表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
続編 バブル時代へGO!  作者: 相場昇
30/99

29億 黒チン危機一髪

以前出てきた岡山支店から赴任した「早川くん」と言う名前を覚えているだろうか。


彼は営業畑を歩んできたが、あまりにも顧客の株をダマテン(顧客の指示なく勝手に株を売買すること)するので「性格破綻者」とされてわが支店の経理に左遷されてきた男である。


当時の証券マンはほとんど全員が「性格破綻者」だと思うがその証券会社にさらに「性格破綻者」と烙印を押された名誉ある人物だ。


イギリスでいえばさながら「サー」の称号に匹敵する。


今回の話は早川くんが主人公である。


早川くんは一応俺の2年先輩であることを伝えておく。



青木社長の別荘でディナーを満喫したわれわれはお風呂に入って大広間でビデオを見ながらくつろいでいるが、そのまままっすぐ就寝するわけはない。


酒をしこたま飲んだ証券マンとレディーさん達は俺の部屋に集まって、当時流行っていた「黒ひげ危機一髪」というのやろうということになった。


知らない方のために「黒ひげ危機一髪」と言うゲームのルールを説明すると、おもちゃの樽の中に「黒ヒゲ」をセットして全員が順番にがさちっちゃな剣を樽に開けられた穴に刺していくゲームだ。


すると刺した剣によってランダムに「黒ひげ」がぴょこんと樽から飛び出してくると言うたわいもないゲームである。


刺す穴の数は20個ほどあったが、ランダムであるから1人目からいきなり飛び出すこともある。


誠にスリリングなゲームだ。


これは当時よく、クラブなどで流行っていたゲームで、罰ゲームとしてホステスと客が交互に「黒ひげ」を刺して、飛び出させたやつは酒を一気飲みさせられると言う飲屋街ではポピュラーなゲームであった。


最初俺たちはこのゲームで「黒ひげ」を飛び出させたやつに酒の一気飲みと言ういつものパターンの罰ゲームをやっていたが、途中で早川くんがダウンしてベッドの上に寝てしまった。


理由はどういうわけか早川くんがさしたときに集中して「黒ひげ」が飛び出したのである。


そしてこいつの寝相はとても悪くて、着ていた浴衣が寝返りを打ったらはだけて股間の1物を我々の前に曝け出していた。


「おい、パンツは履かないのかよ!」と誰もが突っ込んだ。


女の子たちは「きゃー」と言いつつも早川くんの股間を指の隙間からしっかりと凝視していたのは言うまでもない。


その時に誰かが言った。

「おい!『黒ちん危機一髪』やらないか?」と。


人間と言うものはとっさの時に様々なものを発明するものである。


彼が言うには、「黒ひげ危機一髪」はもう飽きたから同じルールを早川くんね股間で適用しようと言うことである。


つまり全員が持ったちっちゃな剣で順番に早川くんのイチモツを刺していき、「誰が早川くんを起こすか」ということで勝敗を決めようと言うシンプルなゲームであった。


最初は俺が刺した。


結構深めに刺したつもりであるが早川くんは「ううっ」と言っただけで起きなかった。


次のやつも同じようにやったらなかなか起きない。

全員が「結構、早川くんの黒チンはしぶといな」と思ったものである。


そして男性陣が刺し終わり、いよいよ女の子の番である。


最初に剣を持ったのはもちろん、「我らの勇者」天女木下さんである。


彼女の後ろに後光が見えた。


彼女は何につけても我々の突破口になるからとても便利である。


木下さんも黒チンを凝視しながら「どこにしようかな?」と悩んだあと深々と剣を刺したが、やはり早川くんは「うんうん」と言っただけで起きない。


「やったークリア!」とはしゃぐ天女。


木下さんに続いてレディーさん達がめいめいにに剣をさしていく。


俺たちが「さすがにそこは痛いだろうが」と思うところも女性だから多分わからないので遠慮なく刺す。


慣れとは恐ろしいものだ。


10回ぐらいやったときに、初めて早川くんが大激怒して起きた。


早川くんは立ち上がって

「誰や!さっきから俺のちんちんで遊んでるやつは!」

と、言ってまた大いびきをかいて寝だした。


「はい、○○さんの負けー!一気飲みな!」


早川くんを起こしたレディさんが一気飲みさせられる。


ここで「第一回 黒ちん危機一髪」の勝敗がついた。


さらに「第二回」「第三回」大会と続いていく。


3回目で起き上がった早川くんの言葉を今でも覚えている。


「お前ら!仲よう遊べや!」


今もって意味がわからない。

翌朝本人に聞いても全然記憶がないそうだ。


まあ何にしても「おおらか」な時代であった。

今これやったら多分セクハラで全員逮捕だろうなと思う。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