表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
峠の覇者  作者: レグルス
1/2

-前編-

この小説は、自転車競技の一つである「ロードレース」を題材にしています。

ついにやって来た…

初レース。

やっと、待ちに待ったこの日が来たんだ!



小1の時、初めて自転車を買ってもらって、乗り回したときの感覚。あれだけは忘れられない。生まれて初めて感じた、風を切る感覚。まるでいつもの街が、別の街のように見えた。その頃は、どこにでもいる自転車少年だった。

しかし俺が違ったのは、ずっと自転車にはまり続けていることだろう。多くの子供は、必ず自転車に触れる。はまる子も多い。だが、すぐに子供達の中の「ブーム」は過ぎ去ってしまう。が、俺はその後もはまり続けた。小学校中学年、高学年、そして中学生になっても。

最初は自分の街を走り回っていた。そして、隣町、そのまた隣町…俺の世界は広がっていった。中学も終わるころには、100キロ走れるようにはなっていた。

俺は幼いころから勉強も得意だった。そのせいでいじめられたこともあったが、嫌な事がある度、俺は自転車に乗って忘れようとした。そして自転車にはまっていった。

そして高校受験。第一希望にしていた私立高校に受かった。合格祝いとして、親はロードバイクを買ってくれた。それまでMTBルック車に乗っていた俺は、その走りの違いに感動した。軽いスタート。ペダルを漕げば漕ぐほど速く速く進んでいく。この魅力に俺が取り付かれないわけがなかった。

それまで自己流でやってきた自転車だったが、自転車雑誌などで専門的に情報を取り入れ始めた。ペダルの漕ぎ方や回転数、理想的なフォーム、そして「ロードレース」の存在…


そして、俺は本格的に練習をし始めた。俺の街から少々離れたところに、1000m級の山があった。そこにはきつい峠もあった。前に何度かいったことがある。そこで、俺はタイムを計って練習した。

――今日行われるヒルクライムレースの為に。



そして今日はレース。

練習を重ねた山を一つ越えたところに、さらに高い山があった。そこで毎年行われるヒルクライムレース。距離10km、高低差800m、平均勾配8%。参加者約500人。コースはきちんと調べてある。


スタートまで1分。独特の緊張感が漂う。

やれるさ。ちゃんと練習してきたんだ。完走できる。本に書いてあったことを冷静に思い出すんだ。序盤は無理をせず、正しいフォームを意識。常に前を見て勾配を確認し、的確なシフトチェンジを行い、回転数を一定に保つ…。あんだけあの山で練習したんだ。できる。



そして、轟砲が鳴り響いた。






あとがき

初めての投稿になります。レグルスです。ちなみに性別は男です。

この「峠の覇者」前後編でお送りします。もともと連載を考えていたのですが、とりあえず様子見ということで。評判がよさげだったら連載化予定。

マイナースポーツである「ロードレース」を題材にしてみました。もちろん、僕の趣味は自転車です。ツール・ド・フランスもちゃんと見てます。そして僕が好きな道は登り坂。もともと登り坂が好きで、曽田正人先生の自転車漫画「シャカリキ!」を読んでからさらに好きになりました。

と、こんなわけで、後編はいよいよヒルクライムレースの本番です。お楽しみにっ!

あとがきってこっちに書くの投稿するときに初めて知った…次回からはこっちに書きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