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続編 バブル時代へGO!  作者: 相場昇
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23億 海外旅行

証券マン時代はよく営業課長から以下のように言われた。


顧客と仲良くなるなら


三回打ち合わせするなら一回飯を食え

三回飯を食うなら一回酒を飲め

三回酒を飲むなら一回ゴルフしろ

三回ゴルフするなら一回女買え

三回女買うなら一回海外旅行しろ

という刺激的な教えである。


事実、我々証券マンは忠実にこの教えを守って毎日のように顧客開拓に励んでいた。


また別の例え言葉で

「クラブ1億、グリーン10億」

と言う言葉があった。


この意味はクラブに飲みに行って話するのはせいぜい1億円止まりの商談、10億円以上の商談を決めようと思ったらゴルフの最終グリーンの上で行えと言うことである。


安倍さんとトランプを見ればよくわかる。


いずれにせよ2つに共通するのは「要は客とハメを外して目一杯遊べ!」と言うただそれだけのことであった。

非常にシンプルである。


かつて俺の客で牧野社長って言うお客さんがいた。


彼の趣味は釣りで自分で持っているクルーザーで和歌山のほうまでよく釣りに誘ってくれた。


しかも時々彼は営業時間にやってきて支店長にこう言ってくれるのである。


「支店長、明日から太田くんをちょっと借りるぞ!」


支店長

「はい、どうぞお好きにどこへでも連れてってください。ちなみにどちらに行かれるんですか?」


牧野

「奄美大島だ。今日から三日間借りるぞ」


支店長

「どうぞどうぞ」


いかに普段は鬼の様な支店長であっても顧客が言うことには逆らえない。瞬時に快諾するのである。


このようにして俺はよく牧野社長に何の前触れも無く突然「拉致」された。


だいたいが奄美大島に3泊4日で連れていかれて、ゴルフと社長が所有するクルーザーの上での釣り三昧のリゾートが始まる。


場所は奄美大島の北端の赤尾木という町の隕石が落ちて出来たという丸い海のど真ん中で釣る。

大きな石鯛や緑や青い綺麗な魚がたくさん釣れた。


夕食は我々が釣った魚を地元のコックを呼んできて料理させて美味い酒を飲みながら馬鹿話をする。


ましては夜には社長の別荘に現地の姉ちゃんを連れ込むと言う、まさに先程の教訓の「飯、酒、ゴルフ、女、海外旅行(一応海の外であるから)」を一回の動作で全部満喫することになるのである。


もちろん飛行機代や諸経費も社長持ちなので俺は財布無しでも同行できた。


当然このようなことができる社長であるので人間関係はバッチリで株の注文もほぼ俺が希望している通りに注文してくれる。


支店長もそれを知っているので軽くオッケーしてくれるのである。


バブル時代がいかに天下泰平であったかがわかっていただけましたか?


何もかも皆懐かしい。



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