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この国を変えるのは僕だ  作者: ワトソン
10/12

仲間2

街の外は来た時と同じように草原が広がっていた。

あたりを見渡していると壁をくり抜いて作った回転ドアが開く音がした。

順番に3人の男性と1人の少女が僕たちの方へ向かってきた。


「お前たち、もう来てたんだな」


「まーね」


大きい剣を持った一人の体格の大きい男性が声をかけ、レイが答える。


「そっちのガキが転移から外れた奴らか。」

その体格の大きい男性は僕たちの方を見て言った。


「俺の名はボブだ。達也と相太だったか?よろしくな!!!」


僕たちは軽く会釈をし、続けてボブは他のメンバーの紹介を始めた。


「そのガリガリでヒョロイのがマッシュで魔法を使える。

そっちの暗殺者みたいな格好しているのがグラで実際に暗殺者だ。」


魔法使いに暗殺者ってゲームの話じゃん。

それになんで暗殺者がこのメンバーに入ったんだろう…

達也を見るとまた目を輝かせていた。


「で、そっちの女のガキがお前らと同じ転移からはぐれた子だ」

ボブは少女を指差して言った。

茶色い髪の気弱そうな女の子だ。

名前はリオで、僕たちとは別の世界から来たそうだ。もう半年は

一緒にボブたちと生活していて、異能の発現はないらしい。


「これで私たちのメンバー紹介は以上よ!」

レイはまた、自慢げに言った。


その言葉に達也が食いかかる。


「何が、”私たちのメンバー紹介は以上よ”だ!!国と戦うのに少なすぎるだろ!

こんなのは異常だ!異常に訂正しろ!」


確かに少ないが…


何かあるのか?


「王都はこの街からは離れている。いわばはここは本来田舎だったんだ」

ボブが腕をくみ話し始める。


「それが子供を奴隷化する政策を国が始めてから2年でここまでこの街は成長した」


「それがなんなんだ?」

達也がまた食いかかる。


「ここの街の奴らも他の街の奴らも、ほとんどの人間は得してるんだ。

だから大体の奴らは国の方針に従い、俺たちみたいに反対なんてしない。

自分の事さえ良ければ」


少し寂しそうな表情でボブはそう言った。

達也も納得はしていないが理解はしたみたいで、地面に座り込み黙った。



パンっ!!


レイが手を叩き口を開く。


「この人数で戦うために今から鍛えるのよ!

国にお願いするわけじゃないのはわかるわよね?」




レイがそう言うと、ボブは持っていた剣を抜いた








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