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デブオタ異世界神記  作者: デブオタオ
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第1話 始まりへの導かれ

俺はあの日嘘をついた--


この今いる世界は何の変哲もない普通の現代日本、そうここは平成の世の平和の国の日本。


そして俺は何の変哲もないただのゲームオタクと言うとガチオタに怒られそうだからなんちゃってオタク(笑)の21歳「非童貞」、体重が三桁目前の98キロのただのメガネデブだ。


趣味はゲームとニ○生配信、配信と言っても低レベルクラスの雑魚・HMはデブオッサン


と言ってもお前らが大好きなニートではなく、週休二日制+祝日休みの超ホワイトな定職(工場勤務だけどな!キリッ!)には就いているまじめな人間だ。


しかし定職についてはいるがやる気はなし、会社的な立ち位置も仕事は大いに任せてもらえるが役職がついているわけでもないただの平社員。


今では異世界に行っちゃって大いにハーレムになったりVRでまたハーレムなっちゃうものが流行っているが


大抵の主人公はイケメンだったりイケメンだったりイケメンだからハーレムになるだけであり


ハゲてはいないがブサイク・デブにはあり得ないというのが現実・・・


というかまだ自分には特別な力が備わっていると思い込んでいる中二病を患っているあたりどうしようもない、しかも自覚はしている俺はマジキモイ。


そんなこんなでキモイ事を心でつぶやき俺様カッケー!と思っていいつつ、その日も無事に仕事終え帰路に就くがこの日は新作のゲームが発売される日であり


仮にもゲーオタ自称するだけあって見逃せない。なんと言っても有名会社の新作RPGだから尚更だ。


ゲームを無事購入し終え帰宅したのは20時を回ってた、まぁ俗にいう花金だから問題はないのだが。


俺は風呂に入り飯を食って自室に籠って配信するといういつも通りの流れ


 「新作ゲームをかったおっお!よしやんべー」


これもいつも通り、もちろん配信NGなゲームには手を出さない主義。


A「mjk!wktk!」


B「DBO(デブオッサンの略)、みとるでー」


リスナーは少ないが、こじんまりできるので十分満足している。


大体、生配信は深夜の2時近くまでやるのが当たり前になっていたが、この日は早くレベル上げしたかったから早々に切り上げた。


ある程度レベルも上がり一段落ついたころ、超ホワイトな会社とは仕事量的には激務に近いため眠気が襲ってきた


普段なら自分のほっぺを引っぱたいてでも次回の配信のために死力を尽くすのだが無駄なあがきだった。まぁ仮眠と思えばいいか・・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きろ・・・・


き・・・ろ・・・・・・・・・・・ろ


誰だよ俺を起こすのは?なんか明るく感じるし朝まで寝てしまったか・・・8時から配信予約入れてたけど寝すぎたかな・・・と寝ぼけながらも無駄なことを頭で考えていた


「・・ろ・・・ろ」


ん?某忍者漫画のコラ作品みたいなことボヤいてるのは誰だ?愚弟か?愚かにも兄様を起こすのにそんなネタをぶっこんで来るとは良い度胸だ、全力で答えてやろうじゃないか。


「止めろ めろめろイ○チめろ!」


と言ったと同時に瞼を開く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?


そこには小柄だけどガタイは良くヘッドはツルピカで関羽並みの髭を蓄えたRPGの種族的にいうところのドワーフ的なナニカが立っていた。


しかもご丁寧に手足を縛って。縛るって言っても豚の丸焼きする時の縛り方。いや体系的にはブタですけども!


と、下らないノリツッコミを脳内でするが異世界に来ちゃったの俺?!


そんな一人でパニくってる俺を差し置いてドワーフ的なナニカが口を開く、この際ドワーフでいいわ!


