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続編 バブル時代へGO!  作者: 相場昇
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45億 ベット・ヨーロッパ社

最初にちょっと解説しておこう。


田主社長はこれだけ騙されたにもかかわらず全然何とも思っていない。


本当に平然としている。

見事だ。


この状況を普段の我々庶民の生活に例えると、ポケットの中にジャラジャラと600円ほどの小銭があるとする。

その中で1円がなくなった状況を考えて欲しい。


別に無くなったその1円を一生懸命になって探そうと必死にはならないであろう。


これが600億円くらい持っている人間の1億円がなくなったときの感覚である


1億円くらい無くなってもいかにたいした事でないかがお察しできるであろう。


まずはこのふざけた感覚を覚えておいて以下の話を聞いて欲しい。



これから書くことを俺は正直迷った。


何故かと言うと反社会勢力が登場するからである。

彼らの嗅覚は鋭い。特に1億を超える話になってきたら砂糖にアリが群がるように集ってくる。


田主社長はオレオレ詐欺の「騙しやすい年寄りリスト」のように一連の騙し話の過程で「脇が甘い資産家リスト」にノミネートされていた事は間違いないであろう。

しかもかなり上位である。


まずは田主社長からの1本の電話からこの話は始まる。


「太田はん。今日は実はいい儲け話がありまんねん」


「社長、また儲け話ですか?全然懲りませんね。今度は何ですか?」


「今回は間違いない話だと思いまんねん」


「その『間違いない』という判断で煮え湯を何回飲まされたのですか?」


「まあ、とにかく聞いてくださいや。ヨーロッパでギャンブルをやっている企業の権利を買わへんかと言う話が来ましたんですわ」


「はー、ギャンブルですか?ヨーロッパはともかく日本では違法ですよ。で、どこからの話です?」


「ワシの信頼する筋からの情報ですねん。なんでもヨーロッパでF1や競馬、サッカー、次期首相は誰かなんかに金を張る会社でんねん。名前をベット・ヨーロッパ社といいまんねん」

と私の猜疑心を考えてのこの回答がまず嘘であった。後から聞くと情報源は例の奥田からの電話であった。


「まずは、詳しい説明する代理人の中本と言う人に会って欲しいと言うことです。太田はん、会ってもらえませんか?」


「わかりました。とにかくその中本とやらに合えばいいのですね」


「そうでんねん。明日の3時に新神戸駅に新幹線で来るらしいですよって、そこでぜひ会って話を聞いてください」


「了解です」

内心「また難儀な話やな」と思いつつ奥田発の話ではないから信じた俺は田主社長の電話を切った。


これが全ての始まりであった。


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