『私、空気読める猫』(多分っ!)
テーマ! 「空気を読む」
と言う訳で書いた作品ではないのです。
じゃぁ、何で書いたの?と聞かれますと
読めているか読めていないか自分では分からなかったからっ!
です。(泣)
このお店は猫カフェじゃありません。
店内に猫なんて1匹も居ませんし。
このお店はコンカフェでもありません。
特にコンセプトなんてありませんし。
ごく普通の飲食店ですので流石に猫耳カチューシャは如何にもっぽく
あざといので髪の毛をヘアスプレーで猫耳風に固めてから
跳ねないように数カ所をクリップ止めしているくらいです。
まぁ、猫シルエットの髪留めとか猫刺繍のエプロンとか
目立たない程度の鈴が付いたチョーカーを付けているので
コンセプトと言うよりアイデンティティでしょうか?
このお店、服装はある程度なら自由だし♪
そして、この小さなお店には立派な会議室なんてありません。
ロッカー室と休憩室を兼ねた部屋が1つあるだけです。
*
とある日、私が遅めの昼食を取ろうとした所
突然オーナーが3名ほど来客を連れて休憩室に入ってきました。
「あっ、お疲れ様です・・・」
丁度、私が部屋のドアに向き合う配置の席に居たので
入室して来る全員と真正面に顔を合わせる形となるのですが・・・
なんか皆さんスーツ姿でしっかりとした鞄を持参しておりますけど
目の前のテーブルには今から食べようと広げた私の昼食が(汗)
「あ、あの~ 私、席外しますか?」
何となく、これから重要な話が始まるような雰囲気ですし
部屋自体も広い訳じゃないし、長テーブルを2つ繋げただけで
互いの距離としては近い感じになってしまうので
私は食事には箸を付けず、即座に離席の提案をしたのですけど
オーナーは客人へ予想外の発言をしたのです。
「あぁー 見ての通り、この娘は猫なので猫語しか話しませんから」
「う、うにぇ!?(汗)」
「はい? 猫?」
真面目な空気の中で予想外過ぎるオーナーの言葉に
来客の方も戸惑っております・・・
と言うか、私も戸惑っておりますっ!
猫語しか話しませんからって言う前に
私、席外しますか?って普通に人間の言葉で
話しちゃいましたけどっ!
良いんですかっ!?(汗)
「猫耳も生えてますし、ただの猫なので気にしなくて大丈夫です」
「にゃ、にゃぁ・・・(汗)」
「そ、そうですか・・・(汗)」
猫耳が生えて居れば猫認定なのですね・・・
これって、私が猫語しか話せないから大丈夫と伝えているのって・・・
人間の言語なんて分かりません。
にゃぁ~以外なにも話しません。
今から話す内容は他言無用、外に漏らすなと言う事でしょうか?
「ふにゃぁ~(汗)」
結局、皆さんも席に着き各々資料や画面を開き始めると
始まって早々、新店を開く場所の不動産や融資金額とか
次に展開する新メニューや権利に関する具体的な話が多く・・・
そんな会話が隣から聞こえる中で食べるご飯をというのは
色々と気を使い過ぎてご飯の味が分からなくなりますね(泣)
「うにゃ~(悩)」
そして、その会話を間近で聴いていても私には高度過ぎて
何の事か全然分からない事が分かり、自分には経営とかは無理っ!
と言う事だけが、はっきりと分かったので
少し急いで昼食を食べ終えて私は早めに離席することに。
なんか会議の流れ的にも挨拶不要って感じですし
退室の際にだけ会釈して・・・
「にゃぁ~ん♪」
と鳴いておきましたっ!(猫)
「それにしても、緊張したお昼ご飯だったぁ(泣)」
まぁ、私は普通の猫だから何も分からないですけどにゃ~♪
と言う事にしましょう。
「あれ?」
ちょっと待って!?
普段って、私は何だと思われているのでしょうか?
なんか、水とか嫌がらない器用な猫だな~くらいにしか
思われていなかったり!?
それに、本日の方々に今度お会いする事があった時
私は人間の言葉を話しても良いんですよね?
「う~ん(悩)」
ふと、ガラスに映る自分の姿を見ると
一応まだ人間の形をしているので・・・
人間の言葉を使っても大丈夫だとうとしておきますっ!
「にゃはは~♪」
最後までお読みいただきありがとうございます♪
これは実話では・・・ ございませんっ!
小さな鈴の付いたチョーカーとか持ってませんので!
ではではぁ~
手荒れが始まる季節ですので、こまめなケアを♪
ありがとうございました~