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異世界無双譚  作者: hide
2/5

第2話 異世界の始まり

「ん……ここは?」


俺は、顔を水で濡らした布で拭かれる感触で目が覚めた


「よかった~目が覚めたんですね!?ずっと起きないので心配しましたよ!!」


声がした方を見ると、俺と同じ位の年の少女がいた

茶髪で肩までのショートカットでシャギーが入っており、瞳の色も茶色でパチッリとした目をしていて、大人しそうな少女だ


「えっと……どうして俺は、ここにいるんだ?」

「あれ?覚えてないんですか?」


と少女は首を傾げる


「今朝、私が掃除をするために外にでると、あなたが私の宿の前で倒れていたんですよ。だから、急いで中に運んでこうして看病してたんです。なかなか目が覚めないから心配しましたよ!!」


どうやら俺は、この人の宿の前にぶっ倒れていたのを運んできて貰ったらしい

けれど、俺が意識を失った所には宿なんて無かったはずだが……

この人にしたってそうだ

こんな人はいなかったはずだ







……なんだか、いやな予感がするな……


「つかぬ事を聞くが、ここがどこだか教えてくれ。ここは一体どこなんだ?」


俺はこの時、俺の知る名前が出る事を切実に願っていた










しかし現実とは、呆れるほど無情にできてるらしい


「ここですか?ここは、魔導国アステリアですよ?」


魔導国?


アステリア?


俺の知る限り、日本中どころか世界中探しても無いな……


……ん?


そういえば、あの妙にフランクだった石像はなんて言ってやがった?







『勇敢なる者よ。我と力比べをしようぞ。勝った暁には異世界へと招こうぞ』






……俺、勝ったよな?





とゆうことは……ここは異世界なのか?


「もしもし~どうかしましたか~?」


だとすると、全ての辻褄が合うな


「もしもし~大丈夫ですか~?」


仮に、そうだとすると……俺はこれからどうすれば良いんだ?


「もしもし~?」


この、何もかも知らない世界でどうやって生きていけば……


「もしもし!!」

「うぉっ!?」


か、顔が……ち、近い!!

気づくと少女は両手を腰に当て、顔を思いっきり近づけていた


「本当に大丈夫なんですか?」

「あぁ、だいじょ――――」


そうだ、この人に色々聞けば良いじゃなイカ!!

少なくとも、俺よりはこの世界のことを知ってるはずだ!!


「いや、やっぱり少し聞きたい事がある」


元の世界に戻る方法だろうか?

いや、聞いても分らないだろうし、変な人扱いされるだけだろう

まずは、この世界で生きることだ


「今、無一文で困ってるんだ!!だから、働ける所を教えてくれないか?」

「別に良いですよ。けど……」

「けど?」

「一つだけ、条件があります」

「なんでも言ってくれ!!」


俺に出来る事なら何でもする!!


「そんなたいした事じゃないですよ?」


と少女は微笑む









「あなたの名前、教えてくれませんか?」


俺の名前?

そんなんで良いのか?


「俺の名前は、無道幸政だ」

「……ムドウユキマサ……良い名前ですね……」


そう言ってから、少女はにっこりと笑う


「私の名前は、サシャ・スカイナイトです。よろしくお願いしますね、ユキマサさん」



誤字脱字等ありましたら、教えてください

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