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続編 バブル時代へGO!  作者: 相場昇
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35億 外資系証券 入社

外資系証券 入社


俺は4大証券を蹴ってアメリカの証券会社に入社した。


理由は3つ

1 給与が破壊的にいい

2 くだらないノルマがない

3 せっかく獲得した顧客を大切にできる

からであった。


ちなみに給与は月給で120万円プラス歩合給であった。


それともう一つ大事な要素は、我々の持つ金融知識で、単なる「株で儲ける」だけでなく節税などのテクニカルなお手伝いができればいいなと俺は考えたからである。


当時、俺の一番ビックな顧客は関西人なら誰でも知っている有名料亭の田主社長であった。


この料亭は江戸時代から続いている老舗で、幕末の坂本竜馬や桂小五郎なども使ったという由緒ある店であった。


田主社長とは前述の「宝船」や高額レートマージャンなどを何回もやった顧客であり人生の先輩であり、またよき友人であった。


この料亭の場所は、大阪のど真ん中にあり「飲食業」という側面ともう一つは「不動産業」もやっていた。


理由は、幕末の志士たちが「ツケ」で飲み食いした代金が払えなくなり、代物弁済で彼らの住む家を押さえたから必然的に不動産保有会社になっていたからである。


当時はたいしたことのない家であるが、今は大阪の目抜き通りに散在しているのでその不動産の資産価値だけでも何百億円の値打ちがあったのである。


俺は「社長、相続税対策で自社株評価を一度やリませんか?」と提案した。


「わしの会社の自社株評価か?なんぼぐらいになるんやろかな?」


「いや、これだけいい場所に土地を持っているから結構な株価になると思いますよ」


「さよか・・・親父からの相続はその株価で計算するんでっしゃろ?」


「そうです。ですから今のうちに算定基準となる株価を算出して対策を考えて起きましょう!」


田主社長のお父様はまだ、存命中でその総資産を引き継ぐとなると相当な税金の支払いを覚悟せねばならない。


また税金は、基本的に現金しか受け付けないから不動産での「物納」ができない。


つまり税金を払うために市内の一等地を売らなければならないという危惧があった。


自社株評価は以前いた証券会社に頼んで「タダ」でやらせた。


使えるものは何でも使うべきだ。


1か月ほど経過して株価が算定できた。


そもそもこの料亭の株数が非常に少ないので一株あたりの株価が2億円くらいになった。


予想通りである。


これは一大事だ。


そこで俺は債券を一定数持つことにより「不動産持ち会社」の税区分から逃れられる方法を提案したのである。


これはわかりやすくいうと、その会社の資産が不動産だけではなく債券をある程度持っていることにより税率が下がるのである。


計算したら20億円分の債券を買えば税率が下がるゾーンに入ることがわかった。


俺はアメリカの証券会社であったので「フレディ・マックゴールド債」というアメリカ債券(日本で言えば地方債)を20億円買ってもらった。


さあ、これで準備完了だ。


すると幸か不幸か、存命であったお父様がガンで急死したのである。


本当に晴天の霹靂であった。


当然想定していた相続税が発生した。


相続税の金額は、もしこの作業をやっていなかったならば何百億の半分くらいが持っていかれるところであったが、わずか12%で済んだ。


田主社長は俺に感謝したのであろう、葬儀のときは俺は最前列であった。


その結果、この本来失っていたであろう金額を俺に資産運用として任せていただいたのであった。


俺は本当に喜ばれるこういう証券の使い方をしたかった。


ただ単に、顧客に株を売って「はいおしまい」の生活から脱却できたことに感動したのである。

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