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3話目







今日は身体が重い。風邪でも引いたのだろうか後で薬飲んでおこう。


そんな事を考えているうちに弁当を作り終えた。次はいつも通り菜乃花と花梨を起こしに行こう。


ーガチャ


ドアを開けると菜乃花ともう1人、人がいた。


「2人とも起きろ〜」


「ん〜…おはよう、お兄ちゃん」


「あ、おはようございます」


先に下に行っといてと伝え俺は隣の部屋に行った。


「起きろ〜花梨」


「ふわぁ、はーい」


その後に下に降りてご飯を食べて出掛けた。


買い物をして大通りの交差点を渡るところがある。信号が変わると待っていた人が待ってましたと言わんばかりに速歩きで歩いて行く交差点の後ろの方にいた俺らが最前列に立った時に信号が点滅して止まった。


まだ体がとてつもなく重い。それどころか時間が過ぎるごとにどんどん重くなっている。


すると少し離れたところからトレーラーがこちらに向かって走ってくる。ただそれだけならいいのだが、


「あのトレーラーの運転手、寝てるぞ!?」


と誰かが言うと


「おいおい、やばいんじゃないか!?」


とみんな逃げ始めたが、俺は逃げれなかった。それは背後に沙奈や花梨、菜乃花がいるからだ。


「花梨、救急車を呼んどけよ!」


「え…お兄ちゃん!」


どう言うこと、と多分言おうとしたのか、しかし俺はその時とてつもなく重たい体の力を振り絞って後ろにいる菜乃花達を押し出した。その瞬間俺の身体全体に衝撃が走り、まるで世界が凍り付いたかのようにゆっくりと見えた。だがその時間は終わり、俺の身体は5〜6メートル程宙を舞って地面に打ち付けられた。そこで俺の記憶は途切れた。


__________________________________________________

『ねえねえ、君は死にたいの?』


誰かが俺の顔を突いてくる


『そうじゃな、お主は死にとうのか』


1人目の声は青年の声で、もう1人はずっしりと重みのある声だ。


『あんまり時間がないから用件だけ言うね、わかったら指を二回タップしてね』


そう言われ、俺は感覚を頼りに二回タップした。そのとき、不思議と体の重みはなかった。


『今から僕たちの力を解放させる。その結果君は力を手にして生きることができるよ。でも、その力の加減を間違えると怪物として生きることになるんだ。でもこの力を僕らから貰わないと生きることができない。そのくらいのところに今君は居るからね』


意味がわからない。どうして助けようとしているのか。


『あ、それね、僕たちが君の前世と前々世に生きた人だからだよ』


それこそ意味がわからない。わからないが一周回って思考を停止させる。しかしそんな余裕はないと2人が言ってくる。確かに感覚が無くなってきた…さっさとタップしなくては。


ートントン


『よろしい。では私達の記憶と力を全て授けようではないか』


そして俺は感覚が無くなった。


__________________________________________________

「私達、お兄ちゃんがいなくなったらどうすればいいんだろう…」


「そうだね…」


菜乃花達はその頃病院のライトに照らされて先生が報告しに来るのを待っていた。


もともと今日は2校合同創立記念日で、だから買い物に行こうとしていたが、今日という日に限ってお兄ちゃんが事故に遭わなくてはならないのか。と神を恨んでいた


その時、医者が出てきて


「なんとか一命を取り留めました」


その言葉を聞いて緊張が解けて壁にもたれかかった。


そして少し時間は経ち、俺は病室に運ばれた。


俺が意識を取り戻して起き上がるとそこには沙奈、花梨、そして菜乃花がいたが、3人とも寝ている。とても心配をかけてすまないと思う。でももし自分が1人で逃げていたら沙奈や花梨達はどうなったのか想像がつかない。


結果的には生きているから前世と前々世に感謝している。そう言えば、前世の俺の名前はマイティだった。ちなみに意味は英語で強いだったはずだ。


マイティは異世界で冒険者をしていて、30歳の誕生日に相手と相打ちになって死んでしまったそうだ。その相手は邪神だったそうだが、名前はわからない。ちなみに、マイティが生きた世界はこの世界から言うと異世界にあたり、そこではステータスを見ることが可能で、マイティ自身<鑑定>のスキル持ちだった為よくステータスを見て自分に出来る事とまだ不可能な事と分けていた。と言うのがざっくりと記憶を漁った結果で、とても濃い人生を送ったようだ。


前々世の人は黒獅子 刄らしい。戦国時代に生きた人で、俺もよく歴史書などでその名前は聞いた事がある。確か教科書によると彼が生きたのは戦国時代の真っ只中のところだったはずだ。彼は刀を主に使い、刀神と畏怖されていた。とあったが、正にその通りで、闘ってくれる人が最期は誰もいなかったみたいだ。


