人質
夜十がいなくなってから愛は夜十を待つ。気がつくといつの間にか夜になっていた。それから3日がたつ。夜の事、急に玄関の扉が開いた。
「ぐ、あ……」
愛はその呻き声で目を覚ます。
「ん?」
「あ、がっ……」
急いで声のするリビングへと走った。
「夜十!」
「……うっ。」
夜十は怪我をして血を流していた。腹部から血が流れる。
「夜十!」
愛は夜十に駆け寄って夜十を手当てする。
「ぐあっ……」
「夜十、動かないで、大丈夫だから。」
「お前、まだいたのか……」
「うん。夜十を待ってた。」
「……バカだな。」
「……うん。」
夜十は手当てが終わるとそのままソファで眠ってしまった。
「夜十……。」
愛は夜十に布団をそっとかけた。翌朝夜十が目覚めるとソファの隣で愛は眠っていた。
「たく……うっ。」
夜十は自分にかけてあった布団を愛にかける。
「う……ん?」
愛が目覚めると夜十と目があった。
「夜十!大丈夫?!」
「おう、なんとか、うっ……。」
「夜十!病院に!」
「行けるわけないだろ?」
「でも……!」
「黙れ。しばらくすれば治る。」
「……うん。」
愛は夜十が心配で涙目になっていた。
「泣くな。」
「うん。」
こうしてしばらく愛は怪我をしている夜十の世話をすることになった。それから1週間後……。
「夜十!また無理に動いて!ダメだよ?」
「うるさい。新しいアジトを見つけなきゃいけないんだ!」
「もう……。」
ガシャーンッ!と大きな音が突然玄関の方でする。
「!敵だ!!愛!来い!」
「う、うん!」
夜十は愛の手を引いて逃げようとするがヒーロー達に阻まれる。
「夜十!動くな!!」
ヒーローの1人がそう言った。夜十は愛を盾にして逃げようとした。
「人質だ!!この女がどうなってもいいのか!?」
「?!」
ヒーロー達は焦った。愛も人質として演技する。
「助けて!」
夜十は愛を引っ張って逃げていく。ヒーロー達はそんな夜十を追いかける。なんとか人気のない路地で巻けた。
「うっ……。」
「夜十!傷口が開いて……!」
「問題ない!いいから行くぞ!」
夜十は愛と共に新たなアジトに逃げ込んだ。それから愛は夜十の傷を手当てした。




