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8/22

クリスマスシーズン☃ 8

拙いと思いますが、生暖かい気持ちでお願いします。

 




 今日はお店の定休日。

 クリスマスプレゼント用に、スヌードをお兄ちゃんに作るの。

 だって自分で作った物がないんだもの。

 だから今日はジュリ姉達の所へ行く予定♪

 お兄ちゃんにバレると困るからね。

 ジュリ姉のお友達に得意な子がいるんだって♪

 相談したら、一緒に作ろうという話になったの。

 メイヤーちゃんもカイ兄ちゃんに作るんだって♪


「マリス、今日はどうする?一緒にダンスの練習に行くか?」


 お兄ちゃんは、朝早くから練習に行くみたい。

 手にはペンライトを持っている。


「早速に使うんだね♪」


「まあな。明るくはしないけど、感じを試さないと分からないだろう。一本から二本にもなるしね。」


 確かにそうね。フム……

 お兄ちゃんからペンライトを貸して貰い、


 ”マリス、オタ芸やってみた♪”


 ペンライトをカッコよく持って、グルグルと大きく糸巻き巻きして、ブンブン身体を左に動かし腕も一緒に動かし、顔の横まで持って来てパッチン♪反対も同じでパッチン♪


 サンダースネーク!いけ~~♪♪


 グルングルン♪グルグル♪ ハイ、ポーズ♪


 お兄ちゃんの方が上手いけど、やってみると楽しいね。

 でもめちゃめちゃキツイの。


「ハイ、お兄ちゃん。」


「ああ……… マリスはオタ芸も知っているんだな。」


「うん、なぜか……。」


「「………………」」


 お兄ちゃんと意味もなく見つめ合うのでした。

 だって前世で教わりましたっておかしいもん。


「それじゃ行ってくる。マリスは行かないの?」


「マリスは女子会するの♪メイヤーちゃん待ちなの。」


「そっか、最近一緒にいる時間が少ない気がする。明日どこか遊びに行こう。」


 お兄ちゃんがニコリ笑って、私を誘う。

 最近お互い何かと忙しい。

 お兄ちゃんは学園に行く準備もしているもん。


「わかったの。楽しみにしているの。」


「そっか、どこに行くか、後で一緒に考えよう。」


 そう言ってお兄ちゃんは、ダンスをしに向かった。



 ****************



 さてジュリ姉と乙女集団さん、皆でスヌード製作を開始します。

 まず初めに毛糸作りを始めます。

 ここでは手作りで大変なの。


 お兄ちゃんをイメージすると、蒼とか黒とか白とかになりそうだけど……


 ”やはりド派手にいきたいよね。ハデハデ♪”


 という事で手紡ぎを頑張ります。

 しかし、悩みに悩んで選んだ色は、黄・青・紫・白。

 ハデハデといいながら、自分の色をお兄ちゃんのイメージ加えただけになりました。

 そういえば、私の色言った事あったかな?

 髪はゴールド。瞳は紫です。

 ゴールドはお母さんの色。紫はお父さんの目とお揃い。

 お兄ちゃんは、お父さんとお揃いの髪の色。

 目は祖父から飛んで来たみたい。

 おねえちゃん達に教えて貰いながら、ウンショウンショと紡いでいきます。

 地道な作業、かなり精神耐性を削られる。


「今日は紡ぎで終わりでもいいかな?フラッグバトンを見て欲しいのよ。」


 ジュリ姉が、この後の予定を提案される。

 ついでに出来上がったフラッグバトンを使ってみて欲しいと、お姉ちゃん達に話していた。

 紡ぎ作業に飽きてきた私と、手が止まっていたメイヤーちゃん。


「「私も振ってみたい♪」」


 もう紡ぎはおしまいと思う私と、メイヤーちゃんでした。

 旗の色はなんだろう。ピカッ光るのかな?


