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ファッション編 3

 前回は、宿直室が気になりだしたってところで終わりましたが、そのまえに学生ファッションについてもう少し書いていきましょう。



 学生服と、ジャージについてあれこれと書いてきたわけですが、学生ファッションで重要なものはまだありますよね。



 そう、上履きです。



 皆さんの学校はどんな上履きでしたか?

 わたくしのところでは、バレーシューズみたいなっていうのかな? 先っちょがゴムでコーティングされていて、足の甲のところにゴムバンドがついているヤツです。


 一般的なやつですね。

 たぶん、これだった人がいちばん多いんじゃないかな。

 つま先のゴムのところは学年ごとの色になっていましたよね。


 

 わたくしのところでは、この上履きの足の甲のところにあたるゴムの部分を切っちゃうのが流行っておりました。

 パカパカしちゃうんですが、なぜかそれが良かったんですねぇ。(笑)



 あと、体育館履きはアシックスのようなマークの入った、ぺったんこな紐の運動靴で、布地全体が学年カラーになっていました。

 

 運動靴は通常、紐をキュッと縛って履くわけですが、不良は縛らずに、その紐の先端のところを玉結びにし、靴から抜けないようにして、紐をユルユルにして履くのが流行ってました。


 当然それじゃあ、ブカブカなので運動なんてできません。(笑)

 体育なんかやってらんねぇよって言う主張のあらわれでしょうかね。(笑)


 で、見た目的には上履きよりも体育館履きのほうが格好良いので、体育館以外でも体育館履きを履いて生活している人もいたりしました。

 当然、先生に怒られていましたが、次の日にはまた履いていましたね。(笑)



 あと、あれ。

 通学時の靴ですね。


 黒か白の運動靴っていうのがわたくしの学校の規則でした。

 


 わたくしのころは、誰もかれもが必ず履いていた運動靴がありました。  

 モンブランのコーチャーブラック。(うひょお! 懐かしい! 笑)



 わたくしの学校ではなぜか『コーチャーブラック』ではなく『ブラックコーチャー』と呼ばれていました。(なんでだろうか。笑)

 

 ちなみにこれ、いまはもう廃盤です。

 もう10年くらい前でしょうか。わたくしのバンドのドラマーが、ドラム叩くときの靴にするのに、これ買いに行ったんですよ。(ドラマーのなかには、プレイしやすいように専用の靴を用意する人がいて、わたくしの周りではそれを『キック履き』と呼んでいました。だいたい、底が薄くてぺったんこな運動靴の人が多いかと思います)


 どこに行っても売っていなくって、どこ行けばあるかなぁと悩んだ末に最後に思いついたお店が、中学校の前の文房具店。(笑)


 学校指定の品ならなんでもあるお店で、わたくしのところは文房具だけでしたが、地域によっては駄菓子屋さんになっていたりしますよね。(小学校のとこにあったのは駄菓子屋兼文房具屋さんでけっこうお世話になりました。笑)


 で、そこに行って「ブラックコーチャーください」って言ったら、もうとっくに発売中止になっていて、いまはありませんよと言われたそうな。(笑)


 そのドラマーはショックのあまり「それじゃあ上履きください」って、上履き(当然、彼の学年カラー。爆)を買ってきて、それをキック履きにしていました。(アホですね。笑)

 

 キック履きはわたくしが知る限りでは、ドリフシューズの人が多い気がしているので、上履きでもたいした違いはなさそうですがね。(ドリフターズが舞台のときに履いていたあれです。笑)


 

 ところでコーチャーブラックって、わたくし調べたわけじゃないのでよくわからないのですが、『コーチャー』ってことはコーチが履く靴だったのでしょうかね?

 時代を考えると、野球の審判とかかな?


 知っている人いたら教えてね。(笑)



 さて、いつもどおりに話がそれまくりましたね。

 

 わたくしの時代は、このコーチャーブラックを履く人が全体の8割くらいはいたと思います。(学校指定品を売る文房具店にあるくらいですからね)


 これは不良でも例に漏れず、履いていましたね。

 それほどまでに影響力のあったコーチャーブラック。


 たしか上の画像にあるとおり、値段は3500円前後だったと思います。

 まだマイケル・ジョーダンが活躍する前のことですから、運動靴ブームでもなかったし、子どもが履く運動靴の値段と考えれば、当時としてはけっこうなもんです。

 

 生地もしっかりしていて、丈夫でしたしね。

 底のデコボコがかなりの起伏なのですが、それがすり減ってツルツルになるまで履いても、まだ穴も開かないほどに丈夫でした。



 あまり知られていないのですが、コーチャーブラックには、アディダスのスーパースターみたいに、横のラインの色が違うバージョンがあったんですよ。


 たしか、赤(ピンク?)と青(水色?)があったのを憶えていますが、ほかにもあったかもしれません。

 

