クリスマスシーズン☃ 8
拙いと思いますが、生暖かい気持ちでお願いします。
今日はお店の定休日。
クリスマスプレゼント用に、スヌードをお兄ちゃんに作るの。
だって自分で作った物がないんだもの。
だから今日はジュリ姉達の所へ行く予定♪
お兄ちゃんにバレると困るからね。
ジュリ姉のお友達に得意な子がいるんだって♪
相談したら、一緒に作ろうという話になったの。
メイヤーちゃんもカイ兄ちゃんに作るんだって♪
「マリス、今日はどうする?一緒にダンスの練習に行くか?」
お兄ちゃんは、朝早くから練習に行くみたい。
手にはペンライトを持っている。
「早速に使うんだね♪」
「まあな。明るくはしないけど、感じを試さないと分からないだろう。一本から二本にもなるしね。」
確かにそうね。フム……
お兄ちゃんからペンライトを貸して貰い、
”マリス、オタ芸やってみた♪”
ペンライトをカッコよく持って、グルグルと大きく糸巻き巻きして、ブンブン身体を左に動かし腕も一緒に動かし、顔の横まで持って来てパッチン♪反対も同じでパッチン♪
サンダースネーク!いけ~~♪♪
グルングルン♪グルグル♪ ハイ、ポーズ♪
お兄ちゃんの方が上手いけど、やってみると楽しいね。
でもめちゃめちゃキツイの。
「ハイ、お兄ちゃん。」
「ああ……… マリスはオタ芸も知っているんだな。」
「うん、なぜか……。」
「「………………」」
お兄ちゃんと意味もなく見つめ合うのでした。
だって前世で教わりましたっておかしいもん。
「それじゃ行ってくる。マリスは行かないの?」
「マリスは女子会するの♪メイヤーちゃん待ちなの。」
「そっか、最近一緒にいる時間が少ない気がする。明日どこか遊びに行こう。」
お兄ちゃんがニコリ笑って、私を誘う。
最近お互い何かと忙しい。
お兄ちゃんは学園に行く準備もしているもん。
「わかったの。楽しみにしているの。」
「そっか、どこに行くか、後で一緒に考えよう。」
そう言ってお兄ちゃんは、ダンスをしに向かった。
****************
さてジュリ姉と乙女集団さん、皆でスヌード製作を開始します。
まず初めに毛糸作りを始めます。
ここでは手作りで大変なの。
お兄ちゃんをイメージすると、蒼とか黒とか白とかになりそうだけど……
”やはりド派手にいきたいよね。ハデハデ♪”
という事で手紡ぎを頑張ります。
しかし、悩みに悩んで選んだ色は、黄・青・紫・白。
ハデハデといいながら、自分の色をお兄ちゃんのイメージ加えただけになりました。
そういえば、私の色言った事あったかな?
髪はゴールド。瞳は紫です。
ゴールドはお母さんの色。紫はお父さんの目とお揃い。
お兄ちゃんは、お父さんとお揃いの髪の色。
目は祖父から飛んで来たみたい。
おねえちゃん達に教えて貰いながら、ウンショウンショと紡いでいきます。
地道な作業、かなり精神耐性を削られる。
「今日は紡ぎで終わりでもいいかな?フラッグバトンを見て欲しいのよ。」
ジュリ姉が、この後の予定を提案される。
ついでに出来上がったフラッグバトンを使ってみて欲しいと、お姉ちゃん達に話していた。
紡ぎ作業に飽きてきた私と、手が止まっていたメイヤーちゃん。
「「私も振ってみたい♪」」
もう紡ぎはおしまいと思う私と、メイヤーちゃんでした。
旗の色はなんだろう。ピカッ光るのかな?
