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零ー1 散歩してただけで...

初めて投稿する作品なので後から色々変わります 多分! よろしくお願いします

 

 今、俺はかなり混乱しているんだと思う、多分。

 俺が混乱しているという確証は無い、けれど、何となく他人事の様な感じではあるけど自分自身が混乱しているのだ、ということが分かった。


 そして俺はさっきまで山で散歩をしていた……はずなのに……ここはどこだ? 今どき全く見な……くわないけどなかなか見ない完全に木造の部屋、そしてベットに寝てる俺、そして椅子に座ってこちらを見て笑っている少女……ん?


「――どちら様でしょうか?」

「ふふふっ」


 えぇ……無視か。


 いや、それは別にいいんだけどさ。それよりこの子髪凄いな。虹色に光ってる髪とか初めて見た。しかもまだ少女らしい幼さが残ってるとはいえ、顔立ちが整いすぎてて神秘的にさえ感じてしまう。


 見た感じこの世の人間ではないような雰囲気を醸し出している明らかに怪しげな少女に、俺は先ず自らの名前を名乗ることにした。

 物事は全て自己紹介から始まるものだ。


「私は斎條(さいじょう)るい、と言います。あなたは一体誰なのでしょうか?」


 そう言うと少女は笑うのをやめ、笑顔で――



「――神よ」

「……は?」

「……多分ね」



 少女が後に何かを言った気もするが、俺としてはそれどころではなかった。。何せ少女が言うそれは、空想、妄想、信じる人はいるが、殆どの人がその存在がいるとは思わない存在のGOD。

 そして俺としても本当なら『神なんているわけが無い!』と常人的な言い返しをしたかった。


 だがそれを全て否定してしまうかのような風格が、威厳が、美貌が、全てがこの少女から感じた。

 故に俺はこの様な現実味が全く無い異常な状況だったにも関わらず『ああ、神なんだ』と何の疑いもなくそれを信じてしまっていた。




 ~~~~~~~~~




「――ええと、貴方は私をよく見ていた、そして私に何故か隕石に当たり、予定より早く死んだので私をここに連れて来た、と?」

「ええ」


 呆けた状態から復帰した俺は彼女からここに来るまでの経緯を簡単に説明してもらった。

 説明の詳細は要するに、少女は俺を見ていた→俺が山に入る→そろそろ帰ろうとしていたところに隕石ドーンって感じだ。単純だろう?


 それにしても隕石がピンポイントに俺に当たるとか凄いな。宝くじで5連続くらい1等が当たるくらいにはすごい気がする。……例えが微妙だな。

 まあいいや、何か無いかな? 具体的には死者復活券みたいなのが欲しい。ちょっとした事だけどまだ未練あるし。いや、未練なのか? うーん……分からん。


「ピンポイントに隕石が当たってしまった私に何かありませんか? ありますよね?」

「え、……ええ、あるわよ、とっておきな事が」


 あ、何か違ったっぽいけどあるらしい。

 言ってみるもんだな。


「元々は貴方を別の世界に送るだけのつもりだったんだけど「ちょっと待ってください」何よ」

「今、さらっと別の世界に転生とか言いましたよね? 私はこのまま地球に転生するとか、黄泉の国的な場所に行くんじゃ?」


 いや、流石に黄泉の国はないと思うけどさ。てか黄泉の国に行かされても困るわ。


「地球に転生させてもつまらないじゃない。それに黄泉の国は一生をしっかりまっとうした者だけが行けるのよ」

「つまらないって……。というか黄泉の国ってほんとにあるんですか」

「そりゃあそう言うのを吹聴してるのわた……私だから」

「へぇ……」


 何か凄いこと聞いちゃったよ。それに神が吹聴してるとか聞きたくなかったかなぁ……


 俺が少し鬱気味になると、神とやらは知った事かと話を進めた。


「話戻すわよ。貴方には……そうね、"異世界生活スターターセット"と特別製の執事服を渡すわ」


 特別製……?

 

 何故か俺は考えるよりも早く、本能的に促されるがままに――


「執事服ありがとうございますっ」

「え……そっちなのね。ま、まあいいわ、"異世界生活スターターセット"をまず渡すわ。執事服は転移させる時に着せとくから安心して頂戴」


 小型アイテムボックス(容量・大)「1」

 スキル辞典「1」

 世界リラについて「1」

 "これで遭難しても安心だね!食べれる植物の見分け方!"「1」

 "魔物?そんなの怖くないよ!魔除けの小屋!(使用期限15年)"「1」

 "髪の色を変えたいって?ならこれを使え!髪色変色ポーション!"「5」

 神獣ガチャチケット「1」

 食器一式「10」

 魔法・属性選択チケット「3」

 金貨「5」

 銀貨「10」

 銅貨「100」

 鉄貨「50」

 お助ケータイ「1」



「なんか名前とか変なのが多いな。特に最後の」


 お助ケータイって……正直誰が考えたんだってくらいにはダサい名前なんだけど。


 そんな事を考えながら少女に若干冷めた視線をを向ける俺に、気付いているはずの少女はそれをおくびにも出さずに話を続けた。


「神獣と魔法チケットは非売品よ。その他は天界で売ってる物」

「あの、最後のは」

「一つ一つに説明書も付けといたからそれを見てちょうだい」

「最後の」

「最初は魔物の出る森からスタートだから気を付けてね。じゃあね、5()0()()()をお楽しみに、かしらね? ま、強くなってくれることを祈っているわ、ふふっ」

「ちょ、それっ……て……」


 奇妙な事を口走った少女に俺が詰めよろうとした途端に俺は途端に体に力が入らなくなった。


 神の名乗る少女はこちらが聞いている事に応えようともせずに終始笑顔だったんだけど……一体何が面白かったのだろうか……奇妙な……。


 そして俺はだんだんと意識が遠くなっていった。



△▽△▽△▽



「というより、強くなってくれなくちゃ困るのだけど……あっ、手っ取り早く済ませちゃいましょうか――セティ! 彼の所に行ってちょっと絞って来なさい!」

「しぼ……? 分かりました。では一応あの剣を――」

「はいっ、これで良いわよね? さっさと刺して来なさい」

「えぇ……それは流石に――」

「いいから!」

「はいぃ!」


スマホ「呼んだかい?」

ルイ「俺、スマホ無理だから」

スマホ「馬鹿な...ッ!それでも現代っ子か!?」

ガラパゴス「はいはい、スマホは引っ込んでなって。これからは俺様、ガラケーの時代だぜ!」

月「あ、ガーさんも殆ど出番ありませんから〜」

ガラパゴス「なん...だと...っ!?」

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