷って時間がなくなるんだから」

「は、はーい」

・・・友達にさえ言われてしまう私の優柔不断ぶり・・・

「私は待っても電車は待ってくれないからね」

「いいじゃないですか1本くらい遅れても30分おきに電車はくるんですから」

そうですよ。遠くないんですから1、2本電車を逃してもいいじゃないですか

「奈々ちゃん時間は資源なんだよ」

母みたいなことを言いますね私の友達は

「普段から頑張っているので1、2時間の時間の調整くらいはなんともないんです私は」

「もう仕方ないな」

友人も待たせていることだし手早く決めましょう。


 「はぁっ、はぁ」

「なん、とか間に合いましたね」

あのあとすぐに選んで購入したのですが

時刻は電車が発車する5分前。

まぁ、余裕で乗れると思ったんですが

今度は友達が切符を買ってなかったみたいで友達は電光石火で切符を買いに

私は定期だから必要ないんですけど

そして2人で改札を抜けて全力で走って乗り込むはめに

面白かったのがこれだけ頑張って走ったのに運転の見合わせだとかで

しばらく電車は発車しなかったんですよ。


 「もう嫌、奈々ちゃん悩みすぎすぐ決めればいいのに」

そうは言っても決められないものは決められないので

「私にもすぐ決めれる決断力があればいいのですが」

「もう奈々ちゃんと買い物すると疲れちゃうよ」

・・・でも、いつも誘ってくるのはあなたじゃないですか・・・


 あ、もしかして桃花が一緒に洋服屋さんに行ってくれないのも

これが原因なのかな


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