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続編 バブル時代へGO!  作者: 相場昇
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42億 合格!田主社長

田主社長が何に合格したか説明する。


詐欺師の「美味しい標的」としてだ。


おそらく奥田を中心とする奴等は「田主社長は新聞沙汰などと脅したら簡単に金がでる」甘い標的として捉えたはずだ。


決して弁護士を立てて反撃などはしないと見られたに違いない。


そう判断したら奴等は行動が早い。


前述のクラリオン株事件から2カ月ほど経過したころだ。



田主社長

「太田はん、すぐに来てください」


たいていこの連絡はロクなことはない。

前回もそうだった。


「どうしたんですか?」


田主社長

「奥田から連絡があって、侘びを入れたいから今から来るそうですわ」


「え、あの詐欺師の奥田がですか?」


田主社長

「そうでんねん。人間はやっぱり善人説やな」


「・・・」

俺は攻撃の第2波がやってきたと直感した。

詐欺師が謝りに来るわけがない。



田主社長の社長室

「本当に来るんですか?しかもどのツラ下げて?」


田主社長

「改心したんと違いまっか?」


「・・・」


そうこうしていたらドアを開けて奥田がやって来た。



奥田

「社長、この度は本当にすいませんでした!」

奴は明るく大きな声で開口一番言った。


田主社長

「すいませんやあらへんで!上がる言うた株は下がるし、なんとか画廊からは訴えられかけたし・・・踏んだり蹴ったりでんがな」


奥田

「そこです!社長」


田主社長

「なんでんねん?」


奥田

「ご迷惑をかけた金額を弁償したく思ってます。今回の取り引きで一体いくら損害が出ましたか?」


田主社長

「ざっと1億円でんな」


俺は「俺の損失分も乗っけてくれ」と思った。


奥田

「わかりました、明日もう一度来て取り戻す対策を提案します」


俺(小声)

「出た!」


田主社長

「え?キャッシュで弁償してくれるんと違うんでっか?」


奥田

「はい、私も同じくクラリオン株を買ってやられましたので被害者なんです。だからキャッシュが残ってないんです」


俺(小声)

「出た!」


田主社長

「さよか、ほな明日待っていますさかいにな。いい話を頼みまっせ」


奥田

「はい、では明日3時にもう一度参ります」


やつは明るく帰って行った。


田主社長

「太田はん、あない言うてますがどない思います?」


「はっきり言って『泥棒に追いゼニ』です。明日奴に会う必要ありません!」


田主社長

「せやけど普通に考えて億単位の損害をかけて、あんなさわやかに提案できる人間っていますか?」


目の前にいるだろうが。


「社長、甘いです。いますよ、たくさん。特殊な訓練を受けた連中ならたやすいことです!」


奥田は岡三証券出身だ。

ということは俺と同じく特殊な訓練を受けている。


田主社長

「そうかなー。まあ謝りに来た彼を信じて明日の提案の内容を聞いてから判断しましょうや」


「・・・」


田主社長はやはり甲種合格だ。

間違いない。


さあ奥田、次はどんな手で来る?









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