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最弱転移者のスローライフ  作者: 真ん中
7/76

7 みんなのところを みてみよう

翌日、目を覚ますと全ては夢でした


「あー、御主人様起きたー?」


壁をすり抜けてやってくる鎌メイドさん

夢じゃなかったのか……


「朝ごはんできてるよー

ここで食べる?それとも広間で食べる?」


「あ、えっと、広間で食べます」


「あは、なんで敬語なの?」


また襲われたら怖いからです……とは言えない……


「えっと、その」


「あー、分かった!また襲われたら困るとか思ってるんでしょー」


「いえ、そんな、ハハ」


「そんなに不安ならしょーがないなー」


『ハウスゴーストが仲間になりたそうにしている

テイムしますか?』


え?テイム?そんな恐ろしいこととても出来ない!


『テイムしました!

ハウスゴーストのエマが仲間になった!』


「何故!?」


「ハウスゴーストっていうのは家憑きの幽霊、御主人様が育ててくれたら

屋敷に幸運を招く座敷わらしにもなれるし

……大事にしてくれないと屋敷を呪う貧乏神や死神になるかもー!」


大切にさせていただきます!


「よきにはからえー!

あ!あと、私の名前はエマだから次に鎌メイドとか呼んだら」


「呼んだら?」


「た た る わ よ」


ホラーモードになったエマさんが笑う


「ぎゃああああああああ!!ヤマトくーん」


「うるせぇ!」


「あははははは」


エマさんの作る食事をいただいて

今日も怨霊メイドさんとゾンビの再会を支援して過ごした


早く自分の番が来ないかとみんなそわそわしている

憑かれるので程々にしてもらえると……

いえ、なんでもないです


こうしてチキンな私の日常は過ぎるのであった



メイドさんとゾンビも大分減ってきたある日のことである


「ねえ、エマさんこの屋敷のご飯ってどうなってるの?」


時間が経つにつれエマさんのホラーテイストにも少し耐性がつき

普通に話せるようになりました

いや、時々まだ怖いんだけどね


「自動で補給されてるわよ

お肉も野菜も、ご飯も減った分だけ次の日には増えてるもの」


『女神カラノ支援カト思ワレマス』


「だから、豚王はこの土地が飢饉になろうと民が飢えようと

自分とその嫁だけは裕福な暮らししてたもの

あら?思い出したらーニンゲン コロス!!」


「浄化!」


「私ったらいっけーなーい!てへ」


油断も隙もない!


『マスター コノ屋敷の食料ハ 屋敷ノ外デハ具現化デキマセン』



「つーまーりー、このトマトを屋敷の外で食べようと思っても

屋敷から出た途端に無くなっちゃうってコト」


なんで、またそんなことを?


『女神花園ノ加護ハ マスターノミ 二 カケラレタ モノデス』


女神の加護は転移者のみに与えられた特権ってこと?

ってことは、この屋敷の以前の持ち主、豚王は転移者だったのかな?


『他ノマスター達ガ ドウシテイルカ 見テ見マスカ?』


「そんなこと可能なの?」


『勿論デス マスター』


映ったのは

花園のところで最初に話していた武藤 宏と天井 あかりの土地のようだ

……屋敷っていうか城だよね

なんか街があるんですけど

人がいっぱいいるんですけど!!


『コノ2人ハ 模範的ナ街ヲ 作ッテイルヨウデス

ステータス ヲ 見テ見マスカ?』


「え、見れるの!?」


『魔法ステータス ヲ 覚エマシタノデ』


そういえば覚えていたような……


『ステータス オープン』


名前

武藤 宏 <ヒロシ・ムトー>

称号

街を作りし者 勇者

Level 10

HP 3000

MP 1000

攻撃 1500

防御 800

魔法攻撃 900

魔法防御 700

素早さ 900

運 300


取得スキル

片手剣 初級 熟練度50

両手剣 中級 熟練度30

弓 初級 熟練度20

回避 初級 熟練度80

ラッキースケベ

創造


名前

天井 あかり <アカリ・テンジョー>

称号

聖女

Level 10

HP 1000

MP 3000

攻撃 500

防御 1000

魔法攻撃 1200

魔法防御 800

素早さ 800

運 600


取得スキル

聖女の光


次に映ったのはインテリそうな眼鏡高校生


「よし!今日はオーク肉祭りだ!!」


眼鏡高校生がオークを解体していく


「よし、これで調合が進むぞ」


「流石はアキト様だ!」

「アキト様!」


『彼ハ 村民ノ尊敬ヲ得タヨウデス』


ここにも村人がさっきの町に比べれば少ないなりにいる


『彼ノ ステータスハ コウナッテマス』


名前

間宮 賢太郎<ケンタロー・マミャ>

称号

賢者 村長

Level 10

HP 3000

MP 1500

攻撃 1000

防御 800

魔法攻撃 1300

魔法防御 1000

素早さ 900

運 500

所得スキル

弓 初期 熟練度40

罠 初期 熟練度40

全属性魔法 中級 熟練度15

調合 初期 熟練度55

鍛治 初期 熟練度45

装飾 初期 熟練度15

料理 初期 熟練度50

知識の叡智


所得スキル多い!


『マスターノ ステータス デス』


名前

鈴木 聖良<セーラ・スズキ>

称号

祓い屋 最弱の迷いビト

Level 35

HP 300

MP 1000

攻撃 25

防御 25

魔法攻撃 25

魔法防御 20

素早さ 20

運 40


所得スキル

テイム 今後に期待

光魔法 ちょっと慣れて来た?


……低……い……低すぎる

ナニ?最弱の迷いビトってヒドイ!!

え?スキルの「今後に期待」とか「ちょっと慣れて来た?」ってナニ!?


しかも……私の土地は……


「ルルー!父ちゃんはここにいるぞー!!」


「俺、ハンナに会えたらプロポーズするんだ!」


ゾンビしかいやしねぇ……生きているものいないもんね


ぽんぽん


慰めてくれるのはライムちゃんだけよ


読んでくださってありがとうございました

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