表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界無双譚  作者: hide
5/5

第5話 思わぬ贈り物

俺とサシャは、なんだか狐に包まれたような気分で帰路についていた

冒険者ギルドであったハゲ―――本名ゴドリー・チープは、昼とはまるで別人だった





昼間とは違う、落ち着いた態度で親切に冒険者登録を手伝い……

依頼の受け方や、報酬の受け取り方などを丁寧に俺に教え……

あまつさえ、サシャに酒代と昼間の迷惑料と言って金を支払ったのである




要約すると、めッちゃいい人だった!!


「……なぁ、サシャ……人って酒が入るとあんなに変わるもんなのか?」

「結構変わりますよ?まぁ、あそこまで変わる人は珍しいですけど」


とサシャは苦笑を浮かべる


「そうか……そういえば、何歳から酒って飲めるんだ?」

「明確には決ってませんけど、大体15歳くらいからですね。成人するのが同じですから、大人になったからって事ですね」

「そうなのか……」

「ユキマサさんは何歳なんですか?」

「……17だけど……」

「それなら成人してますね。帰ったら飲みますか?」

「遠慮します」


そんな風にサシャと話しながらサシャの店に戻ると、店の前には2つの箱が置いてあった

1つは手のひらサイズの赤い箱、もう1つは人が1人丸々入りそうな大きさの青い箱である

……なんだこれ?


「これ、サシャが取り寄せたのか?」

「いえ、私は何も知りませんよ?」

「じゃあ、普通に贈り物か?」

「みたいですね。あ、手紙がありますね」


青い箱の上にあった手紙を手に取る


「えっと―――『汝を招待した我からのプレゼントだ。どちらか1つ選んでな。1人で両方選ぶと爆発するから、気をつけて』―――ってなんですかこれは?」


サシャは2つの箱を見て首を傾げる

……とりあえず、誰宛と誰が送ってきたのかは分かったな

間違えなくあの石像が送ってきやがった

何のためにとかどうしてだとか疑問は尽きないが、とりあえず危険はないだろ―――――多分


「まぁ、ここに置かれてるなら俺らのものにして良いんじゃないか?」

「うーん……」

「悩んだってしたがないって。それよりどちらか1つ選んでくれ」

「……そうですね。じゃあ、私は小さい方で」

「了解。じゃあ、俺は大きい方だな。じゃあ、1・2・3で同時に開けるぞ」

「はい」

「1・2・さ―――」

「って、ちょっと待った!!」

「?どうしたんだ?」

「どうしたもこうしたも無いですよ!!両方選んだら爆発するんですよ!?それなのに両方選ぶとか、バカですか!?」


ん?なんか俺おかしい事したか?


「手紙には、『1人で』って書いてあった。対して俺らは2人だ。つまりは条件は満たしてないから、爆発はしないはずだけど?」

「けど―――」

「いいからいいから。じゃ、開けるぞ。1・2・3!!」

「ああもう、どうにでもなれ!!」


結果として、箱は爆発はしなかった

しかし、箱の中に入ってたモノが問題だった

サシャの箱の中には、金貨が大量に詰まっていて、俺の方には――――



――――――――銀髪の少女が入っていた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