 わたくし、それの赤のやつを買ってもらって、学校に履いていったことがあるのですが、ソッコーでその日の帰りには盗まれてましたよ。(爆)

 先生に言ったら、上履きで帰るしかないなと言われたのですが、そしたら次の日また上履き持ってこなきゃならなくって面倒だったので、来賓用の青いスリッパを履いて帰った記憶があります。(笑)

 当然、返却はしておりません。盗んですいませんでした。(と、謝ってみる。いまさらですがね。笑)


 まぁサイズ考えれば盗むのなんて女子に決まっているし、中学生ってバカだから盗んだ次の日にそれ履いて登校しちゃうんですよね。

 朝の学活をさぼって下駄箱探しまわったら、とある女子のところに入ってましてね。新品だし、そういうことしそうな子だったしで、絶対間違いないってことで取り返しまして、代わりに来賓用の青いスリッパを入れておいたのを憶えております。(笑)


 

 ところで、上履きも体育館履きもコーチャーも、どれも例に漏れずに、かかとを踏んづけて履いたりしていませんでしたか?


 これは、特に男子は不良じゃない子でも踏んづけてましたが、女子だと踏んづけるのは不良ばかり。(笑)

 

 

 先生に「おい酒井。靴が泣いているぞ」ってよく言われたもんです。(必ずそう言って注意する先生がいたんです。笑)


 一度、その先生があたしに注意したときに「先生、この子はあたしに踏まれて、むしろ喜んでいるに決まっているわ」って言い返したことがありました。(なんという切り返し。爆)


 そしたらその先生の授業のときに、先生がそのエピソードをみんなに話して聞かせて「酒井はSM女王のようだぞ」って言ったもんだから、みんなに大笑いされたんです。



 それ以来『S子』ってあだ名になったわたくしでございました。(爆)


 

 せめて『女王様』ってあだ名にして欲しかったわ。(笑)



 事情を知らない人たちからは「チビだからS子?」って思われ、いつのまにか『チビ子』に変わり、そして『ミニ子』に変わり、ミニ子がミニーみたいだとか言う理由でミニーはネズミだからって『チュー子』に変わってしまいました。(爆)


 

 しばらく『チュー子』と呼ばれていたわたくしでしたが、今度は『チューってキス?』とか『キス魔なのか?』ってなことになり、ええそうです、『キス子』になったのは言うまでもありません。(ひどいわ! 笑)


 でも、『ミニ子』をミニーと勘違いしていた子たちが「しのぶがミニーみたいなんてありえない。そんなに可愛くない」って言い出しましてね。(それもまたひどい! 笑)

 またまた『チビ子』に戻りました。(笑)



 そんなチビ子は、チビだったせいかどうかはわかりませんが、忍び込みの天才でした。(しのぶだからか? 笑)



 ある日の放課後、とっても気になっていた宿直室に忍び込んだんです。


 

 宿直室というのは、先生たちが宿直するときの仮眠室なわけです。

 畳の和室部屋で、4畳半もなかったように思います。押し入れもあり、テレビもあり、小さなテーブルには安い旅館の部屋にありそうな、丸いお盆に乗った湯のみときゅうすと、それにわたくしの時代でももうかなり時代遅れな魔法瓶が置いてありました。

 それ以外には、めぼしいものはなにもありません。

 

 

 となるとやはり、覗くのは押し入れでしょう?(笑)

 押し入れを開けると、上の段にお布団がおそらく二組だと思いますが、綺麗にたたんで入っていました。

 下の段には座布団が10枚くらいと、座椅子が二つ。


 それ以外にはなにも入っておらず、安旅館のミニマム版って感じです。


 

 そもそも先生が宿直するなんて、滅多にない学校でした。

 警備員もいたし、用務員さんは学校の敷地の隅っこに住んでいましたからね。


 部活の合宿が学校でなんてこともありませんでしたから、おそらくは残業が長引いて帰れなくなった先生が泊まるための部屋だったのでしょうが、それにしたって深夜1時過ぎまで電車が走っているところですから、ほとんど利用されていないのだと思います。



 わたくしは、押し入れの座布団をどかして、他になにか入ってないか調べてみたんです。



 そしたらあなた!



 出てきましたよ、エッチな雑誌が。(爆)



 忘れもしません。10枚ほど重ねられた座布団の、下から2枚目と3枚目のあいだに挟まっていたんです。(笑)

 雑誌名も明確に覚えていますが、まぁそれは内緒ってことで、B6サイズくらいの小さい雑誌でした。(世代が近ければ、だいたい検討がついた男子がいることでしょう。笑)


 

 その雑誌を、胸をドキドキさせながらめくってみると……。

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