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続編 バブル時代へGO!  作者: 相場昇
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自社株評価 5

 30分ほど高速道路を走ると、車は高槻市郊外の昭和工業本社・工場に到着した。


 工場ゲートには守衛が敬礼して我々を出迎える。


 大雨の中であるが、本社屋の前で社長自らが車を出迎えてくれた。

「真ん中の彼が弊社の社長です。右が専務、左が副社長です」

 と経理部長が車の外を指差して教えてくれた。


 俺たちは車から降りた。


 俺

「はじめまして、◯◯証券の太田です、よろしくお願いします」


 社長

「はじめまして、今日はよろしくお願いいたします。じっくり我が社を見ていってください」


 非常に丁寧な応対である。


 俺は、会社の敷地を見回した。

 相当でかい。

 大阪府の端っこにある高槻市のさらに郊外なので、ゆったりとした敷地の中に工場が並び、建築資材を作っているのがわかる。


 可愛い女性社員に案内されて、社長室に通された。


 ドラマ「半沢直樹」を見た方は多分わかると思うが、俺たち金融マンはこの仕事を何年も続けていると「その会社が良い会社かどうか」というのが社員の教育でわかるようになってくる。


 もちろん作られている製品がいいか悪いかとていうことが一番重要なことであるが「その製品を生み出している人たちがどういう人か」と言う観点で会社の善し悪しを見る訓練がいつの間にかされているのである。


 そういう意味ではこの昭和工業っていうのは上場こそしていないが末端の社員の態度、そしてトイレなど社内が清潔に保たれているところ全てが合格であると俺は思った。


 社長室内


 社長

「今日は雨の中、わざわざお越し下さりありがとうございます。話は経理部長から全て聞いております」


 俺

「私どものお客様の大塚社長からの依頼で、御社の自社株評価をした後に値段が合えば売却を希望されています」


 社長

「わかりました。これが自社株評価用にご用意した我が社の資料です。直近3年間の売り上げ、経費、利益、納税額等が記載されています」

 分厚い封筒が目の前に出てきた。


 俺はザッと目を通して

「完璧です。ありがとうございます。2週間ほどで御社の株価が算出されますからお待ち下さい」


 社長

「わかりました。我が社が◯◯証券さんにいかに評価されるか楽しみです。よろしくお願いします」


 俺

「初めて御社に来ましたが立派な社員教育をされていると実感しました。いい株価が出るといいですね」


 その後、30分ほど雑談を重ねた後に、俺はまた同じ車に送られて支店に帰っていった。


 支店に帰ると、預かった書類全部を本社の株式評価部に郵送した。


 さあ、後は結果を待つばかりである。




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