愛の気持ち
「夜十、大丈夫?」
「ああ、問題ない……」
そういいながらも傷口を押さえる夜十。
「お前、本当はアイツらに助けてほしかったんだろ?帰れよ!」
「え?!なんで?!」
「助けてっていってたじゃねーか!」
「あれは演技だよ!」
「……そうか。」
「夜十、何か食べる?ご飯つくるよ?」
「食欲ねーよ。」
「そう言わずに……。」
そう言って愛はキッチンへと向かった。しかし、冷蔵庫はなかった。
「夜十、買い物に行ってくる。」
「ばかか!まだアイツらが彷徨いてやがる。外にでるな!」
「!でも!」
「いいからここにいろ!」
「……うん。」
愛は外に出ずに夜十の傍にいることを選んだ。そうして、夜になる。夜十が眠っているのを確認すると愛は外にでた。
「何か、食べささなきゃ。」
外にでて買い物をした。帰り道の事である。ヤンキーに絡まれた。長身の男が絡んでくる。
「おい、ねーちゃん、俺らと遊ばねー?」
「困ります!遊びません!」
小太りな男も絡んで来た。
「そんな事言わずにさあ」
「やめて!」
「おい、テメーら、俺の連れに何してる?」
「「あ?」」
男達は一瞬にして氷の塊になった。
「!?」
「テメー、誰の許可を得て外にでた?」
「夜十!」
「答えろ!」
「違うの!ただ、夜十に食事を取ってほしくて……それで…」
夜十は買い物袋に視線をやる。
「はぁ、ばかか。帰るぞ!」
「うん!」
夜十に手を引かれてアジトへと戻る。
「夜十、ごめんね。勝手に外にでて。」
「誤るなら出るな。」
「うん。でも、食事を取って元気になってほしかったの!」
「……出て行ったのかと思った。」
「え?」
「もう帰ってこねーのかと思った。」
「そんなことないよ!帰るよ!だって私の居場所は夜十の隣だもん!!」
「ふっ!ばかだな。」
「夜十、私……。」
「ん?」
「夜十が、好き。」
「……。」
「夜十、好……?!」
いきなり夜十が愛を抱きしめる。
「夜十?!」
「……俺」
何か夜十が言おうとした時、ヒーロー達が窓や扉を破ってやってきた。
「夜十!その子を離せ!!」
「はっ、嫌なこった!」
「ならここで死んでもらう!!」
「やれるもんならやってみろ!この女がどうなってもいいならな!」
「夜十!貴様!」
しかし、ヒーロー達は攻撃を仕掛ける。愛を抱えて夜十は走った。
「うっ!ぐ……」
みるみるうちに夜十の腹部から血が溢れる。
「夜十!傷口が!」
「いいから走れ!!」
なんとか走って逃げた。そうしてとあるヴィランの元へ駆け込んだ。部屋のドアを叩く。出てきたのは綺麗なお姉さんだった。
「夜十?」




