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<覚醒>

 人目を避け少し離れて降り立った里は、いつか月明りの中で見た豊な景色はなく、すでに蠢くような邪気が満ちていた。

 幸か不幸か、世良の強い力も肌を刺す邪気に紛れ、良宇羅の屋敷へとなんとか忍び込む。

 いつかの様に見つかりはしないかと、ぎこちない鼓動が全身を強張らせるが、そんな事に怯んではいられない。

 世良はまず、父の傍に居るはずの飛天の気を探る。

「居た」

 以前見つけた場所と同じ部屋から、飛天の気が流れてきていた。その傍にもう一人分の気があるが、銀狼である父の気にしては弱すぎる。

 ――違う。何か別の気が混じっている。

 この気は。

『父様! 飛天!』

 世良はもう構っていられなかった。

 荒く襖戸を開け部屋に入る。

 そこには初めて見る父が横たわり、そんな父を全身で守る様に抱き蹲る飛天が居た。

『何、これ。どういう』

 やはり言葉にはならなかった。

『世良』

 それでも飛天が気付き顔を上げる。

 その顔から確実に生気は失われ、こうしている間にも、飛天の気が何処かに流れ出している。やつれた頬に安堵した様な笑顔を浮かべた飛天の、抱き締める腕の中で眠る父を見下ろした。

 飛天が父の足元を指差す。着物の裾から出ている(くるぶし)は、紅い紐で部屋の柱へと繋がれていた。そこから(おびただ)しい数の黒い念が、黒煙となって父を包み込もうとしている。それが社から見えた、黒い雲の正体だった。

 あれ程の夥しい数の邪気を受け、弱りながらでも抗う力に銀狼の強さを知る。それでもあふれ出すそれを飛天が必死にその翼で払い除けていたのだ。

 世良に気を取られた一瞬で、黒煙が胸元まで這い上がる。慌てて払い除けた飛天の翼が、父の顔を撫でていった。

 もう飛天の姿も映らないだろう父が、そんな飛天の翼につられたように瞼を上げる。

「世良……か」

 姿を見たのが初めてなら、声を聴いたのも初めてだった。

「まだ、その様な幼い姿なのか」

 苦しい息で放たれた一言。そうして父はゆるゆると何かを拒否するように、弱く首を振った。

「そのままでは、駄目だ」

 初めて会った父から、たった一言で否定される衝撃に、世良は絶句した。

 固まったままの体と思考が、どんどんと温度を下げて凍り付く。

 どうしてと、問いたかった。

 社に閉じ込め、一度も顔を見せに来てくれたことも、言葉をくれたことも無かった。

 やはり生まれ落ちた時に――。

「せめて、お前の力がオレの力を凌ぐ、その日までは、隠し切れるかと思っていたが」

『え?』

 隠す? 結界を張り、閉じ込めて存在を消したのではなく?

