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続編 バブル時代へGO!  作者: 相場昇
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新聞発表

奴らの田主社長の心を射止める大作戦が展開された。


まあ、奴らには「潤沢な軍資金」があるからできたことではあるが。


中本と毎晩飲み歩きをし始めて、10日くらい経ったころ

「太田さん、実は明日新聞で重大発表があります」

と言っきた。


「重大発表?」


「まあ、期待していてください」


翌日


大阪のあるスポーツ新聞に「ベット・ヨーロッパ社」の記事が大きく掲載されたのだ。


新聞の見出しには大きく

「ロンドンのベッテング会社、ついに日本初上陸!」

とあった。


当然、田主社長から速攻で電話がかかる。

「太田はん、今朝のスポーツ新聞見ましたか?」


「はい、見ました。『オッズ・ヨーロッパ社』が大きく出てましたね」

冷静に答える俺。


「はよ、彼らと契約しましょうや。中本はんから『契約が伸びたら他に話を持って行きますよ』とさっき催促の電話がありましたねん」


「まぁまぁ社長、所詮はスポーツ新聞ですから金次第で面白い話題は記事にしてくれます」


「はー、以外に慎重でんなあ。モタモタしてたらせっかくの大チャンスが逃げまっせ」


「ただ単に、あんたが慎重でないだけだろが!」

俺は心でつぶやき電話を切った。


しかし内心俺は中本の用意周到さに感心していたのも事実だ。


その後、計ったように中本から電話があった。


やつは言った。

「太田さん。新聞の記事見ていただきましたか?今朝から、あの記事を見てたくさんの投資家から電話がかかってきています。田主社長との最終契約を来週の金曜日にして欲しいんですが」

今日は金曜日だ。


要するに残りの9億円を一週間で用意しろというのだ。

他からラブコールがあるとは言え、かなり急いでる感じだ。


しかし俺は

「最終的にロンドンにいる友人からの確認待ち」

と言うスタンスを崩さなかった。


「しかし、当の田主社長はやる気満々ですよ。なんとか、他の投資家は押さえますから、契約を早めて欲しい」

と頼まれた。

奴の語気が妙に急いでいるのが気にかかった。


「いや、今最終のリーガルチェックをしているからしばらく待つように」



「わかりました。なかなか慎重なんですね。まあ、今晩もまたいつものように飲みに行きましょう」

奴は納得がいかないように電話を切った。


この冷静な俺の態度が多分、奴に次のステージに入る決断をさせたのであろう。


この日から中本は、俺に対しての作戦を変えたようだ。



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