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9/22

クリスマスシーズン☃ 9

拙いと思いますが、生暖かい気持ちでお願いします。

 



 さてやって来ました。イルミネーションコンテスト当日。

 コンテスト投票箱は3か所。北と南。

 一番大きい投票箱は、商業ギルドにあります。


「さて私達のターゲットは、投票に来た人達の子供よ。みんな頑張りましょうね。それからマリスちゃん達は、サクラよろしくね。」


 ニヤリと笑うジュリ姉とお兄ちゃん達世代。

 私達子供組は、小さな子達を捕まえ手形をさせる任務です。


「今日の日の為に皆いろいろアイデアを出し合ったわ。絶対成功間違いなし!」


 ジュリ姉の鼻息は荒い。そんなジュリ姉の横で、飴玉を準備しているおねえちゃん。

 とっても色鮮やかでまんまる飴玉。美味しそうなの。


「フフフ、この飴玉気になる?子供を釣ろうと思って準備したのよ。手形をした子にこの飴玉と…… 」


 更に持って来たバックをガサゴソするお姉ちゃん。

 中から可愛い毛糸の雪だるまの指人形が現れた。


「可愛いでしょ♪飴玉が危ない子はこちらをプレゼントよ。」


 おお、スゴイ!!絶対皆手形をしてくれるの。

 サクラ役の私達も、欲しいの♪


「サクラ役の時にあげるから、楽しみにしていてね。」


 商店街にドンドン人が集まって来た。

 音楽関係のジョブを持つお兄ちゃんやお姉ちゃんが、演奏で場を盛り上げてくれる。

 お兄ちゃんもチラシ配りで、あっちこっち行っている最中だ。


「マリスちゃん、今年はすごく楽しいクリスマスイブになりそうだね。」


「おっちゃん、お疲れ様なの♪」


 私がニコニコ笑顔で言うと、おっちゃんも笑って頭を撫でた。


「ジョーダンさんは、ピカッと看板の良さが解らないようでしたね。マリスちゃんが看板の監修をしてくれて助かりました。」


 おっちゃんは商業ギルドのピカッと看板を見て、嬉しそうだ。

 そうです。賞品の見本用に制作した商業ギルドのピカッと看板。

 シックにかつオシャレに仕上げました。

 白地を土台にして、黒で商業ギルドの文字を入れ。

 ギルドのマークの裏側からライトを当てる。

 そのおかげで、マークは夜でもはっきりと見え、その効果でギルドも文字も読める。


「額縁みたいな感じがホントにオシャレですね。凄く気に入ってますよ。」


 おお、高評価♪これが1位の商品の大きさなんだよね。


「それにこれも、違った意味で気に入っているんですよ。」


 兼ね合いの八百屋さんにも看板を製作。

 こちらのサイズは2・3位様なのです。

 トマトの柄を魔石で描き光らせている。

 そして脇に八百屋さんの名前を光らせる。


「エコ魔石はどんな形にも出来ますからね。このトマトホントに可愛いですね。」


 めちゃくちゃご機嫌なおっちゃんだった。


「手形イベントの話も聞きました。とても素敵なモノです。出来上がりを楽しみにしていますね。早いですけれど、ありがとう。とても嬉しいです。」


 優しげな表情で皆を一人一人見て、おっちゃんはお礼を言った。




 小さな子供を連れた夫婦連れも、結構来てくれる。

 私達が大歓迎すると、子供達が手を挙げて喜びあいさつをする。

 そんな姿を嬉しそうに見ているのだ。

 巾着にペタンと手形を取って、お姉ちゃん達が子供の名前と歳を聞いている。

 そしてご両親にメッセージカードを手渡している。

 子供達だけじゃなく、夫婦連れにも幸せのおすそ分けをしている様だ♪

 子供も可愛い指人形に大喜びで、指を動かし遊んでいた。


「順調♪順調♪結構回収出来ているわ。」

 お姉ちゃん達は名前を聞き、全員分回収出来るようにチェックしていた。

 そして私達子供組を見ると、ニッコリと笑った。


「あなた達も手形をしてちょうだいね。せっかくだもの、一年後の成長比べが出来るわよ。」


「この飴玉も貰えるわよ♪」


 断わる理由がないの。飴玉欲しい。成長比べしたい。

 皆縦列に並んで、裏に自分で名前と歳を書いて、ペタン♪

 紫の飴玉を貰いました。お口は幸せの味でいっぱい♪

 そんな私達をニマニマした顔で見る、ジュリ姉。


「美味しいでしょ♪でもその飴玉は、ただ美味しいだけじゃないのよ。」


 そう言って、オーホホホホ……ととても楽しそうに笑った。

 この飴玉には一体何があるの?


