第4話 冒険者ギルドへ
pv、ユニーク共に100越えありがとうございます!!
これからも、よろしくお願いします!!
さて、色々あったが昼の仕事を終え、俺はサシャと一緒に仕事を探しに出かけた
今は、通りを2人で並んで歩いている
「一つ聞きますが、今お金って無いんでしたよね?」
「ああ、一文無しだ」
俺の世界の金なら少しはあるんだけどな……
こっちのお金は金貨が主流らしいから、こっちのお金はただの紙切れにしかならないんだよな……
「じゃあ、身分を証明出来るのはどうですか?」
こっちの世界にも証明書は必要なのか
「まぁ、身分といっても奴隷制などはありませんから、どこでいつ生まれたか、現在どこの国のどこに住んでるかといったところですけどね」
へ~何気にしっかりした世界なんだな……
とりあえず身分を証明できるものか……
「これなんどうだ?」
と俺は、なぜか持っていた学生書を見せてみる
「……なんですかこれ?絵は上手いですけど……」
なんか変な目で見られた
まぁ、したがないよな……
「てゆうか、ユキマサさんってどこからきたんですか?こんな文字は見たこと無いですし、そもそもなにもかも知らな過ぎじゃないですか?」
「…………」
……やばいな
これはまずい
なにか言い訳を……
「えっと……この文字は俺が小さい頃に作ったんだ!!」
「…………」
「それで!!何も知らないのは……えっと……その……」
「なんですか?」
「記憶喪失!!そう、記憶喪失なんだ俺!!」
「…………」
流石に無理があったか?
「……しょうがないですね……信じてあげます」
「え?」
今、なんて言った?
「ユキマサさんは記憶喪失なんですね?だから、なにも知らないんですね?」
「あ、あぁ……」
「分かりました、信じますよ?」
サシャは俺に向かって微笑む
……助かった……
俺が異世界人だって言ったって絶対信じないだろうしな……
「さて、記憶喪失でお金も無いし身分も証明出来ないってなると……出来るのは限られますね」
「そうなのか?」
「はい、普通に働くにしても証明書が無いといけないですからね」
……異世界のくせになまいきだ!!
って、ボケてる場合じゃないな
「じゃあ、なにが大丈夫なんだ?」
「そうですね―――――盗賊でもしますか?」
「するか!!」
「それだと、就けるのは一つだけになりますね」
「それは?」
「それはですね――――――――――――」
そう言って、俺の前に出て振り返る
「着きましたよ。ここが冒険者ギルドです」
気づくと目の前には、大きな建物があった
どうやら、最初っからここに向かっていたみたいだな
「冒険者ギルド?そういえば、さっきの奴らが冒険者とか言ってたな」
「ええ、でも、あんな人ばかりじゃないんですよ?」
と言って苦笑するサシャ
「じゃあ、入りますよ?」
「おう」
中に入ると、ギルド内は人が沢山いて賑わっていた
そういえば、人ごみ酔いする奴がいるって聞いたことあるな
俺じゃないけど
「賑わってるな~」
「全ての職業で1番人気ですからね」
「そうなのか?」
「はい、強さに憧れるってのもあるようですけど、1番の理由はお金が稼ぎやすいだからだそうですよ」
「へ~」
こうして俺とサシャが取り留めの無い話をしていると、目の前の人混みから人が出てきた
「な!?」
「なんでここにいるんだ?」
それは、さっきサシャの店から追い出した二人の片割れのハゲだった