悪役になる為の下準備
初めての投稿なので、大目に見て下さい!!
おほんっ…あーっ…あーっ…
俺様は神からのお告げを頂いた、この学校の頂点の者だ!皆の衆、よく聞け!
今から貴様らは俺様に付き従うのだ!
ガーッハッハッハッハ!
どうだろうか。
俺の侍女が呆れたようだが、(まあ、いつもの事だと割りきっているような気もするが)まあ良いだろう。
俺は今日、魔法国立大学付属高等部に入学する。
入試のテストは予定通り2位を獲得。
あとは、悪役に徹するのみ。
俺が何故そんなことをしているのか、疑問に思う人もいるかも知れないので説明しよう。
…それは、俺が悪役が好きだからである。
もういない親父が言っていた。ー物語を構成するのは悪役で、悪役が上手い程物語は面白くなっていく…!ーと。
その言葉に俺は共感していたというのもある。だから貴族という身分を有効活用し、平民も入る事の出来る魔法国立大学付属高等部で平民をおもいっきり見下して物語を面白い物にしよう、ということだ。
俺は小さい頃からカン(?)が良くて、この学校での主人公も、何となくなら分かる。
名前は、アスティーヌ=ゼルヴァ。
平民の出だが、聡明で、武術も優れている。
五歳頃から今までダンジョンに入りまくり(悪く言えば入り浸り)、世界屈指の魔術師、ジュノ・ベルクと同じく世界屈指の体術師エルメス・ザルツブルクから事を学んでいる。
何で平民風情がそんな世界屈指の魔術師と体術師に触れられたのかというと、「主人公加護スキル」(本人からは確認出来ない)があるからである。
「主人公加護スキル」のお陰で、その二人が旅している時に事故に遭い、魔力が枯渇しているところ、主人公に助けられるというシチュエーションを見事に作り上げている。
そういう、ご都合スキルである。
話が戻るが、カン(?)は、他の人のテストの点さえも分かるのだ。
だから俺は入試で2位を取ることも出来た、という訳だ。何で2位なのかは、後できっと分かると思う。(もう既に分かっている人もいると思う)ただ、テストの回答までは分からないというのが欠点だけれど。(俺にとって必要事項ではない。)
俺の正体はまだ隠しておこう。
いずれ分かる。
俺の思う良い物語に進むといいけど。
読んで下さってありがとうございます!