24億 パトロール
当時の大阪の性風俗について書きたい。
大阪で性風俗と言えば誰でも知ってる有名な地域がある。
言わずと知れた「飛田新地」である。
場所は大阪難波の南の通天閣のさらに南に位置して、「性のメッカ」と言っても過言ではない。
わからない方は是非ネットで検索してみて欲しい。
当時この飛田新地では「5000円で女の子が買える」と言うことで本当にコンビニ感覚でわれわれは使っていた。
今はどうか知らないが、当時は国道沿いに古い大きな門があってそこを入ればいわゆる「置屋」と言う店が何百軒も軒を連ねていた。
我々は「今晩は8時からパトロール」と約束したらこの門の前が待ち合わせ場所だった。
たしか交番があったような記憶がある。
待ち合わせ場所で全員揃ったら中に入る。
飛田新地の区画内の通りには「姉ちゃん通り」「年増通り」「ババア通り」「妖怪通り」とわれわれは呼んでいた。
その名の通り年齢によって区分されていた。
まぁ野球で言うところの1軍、2軍、3軍をイメージしていただけるとわかりやすい。
もう人間の尊厳も何も何もないめちゃくちゃなネーミングである。
この区画内は各店が夕方になるとピンク色のライトアップを行い、町全体が幻想的な色に染まる。
「千と千尋」の湯屋という風呂屋を思い起こして欲しい。
我々は二十代だったので一番北側の「姉ちゃん通り」を中心にパトロールする。
各店の玄関には座布団に座ったお姉ちゃんが桃色にライトアップされて座っているのである。
俺たちは「パトロール」と称してその何百件もある店をぐるぐる回っていい姉ちゃんを探すのであるが、ここで少し難しいタイミングがある。
つまり最初にいい姉ちゃんを見つけたとしても、「もっといい姉ちゃんがいるだろう」と言うスケベ根性で、ぐるぐる回って1番最初に戻ってきたらもう別の姉ちゃんが座っているのである。
株の売買と同じで「即決」がいかに大事かを学習した次第である。
さっきの子が、今全然知らないおっさんとやってる最中なのだ。
だからある程度8割以上の「OK」が出た後は即決しないと後の祭りとなってしまう。
和いずれにしてもこのようにしてグルグル、パトロールしてる中で良い子が見つかったら次は「遣り手婆さん」と言う客引の婆さんに案内されて中には入る。
この婆さんも昔は座布団に座っていた現役時代があった人だ。
二階に上がって案内された部屋は待合室でコタツにミカンとガムが置いてあり姉ちゃんが準備できるまで赤の他人のオッさんと無言でコタツでミカンを食べる。
内心「ひょっとしてこのオッさんと兄弟になるのか?」と考えてるうちに呼び出しがかかる。
あとはもう「男と女」だ。
めんどくさいプロセス抜きで15分間のチヨイの間でことは終わる。
まるで鳥の性行だ。
飛田新地は今でもあるそうだが、かなり縮小されていると聞く。




