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私のヴィラン~恋したのは悪役でした?!~  作者: ユキア


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4/17

好物

翌朝、愛が起きると目の前には夜十がいた。


「?!」


そうだ。昨日一緒に寝たんだった……。改めて絶望する。逃げられない。しかし、夜十の寝顔を見返すと凶悪犯には見えなかった。


「寝てれば大人しいのに……。」


「ん……」


夜十が寝返りをうつと結んだ手が引っ張られる。


「きゃ?!」


愛は手を引っ張られて夜十の胸にダイブした。


「?!?!」


愛は寝ぼけた夜十に抱きしめられる。なんとか逃げようとするが逃げられない。


「ちょっ、やだ!起きて!」


「ん……?」


夜十が起きる。


「お前、何してんだ?!」


「何って!貴方が引っ張って無理やり……」


「うるさい。」


夜十は手のネクタイを解くと愛から離れた。


「もう!変態!!」


「誰が変態だ!殺すぞ!!」


「ご、ごめん…」


それから微妙な空気になる。


「あ、ご、ご飯!朝食つくるね!」


「……おう。」


愛はキッチンへとかける。勢い余って転ける。


「きゃ?!」


「何してんだよ。ほら。」


夜十は呆れながら愛に手を差し伸べる。


「あ、ありがとう。」


やっぱり夜十は本当は優しいのかも?なんて思いながら料理していた。

でも、ヴィランなんだ。気をつけないと。愛は気を引き締めた。


「できたよー。」


「おう。」


「昨日の肉じゃがをカレーにしてみました!」


「ふーん。」


夜十は愛が持ってきたカレーを食べる。


「どう?かな?」


「うまい。」


「そっか!よかった!」


「……。」


愛もカレーを食べる。


「おい。」


「?」


「ついてるぞ?」


夜十は愛汚れた口元をティッシュで拭き取る。

「?!」


「取れた。」


「あ、ありがとう……。」


愛は思わずドキッとしてしまった。


2人の間に甘い空気が漂う。


「あー、えーと、夜十は好きな食べ物とかある?今度作ってあげるよ?」


「……うどん。」


「え?うどん?」


「おう。うどんが好きだ。」


「わかった!うどんだね!」


「お前は?」


「私は、パンケーキだよ!」


「ふーん。」


夜十は何も聞かなかったように顔を逸らした。それから2人はしばらく食べることに集中して話さなかった。食べ終わると愛は食器を洗いはじめる。夜十はどこかに行こうとしていた。


「夜十?どこかいくの?」


「ヴィランの集会だ。」


「へー。」


「へーじゃない。お前もこい。」


「へ?!」


愛は無理やり連れていかれた。愛はヴィランの集会に行くことになる。


しばらく歩いてやっとついたのが見知らぬ廃屋だった。


「ここだ。」


「ここが……。」


中に入るとそこには凶悪犯達がたむろしていた。


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