ライバル
「夜十?!どうしたの?!」
お姉さんは怪我をした夜十を見るとそのまま中に招き入れた。
「夜十、直ぐに治癒するわね。」
そう言ってお姉さんは夜十の傷口に触れる。みるみるうちに傷口が塞がった。
「はぁ、……で、貴方は?」
「あ、私、荒木 愛といいます!」
「夜十の何?」
「え?いや、人質というか……」
「そう。」
「あの!そう言う貴方は?!夜十の何ですか?!」
「私?私は夜十と同じヴィラン。夜十の仲間、かしら。」
「うるせぇ、何が仲間だ。」
「あら?違う?じゃあどうしてここに来たの?この子を私が殺さないとは思わない?」
「くそ、仲間でいい!そいつに手を出すな!」
「仲良しなのね。」
「黙れ。」
夜十がそういうと彼女は安静にするように言った。
「夜十、大丈夫?」
「おう。気にするな。」
「その子には優しいのね?」
「……関係ないだろ?」
「ふん!」
「あの、お名前は?」
愛がおずおずと聞く。
「私はレディ・クロウよ。」
「え?!あのヴィランの?!」
「だから言ったでしょ?ヴィランだって。」
レディ・クロウは夜十と同じヴィランのグループに入っているヴィランで極悪人である。愛は少し震えた。
「あら、怖い?」
「だ、大丈夫です。」
「おい、こいつに手を出したらタダじゃおかねぇぞ!」
「随分優しくなったのね?夜十、それよりも休みなさい。」
「わかってる。これで借りを作ったと思うなよ。」
「わかってるわよ。貴方にはいつも助けられてばかりだものね。これぐらい気にしないで。」
「ふんっ。」
夜十はそのまま眠る。
「夜十……。」
愛は夜十の傍から離れなかった。
「貴方、夜十が好きなのね。」
「へ?!え?!」
「うるさい。夜十がおきちゃうわよ?」
「そ、そうですけど……」
「ふーん、じゃあ、」
「?」
「私のライバルね?」
「え?」




