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最弱転移者のスローライフ  作者: 真ん中
3/76

3 めがみ はなぞの が あらわれた!

『あのー?もしもしえーっと鈴木さん?』


女神が私の前に佇む


「ああ!花園さんだ!花園さん!

こんちは?あれ?こんばんは?

お世話になってます鈴木です!」


『いえ、私は花園という名では……』


完全に酔っ払っている

……これ以上自分の醜態など見たくはないが……


『この人で本当に大丈夫なんでしょうか?

………………お望みのスキルとかありますか?』


「スキ?キャハハ、花園さん私もだーいすきでーす

いえーい」


『いえ、そうではなくて

……何か望みはありませんか?』


「のぞみ のぞみ は新幹線!」


『え!?あの夢とかこうなりたいなとか?そういうものはありませんか?』


「夢っすか!んー、夢は逆ハーレムすっかね?

一生引きこもって左団扇の生活をしてみたいです!ねー、花園さん?」


『いえ、ですから花園では……

それに申し訳ありません、

逆ハーレムのスキルは既に他の方に差し上げてしまいまして

他の願いはありませんか?』


「う……きもぢわるい」


『え!?待ってください!ここで吐かないでください!?

そうだ!吐くならこのマジックバックに吐いてください!』


自主規制


「ゔぅ……」


『迷いビトを案内するだけの楽な仕事だったはずなのに!

……この人に任せて本当に大丈夫なのかしら……?』


酒瓶を抱えて唸っている私……


『この人が行くのって例の場所でしょ……?

ちょっと無理ゲーなんじゃないの?

うーん、奴隷以外にサポート役つけるか……それぐらいならいけるかな?』


『鈴木 聖良さん

あなたには先程からの……が入っているであろう無限に入るマジックバックと

私の眷属であるスマホ<リアルくん>を差し上げます

パートナーはもう彼しか残っていないので彼を連れて行ってください』


女神が手を差し出すとボサボサ頭の少年が1人


「え?嘘?俺、こんなのと?

そりゃねぇだろ?」


『あなたに拒否権はありません

さあ、鈴木 聖良さん彼に名前をつけてあげてください』


「んー花園さん、えっとねー昨日のー

ギガアタックNo.7のヤマトくんはかっこよかったです

でへへ、ヤマトくんは私の嫁……」


ギガアタックNo.7とはアニメのタイトルである

バレーボールで世界を救う少年少女の物語である

その中で私の2次元嫁ヤマトくんはクールビューティで

主人公イカルくんをピンチになるとたすけに現れる謎の少年である


『そうですか、彼の名前はヤマト……と』


「ちょっと待て!違うだろう!」


『嫁、云々は彼と話し合ってくださいね

それでは鈴木 聖良さん、あなたの旅路が良いものであるように祈っています』


そこで映像が終わった


「………………」


なんともいえねぇー

いたたまれずにいると


「おい」


目の前の少年が立ち上がる


「えー……っと?」


ヤバい、チキンの私には人と一緒にいると動悸、息切れが……


「俺の名前はヤマト

んで、あんたのパートナー

あんたを守り、あんたがこの世界を救うまで共にある

だから、とっとと慣れろ!このチキン野郎!」


オウ!何故バレた!?

読んでいただきありがとうございました

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