ド「お前さ、ここで何してる?しかも縛られて。罪人か?」


日本でいう東北訛り的な口調


俺「ハジメマシテ、ワタシ、デブオッサント申し候」


言葉が理解できるのに何故か片言になる、それ以前に何故HMの方を名乗ったし俺よ。


キョトンとしているドワーフ、


ド「お前さデブオッサンとか変な名前だなぁ、んで同じ質問をするがお前さここで何してる?」


俺は再度自分が置かれている状況を深呼吸して整理をする。がさっぱりと理解できない


目を覚ましたら豚の丸焼き縛りされていてドワーフのおっさんがいる・・・無理だ俺の脳みそのキャパを超えている。


俺「・・・ハハ、俺にも理解できません?なんで俺はここに居るののかすらも」


とお道化ながら言う俺、夢なら醒めてくれ下さい。


ド「そうか~、なら質問を変えるぞ お前さ何処から来た?」


この質問には容易に答えれそうだが、現状を把握する限り舗装がされていない土道、見慣れない形の木々、どう考えても日本ではない


ましてやテレビとかやっている外国的なモノでもない、そもそもドワーフが地球上に居ることすら聞いたことがねぇ!


だが質問に答えないわけにもいかない。


俺「日本と言う国です、海に囲まれた島国っす!」


まぁ俺が言った言葉に対しての返答はわかりきったものだった


ド「ニホン?オラさ商売で色々な国を周った事があるが そんな国知らねぇなぁ」


そりゃわかってましたよ!と思いつつもこの世界を知るための一歩として質問することにしてみた。この間抜けな恰好で。


俺「あの、次は俺からの質問良いですか?ここはどこで、貴方は誰ですか?そして貴方は俺をこれからどうするのですか?」


ド「あ~、んだなオラばかり質問しても困るもんな まず此処はなドライスト大陸の端っこも端っこクロンステン山の麓 オラ達の町、クロンの近くだ。」 


ド「んでオラの名前はドルディって言うドワダ族だ、そして最後に別にお前さを取って食うつもりは無ぇだ。」


どれもこれも聞かない名前だしそもそもドワーフじゃねぇのかよ!


とりあえずこのドルディさんって人は俺をどうこうするつもりは無いらしい。ただ問題は縛られている状況で放置されても困る


命乞いをこの無様の格好でするのは凄い恥ずかしいが命あってのなんとやら。


俺「あの~ドルディさん、不躾で申し訳ないのですが助けてはいただけないでしょうか?」


ドルディさんは凄い怪しんでる顔をした!いや確かにこんな道端でブタみたいな男が豚の丸焼き縛りされてたら怪しいってレベルじゃないですよねチクショーメ!!


ドルディ「ん~まぁここに放置して野獣に食われて色々ぶちまけられても迷惑だからなぁ・・・頭は悪そうだけど悪い人間じゃなさそうだし助けてやるか。」


ドルディさん、アンタ良い人やぁ ちょいちょいディスられてた気がするけど際文句は言えんよ!


そうこうしているうちにドルディさんは持っていた短剣で縄を切ってくれた。


俺「ドルディさんありがとうございます、助かりました!!」


ドルディ「なんの、しかしお前さこれからどうすんのよ?身ぐるみ剥がされたというより何も持ってなかったように見えるしよ。本当なんでお前さ捕まってたんだべ?」


生涯でアウトドアなんてしたのは数えるぐらいしかない俺にとって野放し=死を意味することは十分理解していたつもりだったが助かった安堵感からすっぱ抜けていた。


俺「・・・ハハ、どうしましょうね?マジでorz」


まぁこの展開はドルディさんも予想できていたのか、ありきたりな展開を迎えることになる。


ドルディ「このままって訳にもいかねぇし一旦オラ達の街にくるべし、仕事してくれるなら寝るとこぐらいは用意してやる。」


マジドルディさん天使、マジ天ドルディ!


俺「何から何までありがとうございます!一生ついていきやす!」


と、俺のブサデブオタの物語は始まりを迎えた。








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