「その姿のまま、(みな)の前に出ても、大守(じぶんたち)の長だと、言わしめる力が育つまではと、思っていたのにな」

 「無様に捕まった」と力なく笑った。

 何か重大な事を言われた。なのに、言われた言葉が理解できない。いや、理解はしているけれど、淀んだ澱の沈む感情が、拒否をしている。

「世良」

 焦る飛天の声が聞こえる。悪しき念に飛天まで飲まれようとしていた。恐らく、良宇羅の話しに飛天まで気を取られたのだろう。

 自分達は思い違いをしていたのかも知れない。

 だったら、全てが聞きたい。この人の口から。

 たかだか紐で繋がれるほど、銀狼の力は弱くない。

 世良は慌てて解こうと、良宇羅の足首を戒めている紅い紐に触れた。瞬時に、バチリっと弾かれる

 その一瞬で感じ取れた、その気は――琅。

 紅い紐はやはり、琅の気が流れていた。銀狼の力を抑えるには銀狼の力。でも、どうやって。

 世良が驚きに動きを止める。

「“血の(まじな)い”だ。その紐には力を持つ血が染み込んでいる」

 大守にとって、血と名前より強い術はない。

「“血の(まじな)い”はどんな力の弱い者でも使える術。しかし、その相手の意識さえも飲みこんでしまう、大守の長にしか伝承されない、邪悪の術だ」

 良宇羅の言葉を聞きながら、世良は翼を広げ、長い二本の羽を引き抜いた。

「お前が生まれた日、その翼を見て知った。その術を誰かが手に入れていると気付いた。だからこそ、その“誰か”から、世良、お前を隠した」

 その“誰か”それが世良に翼を与えた者。恐らく父は気付いていたのだろう。その正体に。

 世良は再び紐に手を伸ばした。そうして一気に、自分の力を手にした二枚の羽に流し込んだ。増大したエネルギーの発露に、耳もシッポも飛び出してくる。

 一本目の羽は折れてしまったが、黄金に光る刃の様に、羽は僅かずつ紐を断ち切っていく。繊維の一本が切れるごとに、気が弾けバチバチと火の粉が飛ぶ。

 ダンっ! と最後の一押しで敷布団どころか、畳までを貫通させた。

 その瞬間、紐から解き放たれた邪念たちと共に、一匹の大きな狼が襲い掛かってくる。

 その姿は知っていた。見間違うなんてありえない。

 琅だった。

 一瞬、見つかり追いかけて来られたのかと思ったが、彼本人ではなかった。紐に込められた気が実態として、姿を見せただけ。

「っつ!」

 なのにその姿を見て、僅かに祓うのが遅れた。

「小賢しいっ!」

 戒めから解放されたばかりの良宇羅が、気の咆哮を吐き、一息で霧散させる。

 無数の邪気と共に、琅の影も一瞬で消えた。消え去る瞬間に目が合った。

 ただの影なのに、苦しい。

 彼は良宇羅を捕らえた敵。世良は彼と戦わなければいけないのだ。

 戦いたくはない。だって、まだ彼の姿を見るだけで、鼓動が跳ねる。まだこんなにも、苦しい。

 敵だと知ったのに。

 それが世良の甘さなのかも知れない。

 打ちのめされた様に放心する世良の背後で、ドサリと何かが崩れる音がした。

 振り返ると、再び良宇羅が倒れていた。

 どうやら最後の咆哮で、力が入らなくなったらしい。意識も飛ばしている。飛天もそれまでに力を使い過ぎていて、抱き締めながらオロオロとするばかりだ。

 世良は広げた翼で、父の頭の先から爪先までを一撫でした。

 フウと深い溜息を吐き出して、良宇羅が意識を取り戻した事を知らせる。

「世良。愛しい我が子。守り切れず、すまない」

 吐息混じりで途切れ途切れの声は、ともすれば何かの間違いかと思うような言葉を紡いだ。

 ずっと守られていたのだと、知った。

『父……様……?』

 声は言葉にならず、ふわりと舞う。

「言葉も、まだか。おいで」

 力なく、それでも傍に寄っても良いと許すように、父が腕を伸ばして微笑んでいた。

「オレの力を越えれば、お前は結界の影響など受けないのだぞ」

 世良はよろよろと、引かれる様に横たわる父、良宇羅の横へ膝をついた。

 そっと大きな掌が頬を撫でてくれる。

「よいか、世良。その姿のままを認められるには、お前が強くなるしかないのだ。何事が起っても、誰からも大守の長の器だと、信じていてもらえるほど、強く」

 耳を。頭を。撫でてくれる。

『はい。……はい、父様』

 世良は言葉にはならない声で答えながら、何度もこくこくと頷いた。

 この温もりを知っている。

 いつか光の中で感じた。

 ――愛しているよ。

 そう遠くから聞こえる声。

 そうして、ずっと傍にあった。寂しい夜も、寒い心を温めてくれる様に。

 ようやく知った温もりに、複数の足音とともに乱入者が踏み込んで来た。

「侵入者を捕らえろ」

 その声に覚えがあった。

 あの、琅に出会い、恋をした夜に聞いた声。

「……キイラ」

 良宇羅の力ない声での呼びかけに、ニヤリと嗤ったのは、兄のキイラだった。

 冷ややかな命に従い、屋敷の近衛数人が小さな世良を包囲していた。

 その中に琅の姿がある。

 彼は、温みの無い紫色の瞳を向けるばかりで、一向に世良をそこに映してはくれない。その事実に、冷たい息苦しさが襲う。

 いつしか溢れた涙が止まらない。

 毎夜、傍に来てくれたのは、その人のため。本当に従う、守りたい主のため。

 だったらどうして、あの時、屋敷でそのまま兄に差し出してくれなかったの。

 どうして、抱きしめてくれたの。

 甘い夢を見せて、懐柔しようとした? こんな子供なら、優しくすればどうとでも出来ると思った?

