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続編 バブル時代へGO!  作者: 相場昇
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協力預金 2

 なぜ俺が「この話はまとまるな」と感じたかは単純にこのディールに参加する人数の数である。


 ここで1つレクチャーしておきたい。


 買いたい(貸したい)客と売りたい(借りたい)客の間での取り引きのことをディールと言う。


 俺たち証券マンは株の売買の取り引きをやるからディーラーと呼ばれる。

 毎日のように株のディールを成立させるのが仕事だ。


 例えば株式投資の話をしよう。

 東京証券取引所を中心として我々証券マンがいて、さらにその先に株を「買いたい」と言う顧客がいる。


 また一方で証券マンの先に「売りたい」と言う客がいる。


 ここでは「やじろべい」をイメージして欲しい。


 やじろべい(証券取引所)を中心として両端に証券マンがいて、さらにその向こうに売りたい人と買いたい人がいると言う構図である。


 これが理想形なのである。


 素人たちがやるディールは「誰々の紹介のさらに紹介」などと、やじろべいを真ん中にして、両側に4-5人の関係ないやつがぶら下がってまるで串団子のような状態で商談を作ろうとする場合がよくある。


 こうなったらなかなかディールは成立しないのだ。


 理由は2つある。

 1 人数が多すぎて必ず手数料の争奪戦になる。

 2 人数が多いから情報が「伝言ゲーム」になってうまく伝わりにくい。すなわち売りたい客と買いたい客の真意が伝わってこない。


 説明終わるがイメージできたであろうか。


 今回の場合は、俺と言う取引所を中心に右側に鈴木さん、左側に坂本さん。

 さらにそれぞれの先に「貸したい客」と「借りたい客」がいると言う構図である。

 シンプルだ。


 だからディールができるなと確信したのであった。


 もう一つ大きな成立要因がある。

 むしろこちらの要因の方が大事かもしれない。


 それは両端の人間(企業)が信頼に足るかどうかという点である。


 今回の場合は右端は違法なことをしているとは言え曲がりなりにも信用金庫なので硬い。


 左端は大阪でも超有名な企業(特にこの手のちょっと裏技の案件を好む企業)であるのでこれも硬い。


 この2つの要因で俺はこのディールをやることを決意した。


 決意したと言う事は別に「やらなくてもいい」と言うことなのである。


 なぜかって言うと俺の本業はご存知の通り、証券マンなので会社からちゃんと給料をもらってるから敢えて「危ない橋」に手を出す必要は全くない立場だからだ。


 さあディール開始!


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