9 めがみ はなぞの と つうしん
『デハ 主従契約ノ 解除ヲ 女神 花園二 依頼シマショウ』
リアルくんはそういうとリアルくんの体、液晶画面に
『女神 花園 二 電話中』
という文字が浮かび上がる
『通話中』
と同時に花園さんがホログラムで浮かび上がる
『はい』
「もしもし花園さんでしょうか?
いつもお世話になっております鈴木です」
『…………』
「あの、花園さんの電話番号で間違い無いでしょうか?」
『…………いえ、私は女神であって花園という名では……いえ、もういいです
それで鈴木 聖良さん、なんのご用ですか?』
「えっと、あの、ヤマトくんとの従者契約を解除してほしいんです」
『え!?あの者に何か問題がありましたか?
スレている性格を装っていますが世話好きな性格をしていますし
ああみえて家事、雑用なんでもこなしますよ』
「いえ、ヤマトくんに何の不満もありません
むしろ、よくしてもらっています」
『では、なぜ?』
「あの、従者契約をしたままだと私が死んだ時にヤマトくんも死んでしまうと聞いて
従者契約を解除したいんです」
『それはあの者も納得していますか?』
「……ああ」
今まで黙っていたヤマトくんが花園さんに話しかける
『今度はいい主人に恵まれたようですね
それでは 主従契約を解除しておきます
あ!従者契約を解除してもパーティー登録をしておけば
今まで通り経験値は共有できますので
それでは、鈴木 聖良さんの旅路がよいものでありますように』
花園さんからの通話が途切れると液晶画面にリアルくんの顔がかえってくる
「……おい…………あらためて……その……よろしくな」
ヤマトくんがそういうと手を差し出してくれた
あのヤマトくんが!
「ヤバドくううううん!!」
「泣くな、うっぜえ」
こうして、私はヤマトくんという新たな仲間を手に入れた
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