アスティーヌ=ゼルヴァの能力
アスティーヌの【心のスクリーン】の所を改稿しました。
アスティーヌ=ゼルヴァ視点
「よう、アスティ!」
「やぁ、シル!久しぶりだね!会いたかったよ!」
「俺もだよ、アスティ!」
1年ぶりに再開した俺達平民は、才能を見込まれて魔法国立大学付属高等部に入学する事となった。
貴族も多いこの学校では、平民は完全に浮くだろうな。
更に俺ーアスティーヌ=ゼルヴァーは、この学校の入試試験で首席を取った。次席が貴族なので、恨まれる確率は非常に高い。まぁ、本気を出せば(負ける可能性も十分あるが)勝てると思う。俺は、そんじょそこらの平民とは多分違うと思う。
幼い頃からダンジョンで体を鍛え、ベルクやエルメスにも鍛え上げられた。
ベルクやエルメスは、世界屈指の大物らしい。
俺は不意に【心のスクリーン】を開く。
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【アスティーヌ=ゼルヴァ】
種族:人族
【ステータス】
HP:2498/2500
MP:1850/1950
攻撃力:250
素早さ:180
耐久力:280
魔力動作:400
防御力:300
【スキル】
メルヴィル言語Lv:5
炎の錬金術Lv:MAX
水の錬金術Lv:9
風の錬金術Lv:5
雷の錬金術Lv:7
スピンLv:8
聖剣Lv:5
エルサルバドルLv:9
重力操作Lv:8
光の精霊Lv:8
精霊使いLv:5
身体装甲Lv:4
聖霧Lv:7
空中回転斬りLv:8
勇者Lv:MAX
絶対魔眼Lv:5
鑑定Lv:8
身体強化Lv:6
意志疎通Lv:3
状態異常無効Lv:MAX
炎耐性Lv:MAX
治癒Lv:MAX
【称号】
勇者
人々を率いる者
勇敢
精霊の支配者
正解を導く者
誤解を解く者
真実を知る者
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こんな感じだ。
俺はまあまあ強い方だ。
スキルもステータスもある。
温室で育った貴族には勝つはず!(自信がある訳では無い。)
「おい、アスティ?何考え込んでるんだ?俺にも教えろよ~」
「わりぃ、何でもない。」
「ふーん??」
シルが気持ち悪い。
鼻の下を伸ばして、俺の表情を読み取ろうとする。
そんなことより。楽しみだなぁ、早くクラスが知りたい!!
そんなこんなで、俺達は学校に着いたのであった。
「では、今年度第152回、入学式を行います。皆様、席にお着き下さい。ーではまず始めに、新入生代表のアスティーヌ=ゼルヴァさんに挨拶をして頂きます。」
俺は、というと。
学校着いてすぐ、シルと別れて舞台裏に来ていた。俺は首席だから、挨拶をしなければならないのである。
そして今、順番が回って来た。
俺は立ち上がり、舞台に続く階段を登っていく。
椅子に座る貴族らしき人達がこそこそと喋り出す。
「なんで平民風情が首席なの?次席のアース・デルク=アルメニア様が可哀想ですわ!」
「平民風情が公爵家を上回るなんて、もっての他よ!!平民としてあるまじき行為だわ!!」
いや。俺はただ普通に試験を受けただけですけど。
俺は息を吸って吐いた後、マイクがズレていたので直し、マイクに口を近づけてこう言った。
「春の風が吹く季節。私たち魔法国立大学付属高等部の1年生は、無事入学を果たしました。ここまでこれたのは家族や、友人や、先生の支えがあったからだと、私は思います。これから、この学園で生活していく中で、また他の人達に支えて貰う場面が沢山あるかと思います。そのことに感謝の意を表してここで頭を下げさせて頂きたく存じます。話が変わりますが、私は今まで慢心していたのかも知れません。幼い頃から鍛練を繰り返して強くなったつもりでした。でもそれは単なる勘違いだということをこの学校に入学して知ることが出来ました。皆さんの類い稀な才能は、私では到底及びもつかないということを理解させられました。ですが、きっと私たちの熱い努力や鍛練はいつか実を結ぶでしょう。その時を焦らず、ゆっくり努力すれば、良いのではないかと私は思います。平民の私が差し出がましいことを申してしまい大変失礼致しました。このように、私は平民で、至らない所もあるかと思いますが、今後とも何卒宜しくお願い致します。」
周りからパラパラと拍手が起こる。
「まあ…一応?礼儀はなっているわね…。」
「でも、アース様には及…ぶか、それ以上だわね…。」
「それ、アース様の前で言ったら駄目よ?」
ふう、良かった。
悪い印象は少しは和らいだ…かな?
俺はホッと胸を撫で下ろして、自分の席に着いた。
俺のクラスはAクラス。
1番上のクラスだ。
1番下のクラスは、Fクラス。
成績で振り分けられる。
ふーっと息を吐いて、隣を見てみる。
「あっ…」
更新するのが遅くなるかも知れませんが、これからもよろしくお願いします。