 彼の全てが嘘だったのなら、それでも良い。

 自分の心だけは本当だから。

 この想いだけは自分のものだから。

 世良は溢れた想いを涙とともに振り切り、顔を上げ直した。

「こんな小さな侵入者に抗う力もありませんか、父上。ならば、もう長として民を守る事も出来かねるでしょう。そろそろ僕にその座を譲ってください」

 前と背後に近衛を付けた兄は、低く嗤いながら、前の近衛兵を父に近づけた。

「お前に長は務まらんよ」

 世良の力で少しは回復したとは言え、まだ体が辛いのか、良宇羅はフゥと大層に溜息を吐きながら体を起こす。

 その足元を見て勝ち誇ったような表情だったキイラの顔色が、サッと変わった。

「誰が切った!」

 近衛を振り返りあらぬ嫌疑をかけ、問い詰める兄の背後から、黒い翼が出て来る。

『あらあら、ぶった切れ。スゴイじゃなぁい、お嬢チャン』

 黒飛天がぬっと姿を現した。

『っ!』

 今、口を開くわけにはいかなかった。この場で、黒飛天が見えているのは、世良と飛天だけ。そして、大守の種族の目に映っているのは世良だけなのだ。

 挙句に結界の外で言葉にもならない。守られていたのだと知った今、良宇羅以上の結界が張れない世良には、今のこの混乱した状態で結界を解いてほしいと乞う事も出来ない。

『結界の外じゃあ、天の者としかお話しも出来ないのにねぇ』

 そんな世良を黒飛天は嘲笑う。そして悪戯に琅の傍に寄ると、そっとその首筋に黒い羽を当てた。

 その瞬間、羽を剣の代わりにして良宇羅を解放した、自身の姿が重なる。

『やめてっ!』

 たまらず叫んだ世良の声は、暴風となって部屋を荒らした。部屋中を風が巻き、太い木からできた重厚な天板の書き物机や、大きな皿の焼き物、箪笥までもが吹き飛び、衛兵達がキイラを守るために盾となる。