「マリスちゃん…… 」


 メイヤーちゃんが困った顔で私を見た。


 ”どうしたんだろう?”


 私が首を傾げると、メイヤーちゃんが後ろを振り向いた。

 背には羽がパタパタ♪ウエ~…?!


「どうしたの、それ?!」


 メイヤーちゃんもギョッとした状態で、マリスの頭の上を見る。


「あ~~~…!!」


 私は頭の上に手を置こうとして、何かに触った?!


「ウフフ♪成功ね。ジョーダンさんに教えて貰った、特殊な飴玉なのよ。6時間程度はそのままの状態で、子供達を天使にしてみたの。可愛いでしょ♪」


 回りの子供達も天使の輪っかと、背には羽がパタパタついている。

 ほのかに光っている優れもの。


「ジュリ姉、スゴイの!!」


 子供達は尊敬の眼差しで見てしまう。

 さすがのジュリ姉も頬を赤らめて、顔の前で手を振った。


「ちょっと恥ずかしいでしょ!私は作っただけで、ジョーダンさんがほぼやったのよ。」


 ジュリ姉のツンデレ頂きました♪


「と、とにかく今からあなた達に任務を与えるわ。天使じゃない子供達を、()()へ連れて来てちょうだい。小さな子の指人形も、そろそろ光る状態になるわ。」


「さっきのメッセージカードには、子供達の変化と指人形の事を書いたの。ついでに、手形をやってない子供に、伝えて欲しいとお願いしたわ。」


 なるほど~!お姉ちゃん達はスゴイ。

 確実に手形を取る方法を考えている。

 更なる尊敬の眼差しになる私達、ちびっこ組。


 お兄ちゃん達はそんな私達を見て、バタバタ動いていた。

 そう…… お兄ちゃん達はその間、手形を押した巾着を乾かし片付けて、減った巾着を補充したりと大忙し。


「お前ら…… メインで目立つのはいいけど、少しはこっちを手伝えよ。マジで忙しいから。」


 カイ兄ちゃんがお姉ちゃん達に、ジト目で睨みつけて言った。


「マリス、可愛い天使だね。とっても似合うよ。」


 お兄ちゃんは私を見て、ほのぼのと言っている。

 そんなお兄ちゃんを見た、お姉ちゃん達とカイ兄ちゃんは、


「安定のシスコンだね。」な。」


 とうんざり気味で呟いた。

 お兄ちゃんは気にせず、ニコニコしながら作業中。


 ”うちにお兄ちゃん、マイペースなの。”