「色や柄はどんなの?」
「白地に絵柄を、皆で好き勝手に書いたの。クリスマス関連の絵で統一よ♪」
皆でキャッキャッ♪とクリスマスの話や、イベントの話で盛り上がる。
そして明日はお兄ちゃんと、久しぶりに遊びに行く話をすると、
「明日は商業ギルドの方へ、イベント用の道具を搬入する予定なの。」
「ジュリアス君はマリスちゃんと遊ぶからと、断っていたわね(笑)」
「最近別行動が多いからと言っていたわ。」
よほど離れ難いのねと言って笑う、おねえちゃん達。
“シスコンと思われているよ、お兄ちゃん。”
お兄ちゃんの将来が心配なの。
「ホント大事にしてるのね。マリスちゃんもお兄ちゃんと楽しんでね。」
「ありがとうなの、おねえちゃん。」
話を聞いて恥ずかしいけど、お礼を言ったの。
そんな私に、お姉ちゃん達が提案する。
「せっかくだから、手作りお弁当でも作ってあげたら?喜ぶわよ。」
おねえちゃん、ナイスアイデアなの♪
「作ってみるの♪簡単に作れるおススメの料理ありますか?」
私がそう言うと、悩んだ顔をする。
「そりゃあ、おにぎりとお味噌汁よ。」
「シチューとサンドイッチとか。」
「ねぇ、マリスちゃんとこに魔法瓶ある?」
「魔法瓶?」
私は前世の水筒みたいな物を想像する。
ジュリ姉が奥から、一人分にちょうどいい大きさの保存容器を2つ持って来た。
「コレに暖かい汁物を入れるの。寒い外でも暖かいままよ。」
「ポトフとか今日から残り火で炊けば、とっても美味しいわよ。」
オオ…… 寒い日にポトフかぁ♪とっても美味しそうなの。
「楽しそう。私もしようかな。」
メイヤーちゃんもやってみたいと言い出した。
「そうね。クリスマスシーズンが終わったら、お料理教室でもどう?」
「ホント楽しそうね!いいわよ。新年の料理をお互い作りましょう。」
おねえちゃん達、とっても楽しそうなの。
「マリスは栗きんとん作れるの♪」
「私は、だし巻き卵焼き!作れるようになったのよ。」
メイヤーちゃんと二人で主張すると、スゴイスゴイと褒めてくれる。
それがとっても嬉しくて、おねえちゃん達大好き。
「さてこれがフラッグバトン。なかなかいい出来でしょ♪」
ジュリ姉が見せてくれた柄は、雪ダルマが帽子を被った姿。
ワザと皆で暗い場所を作り、一枚一枚どんな風に光るのか確認をする。
「どう?なかなかの物でしょ♪」
ジュリ姉はニヤリと笑い、鼻高々だ。
「さてマリスちゃん、コレをどう扱うか教えて欲しいの。」
そう言って手渡されたフラッグバトン。
とても懐かしい道具だ。
「任せてなの♪」
前世が少しづつ蘇る。前世の母の顔は思い出せない。
だけど、話の内容を思い出す。
「高校の頃バトンの同窓会を作ったのよ。」
「そう、フラッグバトンを運動会でするの。」
「お母さん、とっても得意なのよ。」
ああ、まさか異世界に生まれ変わり……
ここで母から教えて貰ったバトンをする事になるなんて。
”お母さん……… ”
私がフラッグバトンを受け取り、ジッと見つめている。
そんな私を不思議そうに、皆が見ている。
「マリスちゃん、どうしたの?」
メイヤーちゃんが心配げに声をかける。
私はニッコリと笑って言った。
「笑顔を忘れず、マリスいきます♪」
母から教えて貰ったフラッグバトン。
大きく縦に振り、投げて回転して背後で受取る。
足を高く上げ、足の間を潜らせて、グルグルとバトンを回転させる。
キレよく大きく振るフラッグバトン。
何度か振り、ピタリと止める。
大きく投げ、一回転してバトンを受け取る。
意外に覚えていた自分に、ビックリする。
「マリスちゃん!!カッコいい♪」
終わってみると、皆から盛大な拍手を貰った。
めちゃくちゃ嬉しい。そして達成感でいっぱいだ。
”ありがとう、お母さん。”
私は心の中でソッと呟いた。
おねえちゃん達がバトンの練習を始めた。
私も時々コツを教える。
お姉さん達は、バトンとダンスをドンドン組み合わせて、仕上げていった。
「魔女の杖より断然楽しいわ♪」
「「「そうね!!」」」
「せっかくなら、衣装も考えない?」
「「「もちろんよ。」」」
でも後三日でクリスマスイブですが、大丈夫なの?