「色や柄はどんなの?」


「白地に絵柄を、皆で好き勝手に書いたの。クリスマス関連の絵で統一よ♪」


 皆でキャッキャッ♪とクリスマスの話や、イベントの話で盛り上がる。

 そして明日はお兄ちゃんと、久しぶりに遊びに行く話をすると、


「明日は商業ギルドの方へ、イベント用の道具を搬入する予定なの。」



「ジュリアス君はマリスちゃんと遊ぶからと、断っていたわね(笑)」


「最近別行動が多いからと言っていたわ。」


 よほど離れ難いのねと言って笑う、おねえちゃん達。


 “シスコンと思われているよ、お兄ちゃん。”


 お兄ちゃんの将来が心配なの。


「ホント大事にしてるのね。マリスちゃんもお兄ちゃんと楽しんでね。」


「ありがとうなの、おねえちゃん。」


 話を聞いて恥ずかしいけど、お礼を言ったの。

 そんな私に、お姉ちゃん達が提案する。


「せっかくだから、手作りお弁当でも作ってあげたら?喜ぶわよ。」


 おねえちゃん、ナイスアイデアなの♪


「作ってみるの♪簡単に作れるおススメの料理ありますか?」


 私がそう言うと、悩んだ顔をする。


「そりゃあ、おにぎりとお味噌汁よ。」


「シチューとサンドイッチとか。」


「ねぇ、マリスちゃんとこに魔法瓶ある?」


「魔法瓶?」


 私は前世の水筒みたいな物を想像する。

 ジュリ姉が奥から、一人分にちょうどいい大きさの保存容器を2つ持って来た。


「コレに暖かい汁物を入れるの。寒い外でも暖かいままよ。」


「ポトフとか今日から残り火で炊けば、とっても美味しいわよ。」


 オオ…… 寒い日にポトフかぁ♪とっても美味しそうなの。


「楽しそう。私もしようかな。」


 メイヤーちゃんもやってみたいと言い出した。


「そうね。クリスマスシーズンが終わったら、お料理教室でもどう?」


「ホント楽しそうね!いいわよ。新年の料理をお互い作りましょう。」


 おねえちゃん達、とっても楽しそうなの。


「マリスは栗きんとん作れるの♪」


「私は、だし巻き卵焼き!作れるようになったのよ。」


 メイヤーちゃんと二人で主張すると、スゴイスゴイと褒めてくれる。

 それがとっても嬉しくて、おねえちゃん達大好き。



「さてこれがフラッグバトン。なかなかいい出来でしょ♪」


 ジュリ姉が見せてくれた柄は、雪ダルマが帽子を被った姿。

 ワザと皆で暗い場所を作り、一枚一枚どんな風に光るのか確認をする。


「どう?なかなかの物でしょ♪」


 ジュリ姉はニヤリと笑い、鼻高々だ。


「さてマリスちゃん、コレをどう扱うか教えて欲しいの。」


 そう言って手渡されたフラッグバトン。

 とても懐かしい道具だ。


「任せてなの♪」


 前世が少しづつ蘇る。前世の母の顔は思い出せない。

 だけど、話の内容を思い出す。


「高校の頃バトンの同窓会を作ったのよ。」


「そう、フラッグバトンを運動会でするの。」


「お母さん、とっても得意なのよ。」


 ああ、まさか異世界に生まれ変わり……

 ここで母から教えて貰ったバトンをする事になるなんて。


 ”お母さん……… ”


 私がフラッグバトンを受け取り、ジッと見つめている。

 そんな私を不思議そうに、皆が見ている。


「マリスちゃん、どうしたの?」


 メイヤーちゃんが心配げに声をかける。

 私はニッコリと笑って言った。


「笑顔を忘れず、マリスいきます♪」


 母から教えて貰ったフラッグバトン。

 大きく縦に振り、投げて回転して背後で受取る。

 足を高く上げ、足の間を潜らせて、グルグルとバトンを回転させる。

 キレよく大きく振るフラッグバトン。

 何度か振り、ピタリと止める。

 大きく投げ、一回転してバトンを受け取る。


 意外に覚えていた自分に、ビックリする。


「マリスちゃん!!カッコいい♪」


 終わってみると、皆から盛大な拍手を貰った。

 めちゃくちゃ嬉しい。そして達成感でいっぱいだ。


 ”ありがとう、お母さん。”


 私は心の中でソッと呟いた。


 おねえちゃん達がバトンの練習を始めた。

 私も時々コツを教える。

 お姉さん達は、バトンとダンスをドンドン組み合わせて、仕上げていった。


「魔女の杖より断然楽しいわ♪」


「「「そうね!!」」」


「せっかくなら、衣装も考えない?」


「「「もちろんよ。」」」


 でも後三日でクリスマスイブですが、大丈夫なの?