 マリスは、一つお兄ちゃんの事を理解した。


 私達はあっちこっちへ行き、天使じゃない子供達を探す。

 見つければ、手形のイベント会場へ♪

 天使の姿の私達を見て、大人の人達も楽しそうにしている。

 コンテスト投票も順調らしく、商店街は大賑わい。

 クリスマスイルミネーション効果で、人がまばらになる時間も多くに人で溢れている。

 あっちこっちでクリスマスソングを歌う声が聞こえる。

 もうすぐコンテスト投票の、結果発表の時間になる。


 教会からカランコロン♪カランコロン♪


 いつも鳴る鐘の音は16時。だけど今日は……


「マリスちゃん、だいぶ薄暗くなったね。一時間遅いだけでこんなに違う。でもイルミネーションってすごいね。キラキラだね~♪」


 私達子供は、暗い時のイルミネーションを見る事はない。

 冬の空はどんより曇りだから、キラキラがわかる。

 それでも綺麗な物なんだけど……


「やっぱり夜に輝くイルミネーションは綺麗だなぁ♪」


 子供達は大喜び、今日は特別に教会の鐘の音は17時。

 キャッキャッ♪と喜び大はしゃぎの子供達。

 天使の姿で駆け回る。薄っすら身体を光らせて……

 ホントに空から舞い降りた天使の様。

 そんな姿を見る大人達の中には………


「素敵ね。毎年こんなクリスマスが良いわ♪」


「ホントだね。とても幸せな気分だ。来年、私達も天使抱いて、クリスマスをしないか?」


 来年新たな天使が、何人加わるのだろう。

 たくさんの人達に、幸せのおすそ分けをしている子供(てんし)達だった。




 イベント会場にはたくさんの人達が集まった。

 そう今から、イルミネーションコンテストの結果発表が行われるのだ。


「では今年初めての催しです。いろいろ至らない点もあるでしょうが、ご容赦くださいね。」


 おっちゃんが軽めのジョブを放ち、結果発表を始める。


「では採点基準は、技術・芸術・店のアピールです。まずこちらの特別賞を発表します。」


 管弦のジャジャン♪という音が鳴る。


「技術特別賞・鍛冶屋のロミオ、芸術特別賞・服屋のフクロウ、アピール特別賞・飲み屋のラグラグです。」


 おお!!やっぱりあの飲み屋さんアピールで入選した。

 だってさり気なく素敵なんだもの。


 発表された店主たちは、恥ずかしそうにしながら壇上に立ち賞品を貰う。


「さて今回の催しはエコ魔石の拡販に伴うイベントという事で、賞品もそれに見合うものです。」


 そう言って渡された賞品を説明する。

 賞品より大きめに作った、見本用のクルクルライト。

 後に中央広場に設置予定なのだ。


「ライトを消してください!」


 おっちゃんの声で、近くの灯りは一斉の消える。

 そんな中仄かに子供たちだけが、光っていた。羽をピコピコさせて……


「では点灯して下さい。」


 クルクルライトが点灯される。

 灯りの色はコロコロと変わる。ついでに投影される柄も変化する。

 中に入れた油の液体が、柄を変えていく仕組みなのだ。

 この仕組みは、見本だけの使用だったりする。

 辺りは幻想的な光景を作っていく。

 それに合わせて演奏も、しっとりとしたクリスマスソングへ………

 そして女性歌手が歌い始める。

 凛とした声が、冬の冷たい空気を震わせる。

 そして段々と…… 聞き手に優しく包み込むような歌へと変わっていく。

 まるで灯りの色に合わせるように、変化していく。

 心安らぐ光景と歌声に、心と身体をゆだねる。

 それは、とてもとても素敵な時間だった。


 そして余韻を楽しんだ後、今度はライトが一斉に点灯した。

 皆目が覚めた様に、盛大な拍手と歓声。


 ”凄いの♪素敵なの~♪”


 マリスも大興奮。お兄ちゃんにドウドウされる。


「こちらのライトは中央広場で活躍予定です。皆さん大切にしましょうね。毎年この時間を楽しむために…… 」


 そう言うと、今まで騒がしかった会場が静かになった。


「では皆さま、順位発表です。優勝賞品は皆さんご存じの、コチラ!!ピカッと看板。」


 うおおおおおおお……っと会場は最高に盛り上がりを見せる。

 だけど……


「マリス…… もう少し違う名前が良かった気がする。」


 お兄ちゃんから、ネーミングセンスのダメ出しを受ける。

 お父さんは笑いを堪えて、俯いていた。

 お母さんはナデナデ頭を撫でている。慰めなの?

 なんかとっても哀しいの……


「では、2・3位の発表をします!」


 ドキドキ……


「3位、派出所・兵舎。門近くの木にイルミネーションを灯し、ハデになる所をあえて抑え入口を明るく演出。足元に置いたランプで重厚感を出し、雪だるまが剣を持ったりと、アピールもされていましたしね。」


 オオ~~、凄いの。

 兵舎関係もノリノリでしたとは思わなかったの。


「2位、カフェ・ポリアンナ。イーゼルを使ったクリスマスメニューの演出が高く評価されました。家全体敵もにキラキラがされ、屋根にもされて、なかなか迫力があったと思います。店先に飾られたピンクのクリスマスツリーは、今後参考にされるでしょう。」


 おかげで、デートスポットになってた。

 ラブラブ全開だったもんね。


「そして栄えある第1位は……、」


 ドラドラドラ………♪


「肉屋のアレクです♪盛大な拍手をお願いします。」


 パチパチパチパチ♪ パチパチパチパチ♪


 おおおお!! おめでとう!


 パチパチパチパチ♪ 


「とにかくエコ魔石を使った、肉の造型を光らせクリスマス料理の演出が、ポイント高かった様です。店先もキラキラを施し、牛の形の置物にもキラキラをつけ、さじ加減の美味さが冴え渡っていたと思います。ホントおめでとうございます。」


 皆パチパチパチパチ♪ パチパチパチパチ♪と、拍手喝采!!


「後日、どういうデザインにするか教えて下さいね。皆さまも後日ピカッと看板が、店頭を彩るのを、楽しみにして下さい。今日のご参加ありがとうございました。この後30分間、サービスの軽い飲食を楽しんでください。」


 パチパチパチパチ♪ パチパチパチパチ♪


 終わった。イルミネーションコンテストが終わりを告げる。


「コレが終わると、いよいよクリスマスイブだな。」


「うん、お兄ちゃん。」


「頑張らないとな。」


「うん、……… 」


「いよいよだな。俺達大人は、明日は大忙しだ。楽しみにしてろよ♪」


 お父さんとお母さん、大人組は、いよいよイブの準備へ入る。

 つまり大人のお眼目がないという事。


「「がんばってね。」」


 バレない様に、子供たちは家で、コソコソと準備を開始する。






読んでくれて、ありがとうございます(*´ω`*)

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