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ヒロイン症候群

作者: 権左衛門弐
掲載日:2016/10/17

私を見て


私を見て


私を見てよ





私だけにスポットライトをあてて。

私以外に主人公なんていないでしょ?


どうしたら注目してもらえる?ケガをしたら?病気をしたら?それとも死んだら?


いつになったら見てもらえるの?泣いたら?叩いたら?それとも人を殺したら?



ねえ、私を見てよ。私を見て。



あの子じゃなくて私を見て。あの子よりも勉強ができるでしょ?あの子よりも運動もできるよ?あの子よりも……



私を見て。ねえ、私を見てよ。


あいつじゃなくて私を見て。あいつよりも体調が優れないの。あいつよりも大きなケガをしたの。あいつよりも……



見て、見て、私を見て。私だけを見て。舞台に立つのは一人でいいの。私だけでいいの。




主人公は私だけでしょ? だから私は誰よりも頑張るの。演じるの。誰よりも体調が悪くて、誰よりもひどいケガをして、誰よりも傷ついて誰よりも優秀で、運動もできて。



舞台でたった一人演じるの。



観客席は満員御礼。みんなが私を見てる。スポットライトに当たるのは私だけ。



ねえ、私を見て。こんな道化みたいな人生に拍手をちょうだい。


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