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部活と仕事



今日は4月家に帰って時刻は午後5時を回ったところだった。急いで夕飯の支度をしなくては。いつもだったら4時ぐらいに帰っているのだが、部活決めで遅れてしまった。


うちの学校には基本的に部活動をしなくてはいけないと言う面倒な校則があるのだ。ただし、申請すれば部活をしなくても良いらしいが、周りから変な目で見られるからあまり良くないそうだ。


まあ、そんなことは置いといて、俺は日本文献研究部と言うのが1番楽そうだったから入部届けを出してきた。この部が1番だから…。うん。


俺が帰宅すると、妹達が家着で出迎えてくれた。


「「おかえりー」」


「ただいま」


その後、ご飯を作り、風呂に入った


次の日は高校が臨時休業日になった。原因は2年生の女子と男子でいざこざがあった事が発展してしまったから保護者会が行われるため、だそうだ。


まあいいや、ちょうど明日は仕事があるから休む予定だったし。


それじゃ、おやすみ



今は午前9時を回ったところで七色 理鬼さんの到着を待っています。


私は理鬼さんの仕事のパートナーの水原みずはら あかりです。


理鬼さんは何の仕事をしているのかと言うと、ペンネーム『青酸カリ』と言う名前で本を世に送り出している超売れっ子さんなのです。


今日は、三月の始めの頃に出したデビュー作の推理小説『水深7m』と言う、水深7mで浮遊していた遺体が発見されたことから全てが始まる、と言う内容のフィクション小説の売り上げを渡すとともに、ドラマ化が決定したとで、反響が凄いので続編を作るように上から言われたのでそれをお願いするために呼びました。


彼、ストレートの黒髪にふんわりとした顔に、高身長なのに、人当たりも良く、頭もいい、と言う主人公感満載の人なのにドラマには出てくれないのです。悲しいなぁ


「そろそろ来るかなぁ」


「あれ、まだあの新人くん来ないの?」


この人は私の同僚の市橋いちはし 柳花りゅうか


もともと茶髪の私とは違って、柳花は黒髪で


ーピンポーン


「インターホン鳴ってるよ?」


そしてー


「って、えぇ?」


「さっきからずっと鳴ってるよ?」


「それ、もっと早く言ってよ!行ってくる!」


「はいはーい」



来ねぇ。


インターホン押してるのに来ない。


かれこれ10回は鳴らしてるぞ。


「すみませーん!」


「やっと来た…」


「すみませんでした!」


このまま謝られ続けるのも面倒くさいし


「特に気にしてませんから大丈夫ですよ」


「ありがとうございます…」


「それに早く入りたいですし」


「そ、そうですね!さ、どうぞどうぞ」


水原さんは俺を奥へ案内して、茶を沸かしに行った。


「で、今回の件なのですが…」


「ドラマ化決定と、反響が凄いので続編を、と言うところでしょうか」


「あはは、全てお見通しですね。一つだけ足りないですけどね」


「給料とかでしょうか」


「そう!正解なんです!で、今回が初なのに500万!ネットニュースにも書かれてましたよ!」


「あ、はい」


「どうしたんですか?」


「いやぁ、周りの視線が突き刺さるなぁと思っただけですから」


「あ…」


水原さんはその言葉で一瞬にして固まり、ぎこちなく周りを見る。すると、水原さんはこっちを向き、急いで個室の鍵を取り、個室に入った。置いて来てしまったお茶は諦め、その代わりに冷えたどくだみ茶を出してくれた。


「さっきはすみませんでしたぁー…」


「いえ、問題無いですよ、憎まれるのは慣れてますから」


「え…」


水原さんは言葉に詰まり、少しの沈黙ができた。


何か変なことでも言ったかなぁ


「水原さん」


「は、はい」


「僕は水原さんがいるから絶対出ませんからね」


「はぅー」


水原さんは蕩けるような声を出して机に突っ伏して復活するまで時間がかかったが色々と打ち合わせをして終わった。

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