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学校探索隊編 2

 さて、前回わたくしを先生に売った探索隊たちですが、彼らは宿直室のエッチ本ツアーを行う計画を立てます。

 

 で、またもやわたくしの登場。(笑)

 そりゃそうですね、エッチ本を発見したのはわたくしなのですから。

 

 

 探索隊はぜんぶで五人。

 隊長: くま先輩(2年生)

 副隊長: でこ先輩(2年生)

 隊員: れんちゃん さじくん(ともに1年生)

 そしてわたくし。(わたくし前回、軍曹に任命されたはずなんですがね? 笑)

 

 

 宿直室は校舎1階の来賓用玄関の左にある細い通路の先。

 来賓用玄関を入り、右側の廊下には校長室、職員室があり、宿直室に向かう通路に入ってしまえば見つかることもないのですが、通路に突入するまではけっこう人目につく場所です。

 

 まずみんなで、来賓用玄関のまえのちょっとしたホールみたいなところで遊んでいるふうを装います。

 職員室側の廊下に人気がなくなるのを見計らって通路にレッツゴー。

 

 通路の影で誰か来ないか見張る役目はさじくん。

 残りの四人は宿直室へ。


 

 押し入れをあけて座布団の2枚目と3枚目の隙間に手を突っ込むわたくし。


 

 あれ?

 ないぞ……。



 写真部が忍び込むって言っていたから、それでか。


「隊長、なくなってます」


「なんだと! 探せ! 探すんだ!!」



 とまぁ、エッチに貪欲な隊長は家探しでもする勢いですが、座布団を1枚ずつどかしていったら別のところに挟まっていました。(笑)



 隊長がそのエッチ本を手に取り、ページをめくっていきます。

 覗き込むでこ先輩とれんちゃん。

 3人をちょっと離れて見ているわたくし。

 真剣そのものです。(笑)

 先生が見たら、その顔を部活の練習でもしてほしいもんだって、言うに決まっているといった顔です。(爆)


 そして彼らは「おぉぉおお!」とか、「すげぇ!」とか言いながらどんどんページをめくって、挙句の果てには白黒ページの読者からのエッチな投稿記事を朗読するしまつ。(爆)

 

 真剣な顔は、いつしかよだれでも垂らさんばかりにだらしなくニヤけちゃってます。


「あれ? このページ開かないぞ」


 いつの間にか、でこ先輩がページめくり係になっていて、開かないページがある模様。

 

 隊長が言いました。

「誰か本に発射したヤツがいるな」


 

 ええぇぇぇええええ!!!!



 本の持ち主のしわざか、写真部のしわざかはわかりませんが、どうやらエッチ本を読んだ誰かが出すもの出して、それが乾いてカピカピにノリ付けされちゃっているようです。(爆)


 中学1年生のわたくしは、そんなの見たこともないので、とっても興味をそそられましたが、息の荒い男子たちの目の色が変わってきているので、宿直室を出て見張りのさじくんのところへ。



「誰かきた?」


「誰も来ないよ。みんなは?」


「あんたも行ってくれば? みんな幸せそうよ」


 さじくんは待ってましたと言わんばかりに、駆け足で宿直室へ消えていきました。


 

 しばらく通路に座り込んで職員室のほうを見ていたわたくし。

 そこに写真部が登場。

 5、6人で宿直室ツアーにやってきたのです。

 聞くところによると、写真部はあれから毎日ツアーを決行しているそうな。(アホすぎますね。笑)


 

 4、5人も入ったら座るところもないような狭い宿直室に10人くらいの男子が入っているわけです。

 

 しかも唯一の女子であるわたくしは見張り。

 なかでなにが起きているのか気になりますよね。(笑)



 それで、なかを覗くことにしたわたくし。(ムフフ)



 見張りを離れ、宿直室に向かい、そっと引き戸を開けると……写真部の子がドアの前に立っていて、出てきました。



「ちょっとあんた邪魔よ。なかに入れて」


「いまだめだよ。酒井さんを見張ってろって言われているんだ」



 おいおい……女子をなかにいれないようなことが起きているんですね。

 学校で。

 狭い宿直室で。

 男が10人も寄ってたかって。



 やれやれね。男子って本当にバカね。



 なんて思っていたら、そこになんと、職員室の事務のおばさんが!!

 

 しまった。見張りをサボっていたわたくしの責任だ。まずいねこりゃ。

 わたくしは写真部の男子と一緒に、宿直室の前。

 おばさんはなにやら書類を持っています。たぶん印刷室に向かうのでしょう。

 印刷室は宿直室のはす向かい。


 ピンチです。


「君たちここでなにやってんの?」



 わたくしはとっさに機転をきかします。

「かくれんぼです。静かにしてください」


 おばさんはクスクス笑って言いました。

「ここは生徒が勝手に入っていいところじゃないから、別のところに隠れなさい」 

 

 おばさんはそう言って印刷室へ。



 わたくしと写真部の男子は通路から出て、上履きも履き替えずに来賓用玄関から外へダッシュ。

 宿直室の曇りガラスの窓をノックして、窓に口を近づけて「あたしよ!」って言います。

 窓が開けられて、事情を小声で話し、みんなは窓から外へ脱出。

 


 そのまま走って、今度は別の入口から校舎に入り、写真部の部室へ行きました。

 

 

 みんな走ったせいもあってゼェゼェしてます。そしてゼェゼェしたまま、でこ先輩が持って来ちゃったエッチ本をみんなでまた見るっていう……。(笑)



 男って本当にサルですね。(爆)



 隊長が言います。

「おい、酒井。本物のパンツが見たくなった」



 わたくしは隊長を蹴っ飛ばして写真部の部室をあとにしました。(笑)



 その後、そこでなにが行われていたかと言うと……。

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