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続編 バブル時代へGO!  作者: 相場昇
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協力預金 3

 俺は決行を決めた次の日に、坂本さんに会って信用金庫からのオーダーを書面にしてくれるように依頼した。


 これは後から「言った言わない」にならないよう「この条件でお願いします」と言うのを明確にしてほしいということだ。


 付き合いの長い坂本社長は「阿吽の呼吸」で「了解した」と言ってその日は別れた。


 坂本社長は風体は不動産業が長いので、ぱっと見はヤクザかヤンキーのOBのように見えるが性格は裏腹で非常に温厚な人である。

 俺のことを非常に気にいってくれているシンパでもある。


 早速次の日、坂本社長は信用金庫の依頼内容を書いた紙を持ってきて俺の会社にやってきた。


 行動が早い!


 内容を確認すると、前回電話で聞いた内容と同じである。


 希望金額 20億円

 協力預金の金利 表面金利+10%

 実行日時 今月末

 実行条件 キャッシュ

 実行場所 弊社会議室


 と書かれてあった。

 上出来だ。


 次に振り返って鈴木さんのほうに、俺はこの紙を持っていった。


 俺

「鈴木さんどうですか、この条件で」


 鈴木

「概ね大丈夫です。ただ前回も行ったとおり先方には10%とは言っていませんので8%と書き換えて下さい」


 俺

「わかりました。すぐに書き換えた書類を持ってきます」


 鈴木

「それとは別に、我々宛ての紹介手数料2%を支払う確約書を作ってください」


 俺

「わかりました」


 鈴木

「この手数料は参加者で分けましょう」


 俺

「了解です。先方は実行日と受け渡し方法は問題ないですか?」


 鈴木

「大丈夫です。あそこはいつもそれくらいのキャッシュがありますんで心配無用です」


 上出来だ。


 このあたりの調整がキッチリ出来て初めてディールが成功する。


 これが参加する人間がたくさんいればいるほど指示が遅くなったり、真意が届かなくなったりするというのがお分かりになったであろう。


 ここでもう一回言っておく。


 今回の実行金額、20億円の2%の紹介手数料と言うのは4000万円になる。


 繋いで話をまとめるだけでこの金額をいただけるとは誠に結構な話だ。


 しかしこの金額の多さが後で不幸を招くことになった。


 言っておくが俺の頭の中は4000万円は坂本さんと鈴木さんの2人で分けたらいいと思っている。


 なぜかと言うと、今までの慣例で敢えて俺から何も要求しなくても、2人から分厚い封筒をポンとよこしてくれると言うのが常であったからだ。


 この俺の無欲さもディール成功の要因の1つとなっていたのは間違いない。

 要するに手数料の件でごちゃごちゃ言わないと言うのが俺の心情であった。


 さて翌日、鈴木さんの要望に応えた信用金庫からの2枚の紙が坂本社長から渡された。


 坂本社長が何でも仕事が早い。

 俺は助かる。

 依頼相手に「直でつながっている」と言うことがレスポンスの早さにつながる、これもディール成功の秘訣である。


 俺は2枚の書類を鈴木さんに手渡して、全て準備が整った。


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