「やるわよ!成功させるのよ♪」


 私とメイヤーちゃんは、やる気に満ちたおねえちゃん達を、生暖かい目で見つめた。



 残り時間ではイベント用の巾着を塗ったり、おもしろライトをメイヤーちゃんと教えて貰いながら作ったり。

 ジュリ姉はイベント用のチラシを作っている。

 あっちこっちにポスターを張り、イベント開催の告知をするために♪

 私達も小さな子がいる家へ、チラシを配ろうと思うの。


「子供達の手形にも着色料を光タイプにするわ!」


 ジュリ姉はとっても楽しそうに、着色料を錬金している。


 ”錬金いいなぁ……”


 来年私とメイヤーちゃんは、祝福でジョブを貰う予定なの。


「メイヤーちゃん、私達どんなジョブなんだろうね?」


「そうだね。楽しいジョブだと言いな♪」


 どんなジョブはわからないけれど、イブではしっかり神様にお願いしようと思う。

 どうか素敵なジョブであります様に……



 ****************




 家に帰るとお母さんに、明日お兄ちゃんとお出かけする事を言った。


「お弁当持って行こうと思うの。それでね、ジュリ姉が魔法瓶貸してくれたのよ。」


 お母さんに魔法瓶を見せて、ポトフを入れたい事を伝える。


「マリスちゃんが作るのね。それじゃお母さんが助手になりましょう。」


 お母さんが野菜庫から、ポトフの材料を取り出す。

 ポトフと何を作ろうかな?


 お母さんに教えて貰うながら作る、残り火の上に置いたポトフ。

 朝には、とっても美味しそうなポトフが出来上がる。

 トロトロになったお野菜と、ホクホクのお芋に頬が緩む。




 お兄ちゃんと久しぶりに二人でお出かけ。

 お兄ちゃんの背のリュックには、マリスが作ったポトフとおにぎり唐揚げピクルスが入ってるの。

 朝から、ニコニコ笑顔のお兄ちゃん。


「マリスが作った料理、とっても楽しみだよ。」


 手を繋いでインカゴールデンの近くへ向かう。

 今日はありがたい事にお天気も良く、日も照っていた。


「お兄ちゃん、ペンライトどう?」


 昨日使ったお兄ちゃんに、是非とも使った感想を聞きたい。


「ああ、凄くよかったよ。昨日の帰りが遅かったのは、その確認をしたからなんだ。」


 ついでにいろいろとダンスの構成を変えていったそうだ。


「マリス、ダンスパーティー楽しみにしていろよ。」


 お兄ちゃんの目は、やる気に満ちていた。

 でもね、そうは問屋が卸さないの。


「昨日はマリスが、おねえちゃん達にフラッグバトンの技術伝授してきたの。だからお兄ちゃんより凄いのよ♪」


 エヘンと威張って言う私。

 お兄ちゃん達には負けないもんね♪


「マリス…… 」


 なぜかマリスの中で、ダンスは競技になっている。

 マリスの報連相は、クリスマスシーズンほぼ放置状態。

 本人もそれに気づかず、めちゃくちゃユルユル。


「俺が学園行った後、大丈夫か?」


 ジュリアスは自分がいなくなった後、マリスの報連相が心配だ。

 そこら辺は行く前に、親父達としっかり決めて置こうと改めて思った。




 マリスの作った料理はお母さんの手助けもあったけど、手羽元をチューリップという形にした唐揚料理は可愛く食べ易い、ピクルスも上手にできていて、おにぎりがまるの形はご愛嬌。


「ホントに美味しいよ。作ってくれてありがとう。マリス。」


「どういたしましてなの。また一緒にお出かけしようね。お兄ちゃん♪」


「もちろんだよ。その時は一緒にお弁当作らないか?」


「オッケーなの。楽しみだね、お兄ちゃん♪


「そうだな。楽しみだな、マリス♪」


 ホコホコのジャガイモのとトロトロに煮えたキャベツ。

 ウインナーを食べるとパリッと音がして……


 ”とっても良く出来たの♪”


 明日はいよいよイルミネーションコンテストと子供達の手形イベント。


「明日からいよいよ忙しくなるな、マリス。」


「うん、頑張るの♪」


「そうだな。ただ、報連相を忘れないようにお願いするよ。いいね、マリス。」


「努力はするの…… 」


「ああ、努力してくれよ……」


 インカゴールデンのお山は今日も真っ白。

 でもいつもに比べて、どことなく優し気なお顔をしている。

 ピッコリコ兄妹は、のんびり辺りを散策してうちへと帰って行った。





読んでくれて、ありがとうございます(*´ω`*)

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