「やるわよ!成功させるのよ♪」
私とメイヤーちゃんは、やる気に満ちたおねえちゃん達を、生暖かい目で見つめた。
残り時間ではイベント用の巾着を塗ったり、おもしろライトをメイヤーちゃんと教えて貰いながら作ったり。
ジュリ姉はイベント用のチラシを作っている。
あっちこっちにポスターを張り、イベント開催の告知をするために♪
私達も小さな子がいる家へ、チラシを配ろうと思うの。
「子供達の手形にも着色料を光タイプにするわ!」
ジュリ姉はとっても楽しそうに、着色料を錬金している。
”錬金いいなぁ……”
来年私とメイヤーちゃんは、祝福でジョブを貰う予定なの。
「メイヤーちゃん、私達どんなジョブなんだろうね?」
「そうだね。楽しいジョブだと言いな♪」
どんなジョブはわからないけれど、イブではしっかり神様にお願いしようと思う。
どうか素敵なジョブであります様に……
****************
家に帰るとお母さんに、明日お兄ちゃんとお出かけする事を言った。
「お弁当持って行こうと思うの。それでね、ジュリ姉が魔法瓶貸してくれたのよ。」
お母さんに魔法瓶を見せて、ポトフを入れたい事を伝える。
「マリスちゃんが作るのね。それじゃお母さんが助手になりましょう。」
お母さんが野菜庫から、ポトフの材料を取り出す。
ポトフと何を作ろうかな?
お母さんに教えて貰うながら作る、残り火の上に置いたポトフ。
朝には、とっても美味しそうなポトフが出来上がる。
トロトロになったお野菜と、ホクホクのお芋に頬が緩む。
お兄ちゃんと久しぶりに二人でお出かけ。
お兄ちゃんの背のリュックには、マリスが作ったポトフとおにぎり唐揚げピクルスが入ってるの。
朝から、ニコニコ笑顔のお兄ちゃん。
「マリスが作った料理、とっても楽しみだよ。」
手を繋いでインカゴールデンの近くへ向かう。
今日はありがたい事にお天気も良く、日も照っていた。
「お兄ちゃん、ペンライトどう?」
昨日使ったお兄ちゃんに、是非とも使った感想を聞きたい。
「ああ、凄くよかったよ。昨日の帰りが遅かったのは、その確認をしたからなんだ。」
ついでにいろいろとダンスの構成を変えていったそうだ。
「マリス、ダンスパーティー楽しみにしていろよ。」
お兄ちゃんの目は、やる気に満ちていた。
でもね、そうは問屋が卸さないの。
「昨日はマリスが、おねえちゃん達にフラッグバトンの技術伝授してきたの。だからお兄ちゃんより凄いのよ♪」
エヘンと威張って言う私。
お兄ちゃん達には負けないもんね♪
「マリス…… 」
なぜかマリスの中で、ダンスは競技になっている。
マリスの報連相は、クリスマスシーズンほぼ放置状態。
本人もそれに気づかず、めちゃくちゃユルユル。
「俺が学園行った後、大丈夫か?」
ジュリアスは自分がいなくなった後、マリスの報連相が心配だ。
そこら辺は行く前に、親父達としっかり決めて置こうと改めて思った。
マリスの作った料理はお母さんの手助けもあったけど、手羽元をチューリップという形にした唐揚料理は可愛く食べ易い、ピクルスも上手にできていて、おにぎりがまるの形はご愛嬌。
「ホントに美味しいよ。作ってくれてありがとう。マリス。」
「どういたしましてなの。また一緒にお出かけしようね。お兄ちゃん♪」
「もちろんだよ。その時は一緒にお弁当作らないか?」
「オッケーなの。楽しみだね、お兄ちゃん♪
「そうだな。楽しみだな、マリス♪」
ホコホコのジャガイモのとトロトロに煮えたキャベツ。
ウインナーを食べるとパリッと音がして……
”とっても良く出来たの♪”
明日はいよいよイルミネーションコンテストと子供達の手形イベント。
「明日からいよいよ忙しくなるな、マリス。」
「うん、頑張るの♪」
「そうだな。ただ、報連相を忘れないようにお願いするよ。いいね、マリス。」
「努力はするの…… 」
「ああ、努力してくれよ……」
インカゴールデンのお山は今日も真っ白。
でもいつもに比べて、どことなく優し気なお顔をしている。
ピッコリコ兄妹は、のんびり辺りを散策してうちへと帰って行った。
読んでくれて、ありがとうございます(*´ω`*)