『取り乱さないのよ、お嬢チャン』

 一瞬の出来事に、キイラが呆然と目を見張り、世良を見遣る。

『だから、あなたは“お嬢チャン”だと言うのよ。いい機会だから教えてあげる。あなた達の純白の翼は力の固まりだけれどね、闇に染まった羽はただの羽。なんの力もないの』

 黒飛天の姦計に乗せられたと後悔した時にはすでに遅かった。

「お前は……世、良」

 自分で作り出した暴風に、肩から掛けていた羽織は足元に落ちていた。

 幼き姿のまま、白銀の耳と尻尾を携え、何より純白の大きな翼を背負う。

 その姿は、誰も見た事のない姿。

 隠しようのない純白の翼を広げ、世良はその場を飛び立とうとする。それを、いきなりキイラが翼を掴んで引き戻した。

 叫んではいけない。引き戻される力に抗いながら、世良は必死で自身の口元を押さえた。

 先ほどの暴風と世良の姿に、近衛や、騒動に駆け付けた屋敷のもの達が強張り固まって知る。

 ある者は、魔が者と恐れたかもしれない。

 ある者は、この世のものではない。まさしく“天狼”と畏れたかもしれない。

 ――その姿のままを認められるには、お前が強くなるしかないのだ。

 世良は、父の言葉を自分自身に言い聞かせる。

「やはり生きていたか。それにしても、なんと醜い姿だ」

 世良の翼を掴み、ニヤリと嗤う兄の気配が黒く染まる。目の前に居る兄こそ、魔魂に巣食われてしまっていた。

「やめろ! キイラっ!」

 良宇羅の怒声が咆哮となって二人の間を割った。勢いで吹っ飛んだキイラに、黒飛天は慌てた様に駆け寄り、世良は空中でその姿を見下ろした。

 その二人の姿を見て世良はハッとする。この二人の姿を、ここではない場所で見ていた。

 キイラは、あの時の彼。

 清水湖の畔で、声音に切なさと愛おしさを混ぜ、優しい音で黒飛天を『ミヤ』と呼び求めていた。

 決してその瞳に映すことはないと知りながらも、求めずにはいられないとばかりに。

 あまりにも印象が違うから。纏う気も違うから。世良は気づかなかったのだ。

『なぜ?』

『さぁ、なぜだと思う』

『何をしようとしているの』

『何をしようとしていると思う?』

 意味のない問答の様に、声にならない音で世良は黒飛天に問いかけた。

 ゆらゆらとはぐらかす黒飛天とは違い、言葉も伝わっていないであろう兄が嗤う。

「お前の力が必要なのだ。その力を僕の為に使え。お前にその力を与えた、この僕の為に!」

 突然の言葉に、その場に居た大守達が驚きを隠さない表情になった。ただ、良宇羅と飛天だけが悲しそうにキイラを見遣る。

『どうゆう事――?』

 両親を振り返っても、二人は同じ様に苦渋の表情で瞼を閉じていた。

「母上がお前を身籠った時に飛天の……黒飛天の血を飲ませたのは僕だよ。そうしてお前は、天の力である翼を持って生まれた」

 父が気づいた“誰か”とは、兄のキイラだったのだ。

 その言葉に、飛天の顔が真っ青になる。ある程度の想像はついていたのだろうが、自身の子から語られる真実に、打ちのめされている。

「何ということを」

 父の良宇羅でさえ、そう呟いたまま絶句しているのだから、当然と言えた。

「母上が求めたのです。僕より力の強い子をと。そうして、その願いを叶えた。それの何が悪いのです」

 当然の事をしたのだと信じて疑わないその言葉。

「そして、お前の力さえあれば、ミヤに会える」

 どこまでも遠い夢を見ているかの様な目のキイラに、黒飛天は抱き着き寄り添う。

 瞳に映らない相手を抱きしめる。届かぬ想いを胸に抱える。相手を想えば想うほど、痛みや苦しみに深く沈んでいく。

 だからとて、キイラの行いを許せる訳もない。

 世良と向き合うキイラを、黒飛天が愛おしそうに、寂しそうに抱きしめ続けていた。

 そうして、良宇羅の隣で飛天が見守っている。

 種の違いで分かたれた二人。

 それに比べ、大守の力と天の力を併せ持ち、互いの瞳に映し合う事が出来る世良。

 想いは痛いほど理解できる。しかし、その想いに大切な人を巻き込み、傷つけるなんて間違っている。

「否と言うのなら、その命を奪ってでもお前の“力”を頂く」

 どこまでも暗い闇を含む恐ろしい宣言が響いた。

 その声にピクリと琅の耳が動いた。

 その瞳はいまだ世良を映してはいない。それでも、この期に及んで、一欠けらの希望が捨てられない。

『……琅』

 思わず零れた呼びかけに、今度はピンと立った三角の耳が、ピクリとこちらを向いた。

 何かが違う気がする。禍々しい気の種類が違うというべきか。彼の眉間に刻まれる皺が、段々と深くなっている様にも見える。

 そうして世良は彼のその首元の赤い首輪に、新たに二本目の首輪が嵌められているのを見つけた。

 よく見れば、キイラの連れている近衛たちは皆、一様に赤い首輪を付けている。

 ――“血の呪い”――

 琅達は主である兄から、血で染めた首輪に戒められ、その意思を奪われていたのだ。

『――どうして……』

 世良の中で止めどない熱量が膨らんでいく。それは琅が教えてくれた、ドロリとした力の動き。

 今までに感じたこともない程の大量の力が、蠢き、世良の体を駆け巡り始めた。

『許せない』

 たとえ本当に敵であったとしても、世良は彼のその口から真実が聞きたい。

 どうして毎晩、来てくれたの。狼の姿でしか触れ合えないと分かっていて、抱き締めてくれた、その訳を知りたいの。

 敵と疑った時、必死に首を振ったあなたが忘れられないから。

『ねぇ、琅。愛してるって言ったら、もう一度、抱き締めてくれる?』

 そう囁き微笑んで、ぶわりと翼を大きく広げた瞬間。

 その姿は幼女の姿を無くし、ほっそりと伸びた手足に、耳と同じ美しい白銀の長い髪を靡かせた、神々しいまでの姿となっていた。

 そのまま、トン、と琅の前に降り立つ。

「な!」

 一瞬の出来事に、傍に居たキイラが固まる。慌てた護衛が自分達の間に、壁を作った。

『今、助けるから』

 やはり声にはなっていなかった。サワリと吹いた風が、彼の前髪を撫でただけ。

 世良はどこか遠い意識で、彼の太い二本の首輪を掴んだ。

 そんな二人を兵の壁に守られたキイラが嗤う。

「見かけは変容しても、幼いお前の力でソレが解けるわけがないだろう」

『助けるわ』

 グルルと唸る様な声を自分が発しているなど、初めて聞いた。

 掴んだ首輪から、バチリ! と荒い気が火の粉となって飛んできたが、熱さも、痛みも、どこか遠い感覚となっていた。

 驚く周囲をよそに、鋭く伸ばした犬歯を二本の首輪に当て、力の限りで引き千切る。

 ブチブチと太い首輪が千切れる音に混じり、背後でガチャリと撃鉄を上げる音がした。

「世良! キイラやめさせろっ」

 良宇羅は近衛を払いにかかるが、キイラに操られ、意識の無いまま従っているだけの近衛たちを薙ぎ払えないでいる。

「父上、貴方は本当にお優しい」

 そんな良宇羅をキイラは嘲笑う。

 世良の視界の端に映ったのは、自分と何故か琅にまで向けられた銃口だった。

 咄嗟に世良は一番近くで自分に向けられていた銃身を掴み、眼力で全部の銃口を自分へと向ける。それは明らかに、大守の力だった。

 自分の意思とは違う力で、銃口の方向を変えられた兵の中には、僅かにカタカタと震え出す者も現れる。それでも世良は力を弱める事はしなかった。

 この人に、傷なんてつけさせない。

「良いでしょう。それほど、私を滅したいのなら。撃ちなさい!」

 引き千切った首輪を打ち捨てながら、放った声はしっかりと言葉の形となっていた。


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