マイティの時にはステータスが世界共通であったらしく、この世界でもステータスがあるのかー


「ふわぁ〜」


「やっと起きたか」


「?、!?」


そんなことを考えていると沙奈が起きてきた。


「え、あ、あの、全治1週間で、気がつくのは明後日か、早くても明日までは絶対にないと言われたんですが」


沙奈がびっくりしすぎているが大丈夫かと思った瞬間に肘が花梨の頭に当たり、


「んみゅ?」


起きてしまった。


「あ、すみません…」


花梨の目に光が入り、焦点が合ってくると


「あ、お兄ちゃん、お兄ちゃん!、お兄ちゃん!!」


と俺のことを三回唱えて抱き着いてきた。もちろん、花梨の体重は重くないが、横から、しかも倒れかかってくる体制になっているから倒れてしまいそうだ。


「花梨、心配かけてごめんな」


「ううん。お兄ちゃんは私達のことを守ってくれたもん」


「あまり、大声を出しちゃダメだぞ?」


「あ、ごめんなさい」


「いんや、お前がそこまで俺のことを思ってくれていると思うと俺も嬉しいから」


そんな甘い言葉をかけ、自分の容態を聞いたが、明日には復活して学校に行けるみたいで自分のことだが言葉が詰まってしまった。


今日は入退院をした日になった。



そして次の日、学校に来て朝の朝礼まで時間があったから何となく筆箱を漁り、紙に文字を書いて行く。暫くするとチャイムが鳴り、皆席に座っている。やはり、見知った顔が多い。が、多分俺のことは覚えて無いだろう。


「みんな席に着きましたか?」


とドアを開け、人が入って来た。


「私はこの1ー3担任の成宮なるみや 桃子ももこです。よろしくお願いします」


みんなが一礼したことを確認するかのように辺りを見回し


「では、1人ずつ、知っている人も多いと思いますが、自己紹介をお願いします」


1番から順に進み、俺の番になった。


「では次、七色 理鬼君」


「はい」


「お願いしますね」


「僕は七色 理鬼と言います。知っている人は少ないでしょうが、一応中学の2年生までは隣の中学で勉学に励んでいました。部活はあまりやらないつもりです。好きな料理は魚料理全般です」


「はい、ありがとうございました」


と、適当に自己紹介は終わった


「それでは授業を始めます」


始めての授業は社会で、公民の分野からだ。


「まず、公民とはー


今の俺のステータスはどんなもんなんだろうか


(ステータスオープン)


まるでブラウン管テレビを付けた時のように一点から一瞬で拡がった今の俺のステータスは


七色 理鬼

年齢15歳

レベル198

HP8526740

MP7924620

スキル

<司令>Lv5(引き継ぎ)

<剣術>LvMAX(引き継ぎ)

<料理>LvMAX(引き継ぎ)

<暗器>LvMAX(引き継ぎ)(統合)

<忍び脚>LvMAX(引き継ぎ)

<執事>LvMAX(引き継ぎ)

<体術>LvMAX(引き継ぎ)

<センス>LvMAX(引き継ぎ)

<体術>LvMAX(引き継ぎ)

<威圧>LvMAX(引き継ぎ)

<鑑定>LvMAX(引き継ぎ)

<隠蔽>LvMAX(引き継ぎ)

<投術>Lv8

<英語>LvMAX

<フランス語>Lv9

<ポルトガル語>Lv5

<イタリア語>Lv7

<ノルウェー語>Lv3

<ロシア語>Lv8

<オランダ語>Lv9

<数学>Lv9

<理科>LvMAX

<社会>Lv8

<美術>Lv9

<勘>LvMAX

ユニークスキル

<超集中>(引き継ぎ)

<統括>(引き継ぎ)

<統合>(引き継ぎ)

<指揮官>(引き継ぎ)

<大賢者>(引き継ぎ)

<#(4☆¥8(♪%8(>(引き継ぎ)

<ステータス>

称号

ステータスを見る事が出来る者

神に愛された者

転生者

日本人


こうなっていた。


1つ気になるのはぐちゃぐちゃになっているものがあることだが、まあ、それは置いておいて、マイティと黒獅子が異常に強い。どうやったら<暗器>がMAXになるんだよ。<超集中>とかなんか昔から生まれつきで物凄い集中する時があったがそういう感じで兆候が見えてたのかよ。


よし、一旦落ち着いて考えよう。あの時から力が強くなった感じがしてたけどこう言うことがあったからか。うん、よし、問題ない。


「ーそれから最近の日本は少子化が問題になりつつありますが、それの原因を考えて下さい」


ちょっと『ピー』音が入る考えがあったがそれは切り捨てて、単純に女性の社会進出が多くなり、仕事に重点を置いている人が多くなったから。とか無難に答えればいいか


「それでは今日は4月6日…掛けたら24…と言うことで七色君お願いします」


「はい、えーと、単純に考えると女性の社会進出が多くなって仕事に重点を置く人が多くなったから、でどうでしょう」


「はい、その通りです。では何故日本で女性の社会進出が増えたことについてー

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