恐怖
愛は夜十に連れられヴィランの集会に来ていた。夜十はおもむろに話しかけられる。
「よお?夜十。そのかわいいねーちゃんは誰だよ?」
「あ?これは俺の人質だ。」
「人質?なるほど?……ちょっと味見させろよ?」
「ひっ。」
「黙れ。俺のもんに手ぇだすな!」
夜十は厳しめにそう言った。男ははいはいと適当に返事してやり過ごす。しばらくしてヴィランの集会が始まる。リーダーらしき人物が中央に用意されたマイクを取ると話し始めた。それから話しが終わるまでかなり時間がかかった。リーダーらしき人物は話し終わると夜十に近づく。
「よぉ、夜十……?その女は?」
男は愛をじとりと見る。
「おう。こいつは人質だ。」
「ほう。お前が人質なんてものを連れてくるとは思わなかった。よろしく。」
「あ、はい。よろしくお願いします。」
男が愛に話しかけると夜十は不機嫌になった。
「勝手に話しかけるなよ。」
「なんだ?妬いてるのか?」
「違う!」
「ははっ!冗談だ。気にするな。」
「たく、ロクなこと言わないな!」
「そうでもないさ。じゃあ、俺は他のメンバーへの挨拶があるから。」
「おう。」
男はそのまま別のヴィランに話しかけにいく。
「……。」
「大丈夫か?」
「へ?」
「いや、……なんでもない。」
夜十なりに気を使ってくれたのだろう。
「大丈夫だよ。」
愛はそう静かに返事した。
「そうか。」
集会が終わると2人は再びアジトへと戻る。夜十は戻るとすぐに愛をソファへと押し倒した。
「きゃ?!」
「何男に色目使ってんだよ?」
「へ?」
「そうやって助けてもらおうって言うなら辞めとけよ?ロクなことにならないぜ?」
「違うよ!そんなことしてなっ……んっ?!」
無理やり手で口を覆われる。抵抗出来なかった。
「黙れ。悪い女には罰を与えなきゃな?」
「?!」
いきなり服を破られる。胸元がはだけた。
「?!」
「いいか?お前は俺の人質なんだ。他の男に色目使うなよ?わかったか?」
「ん……」
必死に頷いた。何をされるのか怖かったからだ。
「わかればいい。」
そして、夜十はソファから立ち去る。愛は震えながら服を整えた。




